24日(金)、札幌市内で建築家・竹山実さんが講演された。JIA北海道支部住宅部会の活動の一つに顕彰がある。ハルニレ賞(大賞)、フキノトウ賞(新人賞)、アカシア賞(集合住宅賞)、そして今回わたしたちが竹山実さんへ感謝を込めてお贈りしたキタコブシ賞(北海道の建築文化貢献賞)の4つ。講演は、聴衆の年齢層を考慮してアンビルドの建築、つまりコンペ案や実施が見送られている計画案の連写で、まさに設計こそが建築の源であるようなどこまでもピュアでアグレッシブな話。「建築は建てるだけではない」と。「村野藤吾さんのように建築が好きになる」ように年齢を重ねるのが目標と、会場からの質問に優しく答えていただいた。
|
記念講演会場の内田洋行ユーカラ。 |
|
講演直前に控え室で、笑顔の竹山先生。 |
25日(土)、東京大学名誉教授・内田祥哉さんが小樽に来られた。「北の民家の会」講演への合間を縫って昨年修復工事を終えて一般開放されている祝津茨木家中出張番屋を見ていただくためだ。早く文化財の指定を受けるようにとのご助言をいただいた。太い柱梁の大胆な構造架構に目を輝かせて興味津々のご様子。竹山さん77歳、内田さん86歳、おふたりの大先輩に敬服。
|
保存に奔走した駒木定正氏の説明に熱心に耳を傾ける写真中央の内田先生。 |
0 件のコメント:
コメントを投稿