SHINKOTONI HOUSING 夏1986 ©安達治 |
SHINKOTONI HOUSING 冬1985 ©安達治 |
住宅建築を造っている素材は時間とともに朽ちていくもので、さまざまに手を入れながら使い続ける。そういった当たり前のことが経済性というモノサシで測ると、壊して造りなおしたほうが安く上がるという結論に導かれてしまうことがある。商業建築などは数年で初期投資を回収できれば、あとはスクラップアンドビルドのスパイラル地獄が待っているのだと、自嘲しつつ妙に納得させられた。いまそれを言い訳はしないが、変わってしまうことに鈍感になっていないだろうか。住まい手が愛着を持って暮らしている住宅は美しい。時間が経っても古びないむしろうまく歳をとることができる住宅を作りたいと考えてきた。コンクリートブロックの住宅シリーズはそうした一連の試み、こころあるクライアント募集中です。
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