西宮の沢の家では、隣接する既存住宅の解体工事が終わり、今まで見ることのできなかった東側の外観が現れた。住宅街の外観は通常どこかが隠れてしまうものだが、この住宅のようにほぼ360度、距離をもって眺められるのは稀なケースである。そのお陰で、平面と呼応して変化する屋根の表情を、外から見ることができるのはありがたい。
月曜日, 10月 15, 2007
日曜日, 10月 07, 2007
竣工引渡し
日曜日, 9月 30, 2007
万能シート
月曜日, 9月 24, 2007
ランドマーク(landmark)
サッポロビール工場跡地につくられた商業施設サッポロファクトリーでASJイベントがあり参加した。思いがけなく、かつての上司K氏や元所員のS君ご家族などが激励に来てくれた。ありがたい。
この建物も同様に、北海道開拓使の主要建築の多くはレンガ造であった。北海道庁(赤レンガ庁舎)などがすぐに思い出されるように、北海道にはレンガ造建築の横綱級が数多い。レンガは、素材としての強さや美しさを兼ね備えている点で類を見ないが、植物の緑と組み合わせると風景としても素晴らしい。写真は、サッポロファクトリーの南面、ツタとナナカマドとレンガの風景。この場所は、観光バスの玄関口、つまり駐車場。ここに札幌のランドマークのような風景がある。
この建物も同様に、北海道開拓使の主要建築の多くはレンガ造であった。北海道庁(赤レンガ庁舎)などがすぐに思い出されるように、北海道にはレンガ造建築の横綱級が数多い。レンガは、素材としての強さや美しさを兼ね備えている点で類を見ないが、植物の緑と組み合わせると風景としても素晴らしい。写真は、サッポロファクトリーの南面、ツタとナナカマドとレンガの風景。この場所は、観光バスの玄関口、つまり駐車場。ここに札幌のランドマークのような風景がある。
土曜日, 9月 22, 2007
地鎮祭
22日午前中、千歳市のK邸で地鎮祭が行なわれた。昨晩の雨の影響もなく青空が広がる気持ちのよい朝だ。ときおり風が吹きぬける。まだ紅葉にもなっていないよと、神主さんの言葉。帰りがけに施主Kさんの小さなお嬢さんがコスモスの花を一輪、摘んで私に渡してくれた。
午後から、日本建築家協会設立20周年記念のドキュメンタリー映画鑑賞会に出席。当協会CPD(継続的職業教育)の一環である。「フランクロイドライト/建築と日本」という長編。「大正期に帝国ホテル設計のために来日、今も人々に感動を与え続け、日本の歴史と伝統に出会う機会を我々に与えてくれた。」(紹介文を要約)上映後の質疑応答で、どうしてライトなの?製作者エバンズさんへ素朴に質問したところ、建築家でライト研究者の父親の影響というシンプルな回答をいただく。文化は個人から生まれると、建築家・竹山実さんがかつて語っていたのを思い出す。
午後から、日本建築家協会設立20周年記念のドキュメンタリー映画鑑賞会に出席。当協会CPD(継続的職業教育)の一環である。「フランクロイドライト/建築と日本」という長編。「大正期に帝国ホテル設計のために来日、今も人々に感動を与え続け、日本の歴史と伝統に出会う機会を我々に与えてくれた。」(紹介文を要約)上映後の質疑応答で、どうしてライトなの?製作者エバンズさんへ素朴に質問したところ、建築家でライト研究者の父親の影響というシンプルな回答をいただく。文化は個人から生まれると、建築家・竹山実さんがかつて語っていたのを思い出す。
金曜日, 9月 21, 2007
待合室
火曜日, 9月 18, 2007
手摺(handrail)
ネコや犬などの四本足の動物には必要ないが、我々人間には、手摺がどうしても必要だ。住宅では階段の昇降はもちろん、玄関の段差やトイレや浴室に設けている。今は元気だから関係ない、と言う場合もある。それでもいつかは手摺のお世話になる時が来る。
手摺が目立ちすぎておかしな雰囲気になってしまうのは困りもの。普段は目立たず、誰でもが必要だと感じたときに使えるようになっていればよい。一見、手摺と見えないようにつくるのも手だ。大切なのは、よく考えて手摺をデザインすることだろう。
写真は、「八軒の家」の階段まわり。暖房放熱パネルを手摺代わりに使用した例。階段まわりの冷気を完全に遮断し、居間を居心地のよいものにしている。
17日は、敬老の日、日本の高齢化率(全人口に対する65歳以上の人口比)が20%を超えた、という記事が印象に残った。
手摺が目立ちすぎておかしな雰囲気になってしまうのは困りもの。普段は目立たず、誰でもが必要だと感じたときに使えるようになっていればよい。一見、手摺と見えないようにつくるのも手だ。大切なのは、よく考えて手摺をデザインすることだろう。
写真は、「八軒の家」の階段まわり。暖房放熱パネルを手摺代わりに使用した例。階段まわりの冷気を完全に遮断し、居間を居心地のよいものにしている。
17日は、敬老の日、日本の高齢化率(全人口に対する65歳以上の人口比)が20%を超えた、という記事が印象に残った。
火曜日, 9月 11, 2007
工事現場
建設工事中の敷地はいつも活気にあふれている。昨日10日は、写真の「発寒の住宅」の上棟だった。この住宅は、延べ床面積は30坪台の小住宅なのだがとても広々と感じられる。それもそのはずで、敷地いっぱいにつくるというほとんど平屋の計画だからだ。基礎の上にしっかりと柱梁の軸組みが載り、水平方向と垂直方向の大きなフレームができあがった。
空間の形が見えてくる骨組み段階の現場が、設計者としての私は好きだ。そもそも現場の雰囲気が好きなのかもしれない。まちなかの工事現場には興味があるし、新しくできた建物はちょっと覗いてみたい。
空間の形が見えてくる骨組み段階の現場が、設計者としての私は好きだ。そもそも現場の雰囲気が好きなのかもしれない。まちなかの工事現場には興味があるし、新しくできた建物はちょっと覗いてみたい。
今日11日といえば、数年前に見たNYのグランドゼロ。工事現場の巨大さに圧倒された。
月曜日, 9月 10, 2007
再訪
日曜日の午前中、「藻岩下の家」を訪ねた。札幌市の藻岩スキー場下の原生林に隣接する住宅で、竣工後10年以上の歳月が経っている。傾斜地の、少し広めの敷地に、住宅、車庫、物置の3つの建物を分散的に「間(ま)」をとって配置している。年月が経ち、その「間(ま)」に貫禄のようなものができて心地よく感じられる。この住宅のイメージをつくっているコンクリートブロックの外壁は、いよいよこれからがお楽しみというような感じで、時間と共になんともいえない風合いが出てきている。
実は、時間と共にペットも代替わりしていて、私は施主の愛犬に熱烈歓迎のおまけ付きであった。
午後からは、3年連続で北海道マラソンの沿道応援。台風一過で札幌は今日だけ真夏、酷暑の中の力走に拍手した。
実は、時間と共にペットも代替わりしていて、私は施主の愛犬に熱烈歓迎のおまけ付きであった。
午後からは、3年連続で北海道マラソンの沿道応援。台風一過で札幌は今日だけ真夏、酷暑の中の力走に拍手した。
木曜日, 9月 06, 2007
造作家具
水曜日, 9月 05, 2007
記録
先日、イチローがMLB新人から7年連続200本安打の新記録を作った。野球ファンのひとりとして祝福したい。イチローのコメント「どんな状況でも記録を残す。自分以外の人間を納得させる。」に感心。継続は力なり、か。
ところで、私がここ数年地道に継続していることがある。小型のスケッチブックをメモ帳としていつも持ち歩いている。私の場合は、物忘れがちな自分のための備忘録でもある。それは、文字だけではなく、絵やイメージ記号のようなものも記す。時として、急場の打ち合わせ用のプレゼンテーションに見事に化けることもあるので、ますます手放せなくなる。画像は、「発寒の住宅」を練っているときに記したスケッチ。全体を小さな家型の集合として考えるコンセプトが意識されている。
ところで、私がここ数年地道に継続していることがある。小型のスケッチブックをメモ帳としていつも持ち歩いている。私の場合は、物忘れがちな自分のための備忘録でもある。それは、文字だけではなく、絵やイメージ記号のようなものも記す。時として、急場の打ち合わせ用のプレゼンテーションに見事に化けることもあるので、ますます手放せなくなる。画像は、「発寒の住宅」を練っているときに記したスケッチ。全体を小さな家型の集合として考えるコンセプトが意識されている。
木曜日, 8月 30, 2007
大安吉日
火曜日, 8月 28, 2007
レイトショー
皆既月食の夜、映画を観た。ゲーリーのドキュメンタリー映画「スケッチオブフランクゲーリー」で、お盆前から札幌シアターキノにてロードショー公開されていた。私にようやく時間ができ、駆けつけた。一人の建築家の生きざまを作品の系譜を追いながら、クライアントやスタッフの証言を交え、建築家本人が語っている。十分に面白く楽しめた。なによりゲーリー建築の自由な造形に癒された。もっとも、帰りがけに目が会ったキノの中島氏は、シドニーポラック監督が何をしたかったのか?と首をかしげていたのだが。
私の施主に、残念ながら若くして他界した彫刻家のM氏がいた。彫刻は建築のようにもっと人々に身近な存在になるべきだ、というのがM氏の持論で、だから建築にとても興味を持っていた。アトリエを新築した時も自宅をリフォームするときも、建築家の私よりよほど熱心だった。そのM氏が不治の病の床につく前、最後のスペイン旅行を敢行したという。目的はゲーリー設計のビルバオグッケンハイム美術館を見るためであった。家族や友人に支えられて、車椅子で廻りとても喜んだという。ゲーリー建築には心を癒す魅力があるのだろう。
札幌での上映は今月末まで、偶然にもM氏の命日と重なる。実は、スクリーンを目で追いながら不覚にも涙しそうになり、場内が暗いうちに席を立つ。映画は一人で観るのに限る。写真は長沼町にあるM氏の「アトリエMOMO」、在りし日の風景である。
私の施主に、残念ながら若くして他界した彫刻家のM氏がいた。彫刻は建築のようにもっと人々に身近な存在になるべきだ、というのがM氏の持論で、だから建築にとても興味を持っていた。アトリエを新築した時も自宅をリフォームするときも、建築家の私よりよほど熱心だった。そのM氏が不治の病の床につく前、最後のスペイン旅行を敢行したという。目的はゲーリー設計のビルバオグッケンハイム美術館を見るためであった。家族や友人に支えられて、車椅子で廻りとても喜んだという。ゲーリー建築には心を癒す魅力があるのだろう。
札幌での上映は今月末まで、偶然にもM氏の命日と重なる。実は、スクリーンを目で追いながら不覚にも涙しそうになり、場内が暗いうちに席を立つ。映画は一人で観るのに限る。写真は長沼町にあるM氏の「アトリエMOMO」、在りし日の風景である。
金曜日, 8月 24, 2007
たこ渦(うず)連想
先週、小樽の調査に向かった帰り、とある螺旋階段に出会った。さほど広くはない住宅の中心だ。鉄のフレームに寿司屋のカウンターにでもなるかのような極上のスプルス材の段板が取り付けられている。木の香がほのかに漂う段板に誘われ上へ。屋上で海を見る。なんだか嬉しい。
そう、いうまでもなく建築には生命力を喚起する力があるのだ。札幌に戻り、かのミースファンデルローエに螺旋階段のスケッチがあるのを見つける。そこには、金属のフレームに木の段板が描かれていた。
写真は、たこ渦の小皿。隣家からいただいたトウキビがつい先程まで盛られていた。これは美味かった。海と渦。生命の源DNAの二重螺旋構造。フィボナッツイ数列の渦。などなど、連想スパイラルは続く。
写真は、たこ渦の小皿。隣家からいただいたトウキビがつい先程まで盛られていた。これは美味かった。海と渦。生命の源DNAの二重螺旋構造。フィボナッツイ数列の渦。などなど、連想スパイラルは続く。
木曜日, 8月 23, 2007
スカイライン(skyline)
水曜日, 8月 22, 2007
ファサード(façade)
22日、「大谷地の森の家」で雑誌の写真撮影があり、取材に同行した。竣工引渡し後数ヶ月ぶりで、あらためて隅々まで見る機会となる。大谷地の森に面する居間からの眺めがすばらしい。取材中、せみの鳴き声が響く。この住宅は敷地形状の影響で、間口5メートル弱、奥行き12メートル強の長方形平面。勾配屋根は、北側斜線クリアと室内ボリューム確保を同時に解決することに役だった。施主のたっての希望の左官壁は、外壁の色彩という新しい楽しみを私に与えてくれた。逆に道路側の南面は、ファサード(正面)の見え方をどうするかずいぶん悩んだ。結論はRC基壇の上に木造躯体を載せ、さらに屋根を載せる。はっきりとした三層構成にしたのだが、今はそれでよかったと思っている。
現寸場(full size drawing field)
水曜日, 8月 15, 2007
塔の部屋
定礎
火曜日, 8月 14, 2007
石の風景
お盆に墓石を眺めたので、ニューヨークの摩天楼を思い出した。というのも、かの摩天楼を林立する墓石の風景のようだと評した一文が妙に頭に残っているからだ。出典は定かではないが、問題ではない。写真は、ミース・ファン・デル・ローエのシーグラムビル。敷地の両端にちょうどベンチの高さの濃い緑色の大理石の低い塀がある。目透かし処理ですこし地面から浮き上がっていて、どこまでもディテールにこだわる設計姿勢に感銘を受けた。ミースの作品によく使用されるティノス大理石(TINOS VERDE)と呼ばれるギリシャ産の石。実は、この石が建物の印象を決定付けているように私には思われる。それほど強い印象を与える石の風景である。
木曜日, 8月 09, 2007
技
B
できるだけ、地元産の素材を使用したいと思っている。北海道産無垢フローリングなどで、長さや色が不揃いで少し節目があるなどの理由で、いわゆるB等級になったものがある。肌触りなどの触感、強度や含水率などの物理性能は通常品同等なのだが、なぜか廉価で市場に出回っている。これらは、間違いなくホンモノで、何の遜色もない。私たちの、ちょっとした価値観の修正でうまく使用すれば、厳しい予算を乗り越える切り札になる。同時に資源の有効利用になるだろう。また、価値とは何かを考えることでもある。
バリーボンズ(B.B)が756本のMLBホームラン記録を達成した。きょう一番のBだ。写真は、日米野球でホームランを打ってベースをまわっているボンズ。数年前、札幌ドームで撮った。画像はまさにBクラスだが。
バリーボンズ(B.B)が756本のMLBホームラン記録を達成した。きょう一番のBだ。写真は、日米野球でホームランを打ってベースをまわっているボンズ。数年前、札幌ドームで撮った。画像はまさにBクラスだが。
火曜日, 7月 31, 2007
配筋検査
きょう31日、「発寒の住宅」現場で配筋検査をおこなった。基礎部分は、スカート断熱とし凍結深度の低減をおこない、基礎根入れ深さを浅くしている。配筋はD13㎜とD10㎜の標準仕様である。基礎の高さが低く、作業しやすいのだろう。仕上がりが整然としている。
7月末に節目があった。イチローのMLB1500本安打、参議院選挙、そして作家・小田実(おだまこと)が逝った。私の本棚に彼の出世作「何でも見てやろう」がある。40年前に発行された定価380円の本。帯には、知性と勇気の旅行記とある。私も、好奇心や情熱や感受性をこの本から学んだ読者の一人だ。私たちの住まいづくりは、まさに「何でも見てやろう」の実践でもあると思う。
7月末に節目があった。イチローのMLB1500本安打、参議院選挙、そして作家・小田実(おだまこと)が逝った。私の本棚に彼の出世作「何でも見てやろう」がある。40年前に発行された定価380円の本。帯には、知性と勇気の旅行記とある。私も、好奇心や情熱や感受性をこの本から学んだ読者の一人だ。私たちの住まいづくりは、まさに「何でも見てやろう」の実践でもあると思う。
水曜日, 7月 25, 2007
落雪防止勾配屋根
月曜日, 7月 23, 2007
庭づくり
火曜日, 7月 17, 2007
敷地確認
先日MLBオールスター戦で、我がイチロー選手のランニングホームラン(英語ではインサイドパークホームランというらしい)の快挙を、地元紙はヒーローのインサイドジョブという表現で報じた。仕事は外でするもの(ホームランはフェンスを越すもの)という常識を、我がヒーローはこともなげに打ち破って見せたのだ。このところ事務所内にこもって山積している業務をこなす日々が続いている私には、涙の出る話だ。
きょうは、札幌市西区発寒で着工を目前にした敷地に向かった。施主が近隣挨拶にまわった後で、敷地の確認と遣方検査をするためである。敷地に来るといろいろと判ることがある。敷地にシンボル的なイメージを与えているポプラの大木がある。施主の話では、数年前の台風で倒れそうになり危険だということで間もなく伐採される運命にあるという。せめて半分だけでも残せないかと、私は思う。カラスの住処となって困ると言う大木も、敷地の環境作りに大きく貢献していると考えるからだ。
金曜日, 7月 06, 2007
交差点
札幌市内から国道36号線沿いに車を走らせ大谷地へ向かう途中、交差点で一時停止の間に札幌ドームの展望台が目にとまった。いうまでもなく建築家・原広司氏の設計。銀色に輝く屋根は、都市の中に舞い降りた巨大なUFO のように近未来的な風景だ。いつ見ても面白い。ぼんやりとした心を刺激する非日常的なイメージを与えている。今年は、ここを拠点とするプロ野球の日本ハムとサッカーJ2のコンサドーレが元気だ。応援する人たちの数も多い。イチローが伝統の中に新しいものを組み合わせると言い、オシムが代表のサッカーはその国の文化を表現するものでなければならないと言う。たかがスポーツと言うなかれ。ここには新しい都市のイメージと人生へのメッセージがあるのだ。
日曜日, 7月 01, 2007
庭づくり
金曜日, 6月 29, 2007
解体
札幌市の中心部、大通り公園の北側に位置する市民会館の前を通った。すでに解体工事が始まり、大ホール客席の大屋根の鉄骨トラスが露出している。この建物には、思い出がある。40年前のこと。高校三年生を送り出す予餞会(よせんかい)がここであった。全校生徒が集い、歌や寸劇、楽器演奏に興じた。当時、私は文化委員長で総合プロデューサー役。とにかく事故なく時間通り進行させるのが仕事だったが、終わってみると終了予定時刻を2時間オーバーしていた。私は役目を全うできなかったことを恥じ、罰の悪い思いでいたのだが。学校も施設も、のんびりしていたようだ。終了後、食堂で担当の教師からひとことあっただけで済んだのだ。薄暗い舞台袖で、小言をいいながら反射板や吊物、緞帳などの操作をしてくれていたプロの職員さんの笑顔が今でも目に焼きついている。しかし、もうこの場所を通るたびに思い出すことはないだろう。建物や風景のイメージは、いつも個人的な記憶を支えているものだから。
金曜日, 6月 22, 2007
構造表現
月曜日, 6月 18, 2007
駅舎
日曜日, 6月 17, 2007
軽量鉄骨梁
金曜日, 6月 15, 2007
見積
水曜日, 6月 13, 2007
雨と外構
朝食の後、ぼんやりとTVを観る。雨が小降りになってきたヤンキース球場内にCCRの「雨を見たかい」が流れていた。なつかしいメロディーに若い観客が口ずさんでいる。MLBの球場は排水インフラ機能が特に優れているのだという解説者の説明があって、ゲームが始まる。私も仕事を始める時間だ。
昨年竣工した「美しが丘の家」では、庭造りを中心に外構工事を計画中である。午後から、ひと冬経過後の外回り点検もかねて訪れた。建物周囲に、雨だれが集中するところがあって、埋戻しの表土が一部流れている。もちろん構造的には問題ないが、芝生を張って保水性を良くすることを提案している。住宅の敷地内では、MLBの球場とまではいかないが、特に傾斜地では雨水の処理に気を使わなくてはならない。
昨年竣工した「美しが丘の家」では、庭造りを中心に外構工事を計画中である。午後から、ひと冬経過後の外回り点検もかねて訪れた。建物周囲に、雨だれが集中するところがあって、埋戻しの表土が一部流れている。もちろん構造的には問題ないが、芝生を張って保水性を良くすることを提案している。住宅の敷地内では、MLBの球場とまではいかないが、特に傾斜地では雨水の処理に気を使わなくてはならない。
土曜日, 6月 09, 2007
街角
火曜日, 6月 05, 2007
準備
金曜日, 6月 01, 2007
継続
今日、MLBでは我がイチロー選手が自己新の24試合連続安打を続けている。打席を待つ間、ベンチの中で座りながらもストレッチに余念がない。そんな姿に感動するのは私だけではないだろう。
続いていると言えば、私のブログ。ホームページの一部を簡単に更新するために始めて今日で一周年。なんと一年間で94度更新しており、4日に一度、月平均7度強だ。内訳は、現場レポートが45%で一番多く、次に活動レポートで18%。以下、日常風景や本や映画の話、旅行やエコ建築、コミュニケーションと続く。建築の周辺というテーマを扱うのは変わらないが、私自身の立ち位置を探る定点観測のようなものになるといいと考えている。
最近、ブログ見てますよ。と声をかけられることが多くなった。楽しみに見ていただいているのは嬉しい。これからも日々折に触れて発信して行こうと思います。
写真は、「西宮の沢の家」基礎コンクリート部の埋め戻し前の現場。アンカーボルトがしっかりセットされた基礎は、外断熱している。
続いていると言えば、私のブログ。ホームページの一部を簡単に更新するために始めて今日で一周年。なんと一年間で94度更新しており、4日に一度、月平均7度強だ。内訳は、現場レポートが45%で一番多く、次に活動レポートで18%。以下、日常風景や本や映画の話、旅行やエコ建築、コミュニケーションと続く。建築の周辺というテーマを扱うのは変わらないが、私自身の立ち位置を探る定点観測のようなものになるといいと考えている。
最近、ブログ見てますよ。と声をかけられることが多くなった。楽しみに見ていただいているのは嬉しい。これからも日々折に触れて発信して行こうと思います。
写真は、「西宮の沢の家」基礎コンクリート部の埋め戻し前の現場。アンカーボルトがしっかりセットされた基礎は、外断熱している。
土曜日, 5月 26, 2007
施主のコミュニケーション
設計中や施工中、どうしても実物を見てもらう必要がある。その場合、ショールームを持たない私は完成した住宅におじゃまして見学をさせていただいている。今日26日は、設計中のお施主様と一緒に、札幌市内の近作を廻った。ちょうど「西宮の沢の家」のコンクリート打設と時間が重なったが、昨日現場で必要な打合せを済ませているので問題ない。コンクリート打設後の状況を夕方に再確認した。
設計中のお施主様は、図や写真などで十分説明を受け正確に理解されている場合、実際に空間に触れると理解が確信に変わるようだ。とくにディテールや素材感などの理解は、実際に見て触るのが近道である。久しぶりに入居後の住宅に向かう時、私はお施主様と顔を合わせるが楽しみだ。お連れしたお施主様との会話のなかで、住んでみての貴重なご意見をかならず聞くことができるからだ。設計者は常に謙虚に耳を傾けなければならないのだ。「美しが丘の家」のOさん、「大谷地の森の家」のHさん、本日は有難うございました。写真は見学中のNさんご家族。
設計中のお施主様は、図や写真などで十分説明を受け正確に理解されている場合、実際に空間に触れると理解が確信に変わるようだ。とくにディテールや素材感などの理解は、実際に見て触るのが近道である。久しぶりに入居後の住宅に向かう時、私はお施主様と顔を合わせるが楽しみだ。お連れしたお施主様との会話のなかで、住んでみての貴重なご意見をかならず聞くことができるからだ。設計者は常に謙虚に耳を傾けなければならないのだ。「美しが丘の家」のOさん、「大谷地の森の家」のHさん、本日は有難うございました。写真は見学中のNさんご家族。
火曜日, 5月 22, 2007
太陽のめぐみ
日曜日, 5月 20, 2007
散歩道の風景
木曜日, 5月 17, 2007
配筋検査
月曜日, 5月 14, 2007
捨てコンクリート(leveling concrete)
月曜日, 5月 07, 2007
北限の樹林
7日、「大谷地の森の家」で建築確認の完了検査を受けた。検査係員が到着するまでの間、目の前に広がる森の中を歩いてみた。散策路の案内標識によると、面積1.8ヘクタールのコナラの純林であり、コナラはブナ科の広葉樹で日本における生育の北限だという。周辺の市街地の住宅をはるかにしのぐ高さの巨木がうっそうと茂っている。「大谷地の森の家」を、木々の間から眺めた。かつてニューヨークのセントラルパークから緑地越しに摩天楼を眺めたことをふと想う。現場から戻り、ニューヨークヤンキースのゴジラ松井が日米通算2000本安打を達成とのニュースを知る。2000本はすごい数。この広い1.8ヘクタールの森でさえ、高木はどうみても2000本まで無いのだから。
月曜日, 4月 30, 2007
借景の森
水曜日, 4月 25, 2007
着工前夜
火曜日, 4月 17, 2007
春の地鎮祭
木曜日, 4月 05, 2007
イチロー(ichiro)
日米大小を問わず野球観戦は私の楽しみのひとつ。そのうちの大リーグ野球が今週始まった。朝、仕事を始める前にBSで観るのは、北海道の最北稚内よりもさらに数百キロ北に位置するシアトルの試合。観客の様子が寒そう。偏西風や海流の影響で緯度の高いヨーロッパや北米は暖かいのだと高校の地理の時間に習った。あらためて地球環境はダイナミックだと思う。開幕試合、我がイチロー選手は天然芝に転がる内野安打で出塁、ホームを踏んだ。半ばあきらめ顔で白球を追いかけた敵捕手は芝に手を伸ばした瞬間、ヒットを確信して首を横に振った。同時にふっと大きく芝の香りをかいだようにみえた。無味乾燥な人工芝ではなく五感に訴える天然芝が、みる者の想像力を刺激する。写真は、数年前、江別市のもえぎ野で数名の建築家たちがデザイン協働した建売住宅。JRの車窓からよく見える。真ん中が私のデザイン。実はこの住宅、ペントハウスのイメージはイチロー選手の頭。向かって右側の住宅を設計したBASE4の仲間、建築家の平尾稔幸さんが撮影してメールで送ってくれた。この三軒の外観だけは、いわば野球のようにいくつかのルールを決めてデザインした。みる者を楽しませることができただろうか。
火曜日, 4月 03, 2007
コミュニケーション試行
4月は、新しい気持ちになれる。正月とは違って、この季節が春の訪れと共にあることと関係しているのだろう。とりわけ北国では時間と共に雪が融け、季節が移り行くのが実感できるからかもしれない。いまいくつか新しい試みをしている。そのひとつ9月からの北星学園大学での空間コミュニケーションの講義では、大学ホームページのシラバスにも書いているが、ストレートに建築空間のコミュニケーション論を扱う。昨年までの4年間は、建築計画論からのアプローチであった。いわばボールゾーンからの試行の結果、空間コミュニケーション論のストライクゾーンの輪郭が浮かび上がってきたといっていい。秋の開講までによい準備をしたいと思う。準備をすることもまた楽しみである。講義では、JIA北海道支部発行「建築家カタログ第3集」を推薦図書としている。写真は、同カタログの私のページを再構成したもの。どのように表現したら伝わるのかをいつも考えている。
火曜日, 3月 27, 2007
東京ミッドタウン(Tokyo midtown)
週末、東京へ行ったついでに、昨年夏に建築中の現場を見学した六本木ミッドタウンに立ち寄った。完成した姿をみておきたいと思ったからだ。26日はちょうどプレス内覧会の日だった。そのため新しい美術館などの内部には入ることができなかったが、外観だけは眺めることができた。いつも思うことだが、完成した建築物はとても美しい。しかし建設のプロセスを知るものとしては、建築現場の荒々しくもあのむせかえるような活気がどこにも感じ取ることができないのは少し寂しい。昨日までこの場にいたおびただしい数の施工者達は、大役を終え安堵の表情をヘルメットの下に隠し次の現場へ無事旅立っただろうか。ここでは今、テレビで見覚えのある女性アナウンサーとカメラクルーが取材を始めようとしている。きょうからは、ここを訪れる人々とここで迎える人々がこの場を作っていく。
金曜日, 3月 09, 2007
屋根からの眺め
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