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火曜日, 8月 14, 2007

石の風景


お盆に墓石を眺めたので、ニューヨークの摩天楼を思い出した。というのも、かの摩天楼を林立する墓石の風景のようだと評した一文が妙に頭に残っているからだ。出典は定かではないが、問題ではない。写真は、ミース・ファン・デル・ローエのシーグラムビル。敷地の両端にちょうどベンチの高さの濃い緑色の大理石の低い塀がある。目透かし処理ですこし地面から浮き上がっていて、どこまでもディテールにこだわる設計姿勢に感銘を受けた。ミースの作品によく使用されるティノス大理石(TINOS VERDE)と呼ばれるギリシャ産の石。実は、この石が建物の印象を決定付けているように私には思われる。それほど強い印象を与える石の風景である。

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