JIA旭川の軽部さんからお誘いがあって、7月末に東海大学旭川校で「私のルイスカーン」というシンポジウムにパネラーとして参加することになった。大先輩で本職の大矢二郎先生がもう一人のパネラーということで、私は数少ない体験を語れば良いのだと気楽に構えている。カーン没後の翌年1975年にインド・ネパール旅行の機会があり、たまたまビザなしで3日間のバングラデシュ行きを決行した。ルイスカーンのダッカ国会議事堂が見たいと、それが街の一体どこにあるのか果たして見学できるのかさえ全く知らない行き当たりばったりの旅だった。空港に降り立つと何と目の前に建設中の国会議事堂が見えているではないか!早速、全くのアポなし地図なし予備知識なしの突撃建築見学が始まった。ちょうどその日は、私の24歳の誕生日でもあった。
シンポジウムでは、その時撮影したスライド写真を見ながら「ダッカの3日間」を語りたいと考えています。「私のルイスカーン」は、工藤国雄氏の名著のタイトル。今回は出版ではないもののご本人の了解を得たいと思い、名工大時代から工藤氏と親交のある友人の建築家・山田茂樹氏に問い合わせたところ、そんなことを気にする人ではないという。ならば、有難くそのまま勝手に使わせていただくことにしています。
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1975年撮影、バングラデシュ国会議事堂正面(設計:ルイス・カーン) |
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