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日曜日, 6月 26, 2011

札幌、小樽

24日(金)、札幌市内で建築家・竹山実さんが講演された。JIA北海道支部住宅部会の活動の一つに顕彰がある。ハルニレ賞(大賞)、フキノトウ賞(新人賞)、アカシア賞(集合住宅賞)、そして今回わたしたちが竹山実さんへ感謝を込めてお贈りしたキタコブシ賞(北海道の建築文化貢献賞)の4つ。講演は、聴衆の年齢層を考慮してアンビルドの建築、つまりコンペ案や実施が見送られている計画案の連写で、まさに設計こそが建築の源であるようなどこまでもピュアでアグレッシブな話。「建築は建てるだけではない」と。「村野藤吾さんのように建築が好きになる」ように年齢を重ねるのが目標と、会場からの質問に優しく答えていただいた。

記念講演会場の内田洋行ユーカラ。

講演直前に控え室で、笑顔の竹山先生。

25日(土)、東京大学名誉教授・内田祥哉さんが小樽に来られた。「北の民家の会」講演への合間を縫って昨年修復工事を終えて一般開放されている祝津茨木家中出張番屋を見ていただくためだ。早く文化財の指定を受けるようにとのご助言をいただいた。太い柱梁の大胆な構造架構に目を輝かせて興味津々のご様子。竹山さん77歳、内田さん86歳、おふたりの大先輩に敬服。
保存に奔走した駒木定正氏の説明に熱心に耳を傾ける写真中央の内田先生。

日曜日, 6月 19, 2011

LED照明

2008年の小樽公園通教会の改修では、構造補強として新設した鉄筋タイバーを利用して照明器具をデザインしています。高所に設置するもので、取替えがあまり必要ではなく長寿命で省電力のものとして当時発売されたばかりのLED照明を採用しました。


2009年の旭川友の会友の家別館新築工事では、託児ホールの天井照明として採用しました。予算の制約もあって、レセップを天井直付けしています。床材のコルクタイルを切り抜いて天井に貼り付けました。写真は、切り口をマーカーで黒塗りしたネコのつもりです。

今年からは、いよいよ一戸建て住宅の設計で導入を検討しています。省電力省エネの追い風に乗って、電気メーカー各社が競って優れた製品を開発していますので楽しみなところです。

金曜日, 6月 10, 2011

ソーラー噴水復活2011(solar fountain #22011)

10日、朝から好天。昨日倉庫から取り出したばかりのソーラー噴水がカラカラと小さなモーター音を響かせ勢いよく復活した。1m以上も水しぶきを上げている。ふと太陽の力は素晴らしいと気づく。

木曜日, 6月 09, 2011

庭と玄関

北国札幌は、6月に入りすっかり初夏の陽気です。この週末には恒例の「よさこいソーラン祭り」が我が事務所の真裏の新琴似会場で見ることができます。そんなわけで、緑濃い庭と事務所の玄関周りの風景です。
事務所玄関風除室~今日はにわか雨、傘たての壷とネコの置物
庭もすっかり緑です~ソーラー噴水が復活です
事務所外階段~レンガの小端立

火曜日, 6月 07, 2011

6月5日

5日、日曜日に小樽の祝津へ向かった。茨木番屋の所有者・茨木家の当主が修復なった番屋を初めて訪れるというので建築関係者として案内と説明をすることになっていた。棟札によると、5日は上棟である。明治45年、99年前のことだ。
今回の修復工事の進め方や建物自体の歴史的な位置づけを大所から判断してくれた北海道職能大の駒木氏が手際よく説明を終えた頃、北後志ツーリヅム協議会の小川原氏がかけつけた。小川原氏はアーティストでもある。見事な字体で番屋の大看板を書いてくれた。

今回はじめてお目にかかったのだが、玄関上に鰊のサインがある。もうこれは、山口さんのものだ。木彫りをするために、わざわざ市場で鰊を調達したという。実はこの日の午前中、大学時代の友人で現在秋田在住の嶋崎氏が番屋を訪れ、展示の中に山之内の名前を見つけて名刺を置いていった。秋田は、この番屋を施工した棟梁の出身地でもある。99年の時空を経て、施主の子孫と施工者の同郷の友人と修復を担当した私達がそれぞれの想いでこの場に集うことになった。

木曜日, 6月 02, 2011

BCN(バルセロナ)のベンチ

サッカーのヨーロッパ選手権で勝ったバルセロナ。ホームスタジアムのカンプノウを外から見たことがあった。1週間ほど滞在したホテルから歩いて数分のところにある地下鉄駅コイブランへの行き来の途中で見た。あいにくこのときはチームが遠征中だったものの、スタジアムの中だけでも見ておけば良かった。


札幌ドームの2倍以上9万人もの観客席はどんなだったろう。地下鉄駅ホームのベンチが壁と一体になっている。まるでサッカーのベンチのように見える。

アトリエ・インディゴ

今から30年以上前、1970年代の後半、札幌のアトリエ・インディゴは地元の若い建築家のたまり場だった。言うまでもなく、アトリエ・インディゴは建築家・竹山実さんの札幌事務所だった。月に数日程度、事務所スペースを開放して、数々のイベントが催された。当時のスタッフだった宮下勇さんにあとから聞いた話では、イベントの度に自分の仕事机を撤収し、仕事を中断しなければならない所員の苦労は大変だったらしい。時には、イベントが終わって一度帰宅してから真夜中に出勤しなおすこともあったという。そうとは知らず、参加者の私たち若者は勝手に我が世の青春を謳歌していた。旬なゲストのお陰で、北海道に居たのにもかかわらず、時代を共有できた。皆がこの場を舞台に教えられ育てられた。


その竹山実さんにJIA北海道支部住宅部会から賞が贈られる。地域の建築文化に貢献したという理由だ。