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火曜日, 7月 24, 2012

ヤンキースのイチロー

昼休みに何気なくTVを観ていたら、イチロー選手がヤンキースのユニフォームを着ている。背番号はいつもの51ではなく31番だ。MLBでは時々面白いことをすることがあるので、今日も何かの演出か?と思っていたら、電撃移籍だという。日本のサムライは、西海岸から東海岸に活躍の場を求めたのだ。また目が離せなくなった。写真は、NHK-BS画面から。

土曜日, 7月 21, 2012

札幌聖ミカエル教会

21日午後、打合せの道中にアントニン・レーモンド設計で1960年竣工「札幌聖ミカエル教会」前を通る。低く抑えられた軒を支える赤レンガの壁が美しい。教会の南にある付属幼稚園から数10メートル先に今は駐車場になっている場所がある。黄色のレンガ壁が残っているのだが、これは教会の現場を監理した建築家、故・上遠野徹さんが設計した医院の跡だ。「聖ミカエル教会の遺産は、北海道建築史上に残されるべき価値ある事項だと思います(25ページ)」と「建築家の清廉~上遠野徹と北のモダニズム」(建築ジャーナル発行)で、レーモンド建築との大きな出会いを語っておられる。10代の頃、私の実家は教会の近所にあり風邪をひいたときなど医院のお世話になった。私の記憶の中にもレーモンドと上遠野徹さんのレンガ壁が刷り込まれている。
聖ミカエル教会の赤レンガ壁
上遠野徹さん設計の医院の壁

木曜日, 7月 19, 2012

バルセロナのタワー

ASJから送られてくるカザベラ誌#813にバルセロナの建築家エンリック・マシップさんが設計したディアゴナル・ゼロゼロ(テレフォニカタワー)が載っている。手元に届いたのは数日前だったが、ようやく今日ページを開いてみて初めて記事に目を通すことができた。現場で設計者のエンリック・マシップさんから直に説明を聞いていたのだが、日本語のテキストを読んで、初めて理解できたところがたくさんあった。
ガラスにシルク印刷された模様は波しぶきをモティーフにしていること、ガラスの外側にある耐風梁と共に日差しをさえぎること、その他さまざまなエコ手法やサスティナブル手法が導入されていることなどが理解できた。
地中海を望む、ガラスの遮蔽模様は波しぶき、汚れが目立たない
屋上のメンテナンスゴンドラ、このゴンドラの使用回数を減らす

左ゼロゼロタワー、右フォーラムビル


日曜日, 7月 08, 2012

七夕の夜

7日(金)の夜、建築家の横河健氏がビートルズを歌う、という集まりに参加した。先月、横河さんは講演会で札幌に来られていたのだが私はあいにくお会いしていなかった。2004年3月に横浜のアトリエに横河さんを訪ねて以来の再会で、実に8年ぶりにその時のお礼を伝えることができた。
私もビートルズ世代、当時高校生でリアルタイムで初来日公演をTV観賞した一人だ。ポールマッカートニーとキーが同じと自ら言う艶のある高音で「here, there and everywhere」をはじめ数曲を熱唱された。向かって左のサングラスをしているのが横河さん。エンターティナーです。

火曜日, 7月 03, 2012

ビジュアルシンキング

クリティカルシンキングcritical thinkingというのはよく聞く言葉。批評的思考とでも訳すのだろう。ビジュアルシンキングvisual thinkingは視覚的思考。初めてテニスのラケットを買いにスポーツショップに行った時のこと。当時人気のボルグ選手が使用していたドネイのものを見た目の感覚で求めたら、インストラクターをしているという店員さんに注意されたことがあった。いわく、ドネイ最新型はどこに当たっても飛ぶ、あなたのような初心者はスウィートスポットに当たって初めて飛ぶような(難しい)ほうがいいのだと。なるほどである。明快な論理とインストラクター店員さんの迫力に押されて難しいラケットを手にしたおかげで(?)、いまだに上達していない。私には見た目で選んだ好きなラケットで楽しくテニスをしたほうが合っていたかもしれない。きっとそうだ。ビジュアルシンキングがクリティカルシンキングに屈した一瞬であった。
屋内消火栓のステッカー。2年前バルセロナで施工中の建物を見学した時に設計者の建築家が気に入らなくてはがしたやつを譲り受けた。バルセロナの標準標識だという。悪くはないと思うのだが、どこの国でも建築家はオリジナルを求めたがるものだなと妙に感心したことを覚えている。ビジュアルとして許せないものが彼にはあったのだ。

金曜日, 6月 29, 2012

真夏日

29日、正午の気温が30度に迫る。ちょうどよい気温の庭で、花を眺め涼をとる。

日曜日, 6月 17, 2012

雨の日

17日、昨日から一変して雨。咲いたばかりの庭のバラが雨に打たれて鮮やかな赤に染まっている。

金曜日, 6月 15, 2012

札幌まつり

6月14日~16日は札幌まつり。札幌まつりとは通称で正しくは北海道神宮例大祭。先週末のよさこいソーラン祭りに、まつりの元気で自由な部分を持っていかれたような印象がある。それでも、地元の工務店が札幌まつりは休日にするという昔ながらの慣習を守っているのを聞くとホッとする。
札幌ではこのまつりを機に一気に夏に向かうような気配がある。季節の区切りの一瞬だ。
と思いながら運転していたら、なんと目の前にリアルマリオカートが走っているではないか。
まつりに浮かれて出てきたのでしょうか、追い抜きざまに見た横顔にまたびっくり、色白のマリオひげの外人のようでした。くれぐれも安全運転で、通行人の眼を楽しませてください。

月曜日, 6月 11, 2012

札幌の風景

9日、10日は、よさこいソーラン祭りがあった。最寄の新琴似会場で、地元のチーム「新琴似天舞龍神」の出陣を見守った。この季節の風景だ。
10日午後は、打合せへの道すがら札幌テレビ塔の真下にあるスノーリングなる白いオブジェ風の創成川に架かる橋を通ってみた。新しい風景だ。

月曜日, 6月 04, 2012

融雪機の定期点検

積雪地に住む人間でなければわからない。融雪機の便利さもまたそうした特殊な性格を持っている。灯油で雪を融かすしかも直火で。じつにワイルドなこの装置は17年も前に設置された。実際に真冬の除雪作業時ではバーナーの熱が焚き火のように凍えた体を暖めてくれるので、作業自体は嫌いではない。むしろ好んでいるくらいだ。夕刻など白い雪の下から真っ赤な炎が透けて見えるのは美しい。しかし身近なところでこれほど無駄にエネルギーを使いCO2を排出するものも他にない。大自然に反逆するかのような装置。小心な私は、使用を必要最小限にしなければといつも念じている。過去に数万台を売ったというメーカーはすでに倒産したと聞く。大自然の怒りに触れたのかもしれないのだと私はひとり合点している。


灯油バーナーで熱した鉄の覆い、その上に置いた雪の塊を融かす。水になって溜まったら水中ポンプで汲み上げて排水する。機械はバーナーと水中ポンプそしてリミッターと呼ばれるスイッチが鉄製の箱に納まっている。点検の作業員の方は的確な説明とともに手際よく仕事をこなしていた。

日曜日, 6月 03, 2012

日曜の庭には

3日、日曜の午前中は庭のベンチで気持ちよく時間を過した。緑の上を涼しく抜けていく風を感じながら、一時間余りの軽作業。コーヒーを飲み干したところで昼になり撤収。

木曜日, 5月 31, 2012

建築展

5月30日から6月4日まで札幌市中央区のギャラリー創にて建築家・藤島喬さんの建築展が開かれている。昨日30日は、司会者が藤島さんから話を引き出すギャラリートークと参加者によるオープニングパーティーがあった。


出身地の栗山町で20年間33軒の個人住宅を作り続けているのを含め、のべ180軒の住宅設計を経験してきた藤島さんの話は含蓄があって深い。

藤島さんは大学の一年先輩で、卒業時から現在に至るまで真摯に設計する後姿を私は頼もしく見続けている。
すこし照れながら自作を説明する藤島さん

木曜日, 5月 24, 2012

展覧会

かつての同僚で現在神戸の武庫川女子大で建築を教えている森幹雄さんから、展覧会の案内が届いた。いつものように趣のある町並みを描いた水彩画である。森さんは私の絵の先生で、設計事務所での修行時代に建築パースの描き方を教えていただいたことがある。今回の題材は中山道の馬籠宿。なつかしい。
5月27日から6月2日まで、大阪市北区の大阪現代画廊で開催。

金曜日, 5月 18, 2012

敷地のアルゴリズム(算法)

クライアントにとって敷地選びは楽しみでありまた困難なもの。ここでは住宅を建てる際の敷地を読み解くいくつかの手順、それも誰でもできる簡単な分析手法を述べる。

まず、地図や写真は必須。事前にグーグルマップやストリートビューで押さえる。不動産屋が公開している場合もあるので準備しておくのは言うまでもない。

敷地に乗り込んだら、目を凝らして観察する。写真を撮りその場で印象を書き留めておく。車が止まっているとか学校帰りの子供たちが歩いているなど。ほとんどの場合その現場メモがその後を決める。

まず北を探す。これは真北設定されたiPhoneアプリが便利。一日の太陽の動きを知る。緯度も同時に知ることができるから夏至冬至の南中時太陽高度もわかる。次に敷地の傾斜をみる。道路の傾斜は縁石に置いたiPhoneで簡易測定する。隣家の影の方向や範囲、風向きや木々の枝ぶりなどを記録する。観察した日時も忘れずに。

デスクに戻ると私の場合、敷地図に5~6メートルグリッドをのせてみる。そして現場メモや撮影した写真を見ながらグリッドひとつひとつを板チョコのひとやまのように割り味わいその違いを評価していく。評価軸はシンプルに、庭や居間や駐車スペースや玄関といった場がどのグリッドに適しているかを3段階評価する。評価点の高いグリッドが客観的な意味を持つことになる。そして大きな間違いを犯すことがない。かといってこれのみに頼ることはできない。気を許すと自動翻訳機のようにピントを外すことにもなるからだ。最後はこのアルゴリズムで得たものと建築家の経験と直感を重ね合わせる作業が待っている。

木曜日, 5月 17, 2012

勇気のでる本

発行は2006年だから6年も前の「にほんの建築家伊東豊雄・観察記」を読んだ。正確には現在も読んでいる最中なのだが、8割方まできたので一休みしてこれを書いている。


著者の瀧口範子さんの前作「行動主義レムコールハース・ドキュメント」を読んだ時同様に次々と展開する映像のような再現力に押されて心地よく読み進んだ。

私のように地方で設計活動している者と、伊東さんのように世界を相手にしている建築家とでは違う職業のようにも思えるのだが共通点が多くあることに驚く。そう気づかせてくれるのは注意深く考察し平易な言葉で表現する骨太な文章ゆえなのだろうと思う。私にも勇気を与えてくれる一冊だ。

水曜日, 5月 16, 2012

モノクロ写真はがき

以前、古物店で入手した東京駅のモノクロ写真葉書。「東京名所、東京驛」とある。よく見ると手前に自動車、人力三輪車、人力車が映っている。たしかにドーム型の屋根が載っている。自動車はT型フォードのタクシー、人力三輪車は前に客が乗るタクシーのようだ。クリックすると拡大します。竣工:1914年(大正3年)、設計:辰野・葛西建築事務所。

月曜日, 5月 14, 2012

敷地

先月来いっしょに土地さがしのお手伝いをしていた住宅の敷地が決定し、札幌市の南区でいよいよ家づくりが始まる。敷地はいつも異なる表情を見せてくれます。季節と時間そして天候、人や建物や樹木によって見え方が変化します。
常盤の家の敷地
家づくりの無事を祈願して

火曜日, 5月 08, 2012

札幌軟石

札幌軟石は、北海道では広く知れわたった石材で明治初期に発見されて以来、札幌や小樽では歴史的な建造物として残っています。現在、唯一の生産者である辻石材工業(株)さんに採掘現場を案内していただいた。
真上からチェーンソーで切れ込みを入れる
石切り場最先端、地層が見える
チェーンソーの鋸目が付いた先端が丸くなっている石目
石材置場
サンプルとしていただいた5種類の表面仕上げ

水曜日, 5月 02, 2012

ソーラー噴水復活

2日、昨日に引き続き朝から好天で、YYAAの庭に復活したソーラー噴水が勢いよく水しぶきを上げている。隣家の屋根からツグミだろうか小鳥のさえずりが聴こえる。

日曜日, 4月 29, 2012

春の庭

29日、ガーデンストーブを庭の所定の場所に設置した。つい最近まで雪が残っていたYYAAの日陰庭にもクリスマスローズなどが美しく咲いている。札幌の街なかでは春の風物詩のようなアスファルト道路のライン引きももうすぐ終わる頃だろうか。