4月になり、庭の残雪も少なくなった。5月の連休までしぶとく残る年もあったが、今年はもうすぐ消えそうだ。雪囲いの庭木や鉢植えなどの周りが融けている。根空きとか根開きとか言うそうだ。樹木や植木鉢などに吸収された太陽熱が、積雪に熱を伝えている。熱の伝導、輻射などがつくりだす自然の造形が面白い。なんとも不思議なラインが形づくられている。そして純白の雪が少しづつグレーに染まっていくのも春の訪れならではの光景だ。
金曜日, 4月 05, 2019
日曜日, 3月 17, 2019
始まりはレンガ造
1974年3月17日は建築家L.I.カーンの命日である。没後45年。私のブロック造へのこだわりは、レンガ造との出会いから始まった。明日発行の週刊ブロック通信に寄稿しました。お読みいただければ幸いです。
木曜日, 2月 21, 2019
24年目の事実(ファクト)
週刊ブロック通信の連載最新記事、「ブロック住宅の系譜」が18日付けで発行されました。今回は、24年前に設計したブロック造住宅の改修計画についてのレポートです。暖房システムについて、当時と今の状況が異なり、現在は特にエネルギーとの向き合い方をきちんとしなければならない状況になっています。幸いにも住宅の断熱性能は現在も十分通用するレベルになっていますので、これから始まる改修計画は将来を見通した暖房システムの再構築をどうするかが最大のポイントになります。タイトルは、今年話題の著書「ファクトフルネス」を念頭に置いたものです。20年前の常識が今は通じない「事実に基づく世界の理解」の必要性が私のまわりにも例外なくありました。
水曜日, 2月 13, 2019
コーヒー飲んでます。
月曜日, 12月 10, 2018
冬景色
金曜日, 12月 07, 2018
JEH優秀賞
日本エコハウス大賞優秀賞2018を受賞して2週間と3日、ようやく落ち着いてブログを書くことができました。思えば、エントリーは締め切り当日にようやく提出しましたし、ファイナルプレゼンテーションは初めての会場でしかも5分間の短時間で行う、ぎりぎりのスケジュールと密度の濃い内容を要求されるものでした。そのなかで所定の成果を収められたことに安堵しています。全国から選りすぐりのエコハウスが参集する中での受賞は、コンクリートブロック住宅の存在を知っていただくまたとない良い機会になりました。
しかし、まだまだコンクリートブロック住宅は十分に知られていないことがはっきり認識できました。この貴重な機会をきっかけにして情報発信をしていかなければと思います。
しかし、まだまだコンクリートブロック住宅は十分に知られていないことがはっきり認識できました。この貴重な機会をきっかけにして情報発信をしていかなければと思います。
毎月コラムを寄稿している「週刊ブロック通信」で当日の取材と論評を書いていただきました。古くから踏襲されてきたブロック住宅の良いところを生かして、さらに時代に合った新しいありかたを模索したいと思います。 |
木曜日, 11月 22, 2018
第4回日本エコハウス大賞の優秀賞を受賞しました。
11月20日、東京ビッグサイトで「第4回日本エコハウス大賞」ファイナル審査で「カスタマイズできる家」が優秀賞を受賞しました。日本全国からエントリーされた力作ぞろいの中からの光栄な受賞です。「カスタマイズできる家」は、北海道に根付いた古くて新しい素材のコンクリートブロック建築を再定義した住宅です。写真は、授賞式の様子です。
水曜日, 10月 03, 2018
教会建築2題
JIA(公益社団法人日本建築家協会)の全国大会に参加した。私のミッションは南幌町きた住まいるヴィレッジの発表。無事役目も終わり余った時間を利用して、かねてから見ておきたかった建築を駆け足で回った。①「弓町本郷教会」と②「聖アンセルモ教会」それぞれに特徴のある建築。私の興味は、①「弓町本郷教会」では型枠ブロックの元祖・鎮ブロックを、②「聖アンセルモ教会」はレーモンドの設計をそれぞれ体験すること。①の鎮ブロックは、躯体に使われているということだが、表面のタイル状のものがそうなのかよく判らない。内装は、きれいに仕上げられているので躯体らしきものは全く見ることができない。そもそも、ブロックは躯体であり、そのまま仕上げとすることが特異なのかもしれない。コンクリート造なのだが、パイプオルガンのある会堂では木造建築のような親近感を感じた。
②のレーモンドの設計は、木造のこじんまりした教会(札幌聖ミカエル教会、カトリック新発田教会)を見慣れた目からは、堂々たる規模の迫力を感じた。圧倒的気積の大きさに驚くとともに、折しも始まったミサの荘厳さをゆったりと包み込むことができる空間ボリュームを末席にて堪能することができた。打放しコンクリートが室内を覆い、近代建築の人工的な表情を見せてはいるのだが、出入り口や側壁まわりが手の届くスケールで構成されているために心地よく感じられる。人の心に響くスケールの力を見た思いだ。
②のレーモンドの設計は、木造のこじんまりした教会(札幌聖ミカエル教会、カトリック新発田教会)を見慣れた目からは、堂々たる規模の迫力を感じた。圧倒的気積の大きさに驚くとともに、折しも始まったミサの荘厳さをゆったりと包み込むことができる空間ボリュームを末席にて堪能することができた。打放しコンクリートが室内を覆い、近代建築の人工的な表情を見せてはいるのだが、出入り口や側壁まわりが手の届くスケールで構成されているために心地よく感じられる。人の心に響くスケールの力を見た思いだ。
弓町本郷教会 |
聖アンセルモ教会 |
聖アンセルモ教会 |
聖アンセルモ教会 |
弓町本郷教会 |
火曜日, 9月 11, 2018
工事中の家その2
昨日に続き「神楽岡の家」現場の報告です。工務店さんからLINEで木製サッシ到着したとの画像。先日の「北海道胆振東部地震」の影響により3日遅れたものの工程上問題ない。トラリッドフェンスターというスウェーデン製の窓で、私はおよそ30年来使用しているものだ。今回は札幌オーバーシーズ社扱いだが、ガデリウス社などの商社がほぼ同じものを取り扱っている。定価は外為の変動で時々変動するし、納期は船便のため3か月を要するので計画的な発注が重要。仕様は3層ガラスで、U値はFIX窓で1.1、回転窓と片開窓で1.2の高性能品。木製サッシは、太い窓枠と重たいガラスがブロックの重量感に負けない存在になる。
月曜日, 9月 10, 2018
工事中の家
火曜日, 6月 05, 2018
屋外コンセント
月曜日, 5月 28, 2018
南幌町現場#98の昨日
オープンを1週間後に控えた、昨日、私たち晃和+山之内チームの住宅「カスタマイズできる家」の様子をスナップ写真とともにレポートします。刻々と出来上がる住宅を目の当たりにするのは理屈抜きに嬉しい。いろいろ考えて、カタチになった。そして生まれたカタチに触れて、新たな楽しみが今また始まる。
照明が点灯し、植栽も加わった。 |
高窓。室内から空を見るのは開放感がある。小屋組タルキが日射調節ルーバーになる。 |
臥梁から上部は、木の香りがする北海道産のトドマツ合板貼。 |
玄関は居間収納で仕切られている。来訪者は不可視だが気配は伝わる。 |
台所窓。目線を可能な限り下げた。 |
FIX窓下の床ガラリ。床下で暖房された給気をとっている。 |
居間。敷地の向こうに緑の遊歩道が見える。 ブロック壁を浮かび上がらせる照明効果を確かめる。 |
木曜日, 5月 10, 2018
柔らかい
週刊ブロック通信5月7日号掲載の南幌町プロジェクト「カスタマイズできる家」 |
今月末の完成へ向けて、いよいよ外壁を張り始めます。近所のホームセンターで手に入る荒木をそのまま使用。DIYでメンテナンスが可能になりますし、材料調達コストをわかりやすくユーザーに伝えることができる。これは、外壁がコンクリートブロック造外断熱材を保護するためのものであり、さらに外観を考えればよいだけ、という容易さから生まれた発想でもあります。
もちろん木材保護を考慮して、オリンピックステイン#900を木目が出る程度に薄塗しています。しかも塗装のプロではない工務店の社員が総出で塗るという徹底したユーザー目線です。
もちろん木材保護を考慮して、オリンピックステイン#900を木目が出る程度に薄塗しています。しかも塗装のプロではない工務店の社員が総出で塗るという徹底したユーザー目線です。
内部も形が見えてきました。ブロック造とはいっても天井と床、そして壁の半分は木造。だから、内部はトドマツの良い香りが充満しています。特徴的なハイサイドライトからは一日中、柔らかい光が差し込みます。冬場のダイレクトゲインを主眼としていますが、今の季節は直射日光ではなく柔らかい天空光で満たされることをイメージしています。
木曜日, 5月 03, 2018
金曜日, 4月 27, 2018
これが北海道
まだ日陰には残雪がある4月下旬。道東、阿寒川沿いのリゾート地で目撃した驚きの光景です。建物の外を流れている川岸に、何とエゾシカの親子が数頭いるではないか!川岸に芽生えたばかりの草を食べている。窓から覗く、目が合っても動じる気配がない。これが北海道の自然、これも北海道。
水曜日, 4月 18, 2018
南幌町の家
土曜日, 3月 31, 2018
冬期養生
南幌町みどり野きた住まいるヴィレッジの続報です。
極寒の一日の晴れ間をぬって、コンクリート打設が終わりました。
3月掲載の「週刊ブロック通信」に寒中施工の様子をレポートしました。
北海道の施工者には当たり前の冬期養生は、本州から来た人々には珍しく映るようです。
建築環境専門の東京大学准教授・前真之さんもその一人です。熱心にサーモカメラでジェットヒーターを狙っていた姿が印象的でした。
極寒の一日の晴れ間をぬって、コンクリート打設が終わりました。
3月掲載の「週刊ブロック通信」に寒中施工の様子をレポートしました。
北海道の施工者には当たり前の冬期養生は、本州から来た人々には珍しく映るようです。
建築環境専門の東京大学准教授・前真之さんもその一人です。熱心にサーモカメラでジェットヒーターを狙っていた姿が印象的でした。
水曜日, 2月 21, 2018
南幌町の現場から
金曜日, 1月 05, 2018
ブロック造住宅の夢をカタチに
業界誌「週刊ブロック通信」2018年新春特集号の「ブロック造住宅の系譜」に、「東苗穂の家」を紹介させていただきました。いつもはモノクロ印刷ですが、正月号だけ表紙と裏表紙がカラー印刷なのです。紙質も今回だけ印刷映えする上質紙。ちょっと晴れがましいですね。今回掲載した「東苗穂の家」は、20数年前に初めて計画換気(いわゆる24時間換気)システムを導入した住宅です。私の設計は、それまで断熱性能向上を最優先していました。実際初期ブロック造住宅では、換気扇使用時には開閉窓を操作して給気するか、または壁面配置した換気レジスターを使用しています。工法上、気密状態になるブロック住宅は換気が必要ですが、内部仕上げは無機質コンクリートブロックと無垢材木質フローリング、有害物質が発生しないこともあり換気システム導入の機会を遅らせたようです。現在は、建築基準法により建材と換気設備のシックハウス対策を義務付けられているのは言うまでもありません。この住宅は、法規性が成立する12年も前のもので、私たちの先見的な取り組みでした。以後、第三種換気システム(自然給気、機械排気)から全熱交換による第一種換気へ移行しているところです。しかし昨年、換気システムの未来を指し示すオフィスの驚くべき実例(バウムシュラーガーエベルレアーキテクツ/オーストリア/新社屋/2226)をWEBで知りました。CO2や湿度、温度をセンサーで感知しながら換気窓を自動開閉するというものです。小型センサーやロボット技術の発達した近年の成果です。そして断熱レンガブロックによる躯体だというところに、地域の技術や工法を大切にするオーストリア人の誇りを感じました。北海道の私たちにもコンクリートブロックという遺産があるのですから見習いたい。2018年新春に思います。
月曜日, 1月 01, 2018
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