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月曜日, 10月 01, 2012

八窓庵(hasso-an historical tea house)

八窓庵は、札幌市にある小堀遠州の作と伝えられる茶室です。二畳台目の極小空間に8つの窓を立体的に配しています。国指定の重要文化財。通常は、外観のみ見ることができます。美しい形を作る要素としての寸法や比例を考える。

水曜日, 9月 19, 2012

後期授業始まる

19日、北星学園大学文学部での後期授業が始まった。今日から15回、週一で通うことになる。先週の、神戸大学医学部保健学科での特別授業と同様に、建築とその他領域の接点を探る貴重な時間だ。専門家の話は一般の人の耳に聞こえない、一般人は専門知識がないから言っても無駄。そのような不毛なコミュニケーションを無くしたい。私の授業の目的は、空間を読み解くことで豊かな楽しい暮らしを得ること。いわば教養としての建築を身に付けた素敵なクライアントとして、ゆくゆくは私たちの前に立ち現れることだ。期待を込めて。

世界の…


事務所へ戻ると、先週偶然にJR車内で出会った「世界のANDO」さんから、一冊の雑誌が届いている。一枚の丁寧な手紙が添えられていて、来月、苫小牧で予定されている講演会への案内が綴られています。私も当日は講演を拝聴しに行こうと思います。安藤さんありがとうございました。

各界のクライアントとの対話が面白い

月曜日, 9月 17, 2012

南区の現場

16日、札幌市内南区の現場が始まった。敷地にビニールテープを張って位置を確認する。
帰路の途中にある石山緑地に立寄る。札幌軟石の採掘場の跡地を公園化した所で、札幌軟石の上手い使い方が見られる。今度の現場では、札幌軟石を使う。

木曜日, 9月 13, 2012

阪神間の数日

月曜の朝、神戸大学へ向い医学部保健学科での出張授業を火曜日早朝から行なって、水曜日に札幌へ戻った。その間、現在は武庫川女子大(建築学科が使っている)の旧甲子園会館(1930年、遠藤新設計)、同じくヨドコウ迎賓館(旧山邑邸)(1924年、フランク・ロイド・ライト設計)、アサヒビ―ル大山崎山荘美術館(地中美術館は安藤忠雄設計)等を駆け足で見学した。30度を軽く超える炎天下を歩きたっぷり汗をかいた。
神戸大学での講義を含め詳細は、いずれまとめて報告する予定。

旧甲子園ホテル(1930年、設計:遠藤新)

旧山邑邸(1924年、設計:FLライト)

アサヒビール大山崎山荘美術館(地中美術館部分 設計:安藤忠雄)

神戸三宮の宿を後にして、北野のローズガーデン(1977年、安藤忠雄設計)、北野アレイを再訪した。テナントが変化していたものの、竣工時の原形をとどめていることに驚いた。神戸大学出身のまた北海道出身建築家として、毛綱毅曠(もずなきこう)を忘れるわけにはいかない。そこで41年前に発表された日吉台教会(1971年)を見るために高槻に向かった。途中、芦屋のルナホール(1970年、坂倉建築研究所)を眺めてJR芦屋駅から電車に乗ろうとした時に、こともあろうに安藤忠雄氏ご本人に遭遇した。まったくの突然の出会いだ。朝から3件の現場を見て回っていて事務所への帰路だという。私は以前に数度お目にかかっていることをお伝えして、あらためて挨拶させていただいた。何かしらご縁があるのだろう、古希を過ぎてますますエネルギッシュに活躍されている。
ローズガーデン(1977年、設計:安藤忠雄)
北野アレイ(同上)
芦屋ルナホール(1970年、設計:坂倉建築研究所、左側は仏教会館(1927年、設計:片岡安)
日吉台教会(1971年、設計:毛綱モン太(毅曠))

日曜日, 9月 09, 2012

神戸大学出張授業

10日から12日まで、出張授業のため神戸大学の医学部保健学科へ向かいます。UD4(ユニバーサルデザイン4)研究会の3人による出張授業です。私は、来週から始まる北星大学での後期授業への前哨戦と位置づけ、理学療法士にとっての建築空間の読み解きの視点を構築するというテーマに沿って話をする予定です。テキストは、届いたばかりの「建築ジャーナル誌」抜き刷り8ページ。
昨日は、苫小牧にてASJイベントに参加しました。あいにくの悪天候のため、来場者は少なめでした。そのため、イベントの空き時間を利用して出張授業の構想を練ることができました。

月曜日, 8月 27, 2012

建築ジャーナル誌

建築ジャーナル誌9月号巻末に、山之内建築研究所が8ページにわたって特集された。ちょっと変った編集にしましょうという編集者の甘言に乗って、20年間の軌跡とでも言うような一つの読み物として全体を構成した。実際に印刷物になって手にしてみると、小さな感激もまたひとしおである。
山之内のや行は50音順ではいつも最後で今回も指定席のような巻末だが、内容はちょっとは本の重石になっているかなと思っている。広告に協賛していただいた関係各社の皆様に感謝したい。

水曜日, 8月 22, 2012

木下泰男(建築家)展

札幌市内にあるギャラリー創にて、木下さんの展覧会が開かれている。木下さんは、ガウディの弟子であったジュジョールの研究者で、スペイン・モンフェリーの未完の教会堂を実測調査したことで知られている札幌在住の建築家。今回の展覧会では、その実測図などが展示されている。


2年前の、バルセロナ行では無理を言ってモンフェリーまで道案内をお願いした。コンクリートブロックの教会堂(日本ではコンクリートブロックのサグラダファミリアというふれこみだった)というので、なんとしても見ておかねばと思ったのだ。当日、教会堂はあいにく扉が閉まっていたのだが、木下さんが役場の管理人のところまで行って交渉してくれたおかげで内部を見ることができた。今回その時の感謝を伝えた。

ギャラリーで、右側が木下さん


教会堂をイメージしたと言う模型、建築家へのオマージュ
工事は、1928年に中止され、60年以上後に再開されて完成している。1929年は、バルセロナ万国博があり、大理石で壁と床を埋め尽くしたミースのバルセロナパビリオンが建設された。モンフェリーの教会堂は、いわば廃材を使って地元の有志が手作りしたもの。この二つの建築が同時代に同じ地域に出現したことに驚く。

月曜日, 8月 20, 2012

出張講義

2004年から、少人数のUD(ユニバーサルデザイン)の研究会に参加している。ほぼ月一のペースで会合を重ねてきた。しかし、ここ1年ほどは休眠状態が続いている。数ヶ月前、関西の大学に転出した主要メンバーから出張講義の要請があった。なんと、「ユニバーサルデザインの住宅設計」というテーマで講義をしてほしいという。3週間後である。4週間後には、北星学園大学での後期授業が始まるから、たった1日の講義だけれど立派な前哨戦となるだろう。今回は医学部の保健医療学科での講義で、建築学科の学生相手ではないところが共通している。
基壇のある側の全景
この建築は、車椅子が使えるだろうかといったことを最初に話題にしたいと思って、意地悪くも巨匠ミースのバルセロナパビリオンを眺めた。

実は、段差がない車寄せ側が正面なのだという記述があった。誰もが使えるようにきちんと考えられていることがわかって、脱帽している。ただしトイレはない。
段差のないアプローチ

土曜日, 8月 11, 2012

建築ジャーナル誌

建築ジャーナル誌9月号の事務所特集に掲載する原稿が、昨日ようやく上がった。いろいろな事情により、今回はモノクロのいたってシンプルな印刷だが、組積造を骨格にして私のこれまでの設計活動のプロセスを組み立てている。写真は、SHINKOTONI-HOUSINGの中庭を見たもので、写真家の安達治さんと二人で隣家の屋根に上り、私が安達さんのベルトをしっかりつかんでサポートし、空中に身を乗り出して撮影したもの。はるかな地平線に住宅をつくる、と題した最初のページを飾っている。

火曜日, 7月 24, 2012

ヤンキースのイチロー

昼休みに何気なくTVを観ていたら、イチロー選手がヤンキースのユニフォームを着ている。背番号はいつもの51ではなく31番だ。MLBでは時々面白いことをすることがあるので、今日も何かの演出か?と思っていたら、電撃移籍だという。日本のサムライは、西海岸から東海岸に活躍の場を求めたのだ。また目が離せなくなった。写真は、NHK-BS画面から。

土曜日, 7月 21, 2012

札幌聖ミカエル教会

21日午後、打合せの道中にアントニン・レーモンド設計で1960年竣工「札幌聖ミカエル教会」前を通る。低く抑えられた軒を支える赤レンガの壁が美しい。教会の南にある付属幼稚園から数10メートル先に今は駐車場になっている場所がある。黄色のレンガ壁が残っているのだが、これは教会の現場を監理した建築家、故・上遠野徹さんが設計した医院の跡だ。「聖ミカエル教会の遺産は、北海道建築史上に残されるべき価値ある事項だと思います(25ページ)」と「建築家の清廉~上遠野徹と北のモダニズム」(建築ジャーナル発行)で、レーモンド建築との大きな出会いを語っておられる。10代の頃、私の実家は教会の近所にあり風邪をひいたときなど医院のお世話になった。私の記憶の中にもレーモンドと上遠野徹さんのレンガ壁が刷り込まれている。
聖ミカエル教会の赤レンガ壁
上遠野徹さん設計の医院の壁

木曜日, 7月 19, 2012

バルセロナのタワー

ASJから送られてくるカザベラ誌#813にバルセロナの建築家エンリック・マシップさんが設計したディアゴナル・ゼロゼロ(テレフォニカタワー)が載っている。手元に届いたのは数日前だったが、ようやく今日ページを開いてみて初めて記事に目を通すことができた。現場で設計者のエンリック・マシップさんから直に説明を聞いていたのだが、日本語のテキストを読んで、初めて理解できたところがたくさんあった。
ガラスにシルク印刷された模様は波しぶきをモティーフにしていること、ガラスの外側にある耐風梁と共に日差しをさえぎること、その他さまざまなエコ手法やサスティナブル手法が導入されていることなどが理解できた。
地中海を望む、ガラスの遮蔽模様は波しぶき、汚れが目立たない
屋上のメンテナンスゴンドラ、このゴンドラの使用回数を減らす

左ゼロゼロタワー、右フォーラムビル


日曜日, 7月 08, 2012

七夕の夜

7日(金)の夜、建築家の横河健氏がビートルズを歌う、という集まりに参加した。先月、横河さんは講演会で札幌に来られていたのだが私はあいにくお会いしていなかった。2004年3月に横浜のアトリエに横河さんを訪ねて以来の再会で、実に8年ぶりにその時のお礼を伝えることができた。
私もビートルズ世代、当時高校生でリアルタイムで初来日公演をTV観賞した一人だ。ポールマッカートニーとキーが同じと自ら言う艶のある高音で「here, there and everywhere」をはじめ数曲を熱唱された。向かって左のサングラスをしているのが横河さん。エンターティナーです。

火曜日, 7月 03, 2012

ビジュアルシンキング

クリティカルシンキングcritical thinkingというのはよく聞く言葉。批評的思考とでも訳すのだろう。ビジュアルシンキングvisual thinkingは視覚的思考。初めてテニスのラケットを買いにスポーツショップに行った時のこと。当時人気のボルグ選手が使用していたドネイのものを見た目の感覚で求めたら、インストラクターをしているという店員さんに注意されたことがあった。いわく、ドネイ最新型はどこに当たっても飛ぶ、あなたのような初心者はスウィートスポットに当たって初めて飛ぶような(難しい)ほうがいいのだと。なるほどである。明快な論理とインストラクター店員さんの迫力に押されて難しいラケットを手にしたおかげで(?)、いまだに上達していない。私には見た目で選んだ好きなラケットで楽しくテニスをしたほうが合っていたかもしれない。きっとそうだ。ビジュアルシンキングがクリティカルシンキングに屈した一瞬であった。
屋内消火栓のステッカー。2年前バルセロナで施工中の建物を見学した時に設計者の建築家が気に入らなくてはがしたやつを譲り受けた。バルセロナの標準標識だという。悪くはないと思うのだが、どこの国でも建築家はオリジナルを求めたがるものだなと妙に感心したことを覚えている。ビジュアルとして許せないものが彼にはあったのだ。

金曜日, 6月 29, 2012

真夏日

29日、正午の気温が30度に迫る。ちょうどよい気温の庭で、花を眺め涼をとる。

日曜日, 6月 17, 2012

雨の日

17日、昨日から一変して雨。咲いたばかりの庭のバラが雨に打たれて鮮やかな赤に染まっている。

金曜日, 6月 15, 2012

札幌まつり

6月14日~16日は札幌まつり。札幌まつりとは通称で正しくは北海道神宮例大祭。先週末のよさこいソーラン祭りに、まつりの元気で自由な部分を持っていかれたような印象がある。それでも、地元の工務店が札幌まつりは休日にするという昔ながらの慣習を守っているのを聞くとホッとする。
札幌ではこのまつりを機に一気に夏に向かうような気配がある。季節の区切りの一瞬だ。
と思いながら運転していたら、なんと目の前にリアルマリオカートが走っているではないか。
まつりに浮かれて出てきたのでしょうか、追い抜きざまに見た横顔にまたびっくり、色白のマリオひげの外人のようでした。くれぐれも安全運転で、通行人の眼を楽しませてください。

月曜日, 6月 11, 2012

札幌の風景

9日、10日は、よさこいソーラン祭りがあった。最寄の新琴似会場で、地元のチーム「新琴似天舞龍神」の出陣を見守った。この季節の風景だ。
10日午後は、打合せへの道すがら札幌テレビ塔の真下にあるスノーリングなる白いオブジェ風の創成川に架かる橋を通ってみた。新しい風景だ。