Powered By Blogger

金曜日, 7月 16, 2010

山の手の家1

photo o.adachi

photo o.adachi

photo o.adachi



札幌市内に昨年竣工した「山の手の家」の完成後の写真です。撮影は、建築写真家の安達治さん。外観は、大小の片流れ屋根を組み合わせたシンプルな構成です。外壁は、北海道産のカラマツ羽目板を竪張りしています。内部は、床を北海道産のタモ無垢板フローリングで、壁天井を天然素材系のバターミルクペイント塗装と、自然素材満載の住宅となっています。

木曜日, 7月 15, 2010

基礎コンクリート打


15日午後、札幌市内の現場で基礎コンクリート打が行われました。写真は、真剣な表情でコンクリートを流し込みコテ押さえする職人さんたち。現場にて抜き取ったコンクリートからスランプ(測定値14.5cm)、空気量(測定値4.5%)、塩分量を測定し、圧縮強度試験用のテストピースを作成。ほぼ完璧な品質です。

火曜日, 7月 13, 2010

基礎鉄筋コンクリート

昨日、札幌市内の現場では、夕方近く雨が上がったのを確認し、ベースコンクリートの打設がおこなわれました。一般的なビル建築ではコンクリート打設は何度もある特別な一日ですが、木造住宅では数少ない工事の一つです。標準配筋の布基礎施工では、総工事費に占める割合は数パーセントにすぎません。今回はコンクリートミキサー車(アジテータ)で2台分の7.5㎥のコンクリート量を施工しています。

土曜日, 7月 10, 2010

布基礎配筋

10日、札幌市内の現場で布基礎配筋をチェックしました。横主筋はD13@300、竪筋はD10@300の標準配筋です。事前におこなった地盤調査結果と土工事現場での地質確認を経て、木造平屋住宅の自重と積雪荷重などの荷重条件を考慮したうえで基礎底盤巾は500mm、標準450mmの1割拡底としています。地中60mmのかぶり厚さ、継手長さなど基本的な確認をします。顔なじみの鉄筋職方と顔を合わせる数少ない機会です。

木曜日, 7月 08, 2010

捨コン

札幌市内の「質素な家」現場で、捨コン打設後の様子。捨コンの上に正確な墨付けがおこなわれている。敷地に1本残したシラカバに野鳥が飛来するという、基礎工事の職人さんの話を聞いた。

日曜日, 7月 04, 2010

突然の雨

4日午後、空が少し暗くなって突然の激しい雨が庭を直撃する。窓を開け糸を引く雨を、今朝TVの新日曜美術館で特集していた北斎が描くような直線の雨を見た。遠くで雷が断続的に鳴りだしたもののすぐに止み、また明るい空に戻った。

土曜日, 7月 03, 2010

シラカバを残す

2日午後、札幌市中央区の家の現場に遣り方(やりかた)確認へ向かう。図面上で、模型で検討した位置を実際の敷地で地面に落とし、最終的に建物の位置を決める。いわば平面の2D、立体の3Dから時間が刻々と移ろう4Dの次元へ、まさに建築が移行する瞬間だ。敷地に残されたシラカバの木立が中庭をつくる。根のダメージを最小限とするように建物を数百ミリずらすことにした。私が好きな瞬間である。

火曜日, 6月 29, 2010

新聞記事


北海道新聞小樽版に、25日の鰊番屋フォーラムの記事が掲載された。司会進行役をしてくれた北海道職業能力開発大学校の駒木さんから切り抜きのコピーが送られてきた。記事には丁寧に山之内建築研究所の提言も載せていただいた。


発言席にいて感じたことは、かつて小樽運河保存運動の転機となった1976年の第1回ポートフェスティバルで、数々のフォーラム会場となった前野麻袋倉庫(現存せず)での雰囲気と実によく似ているということだった。小樽との長い付き合いもそれからのことだ。

月曜日, 6月 28, 2010

地鎮祭

27日、真夏のような陽ざしの中、札幌市内で地鎮祭があった。これから数ヶ月間、住宅エコポイントを申請している木造平屋の現場が始まります。

金曜日, 6月 25, 2010

竣工式










25日は、午後から小樽へ向かいました。3時からの鰊番屋の竣工記念行事に、記念フォーラムのパネリストとして参加しました。5時からは、にしん街道標柱の除幕式がありました。その後の食事会では、見事な大きさのにしんの焼物、三平汁、ほたてなどを美味しくいただきました。刺身の醤油皿がないですねと向かい合った地元の漁師さんに話したら、ほたての殻を皿代わりにするんだよと、やさしく教えてくれました。さすがに漁師さん。


祝津の小さな鰊番屋修復工事の竣工式に、この街のいわゆる産官学のトップ、小樽商工会議所会頭、小樽市市長、小樽商大学長が顔をそろえました。このことは、祝津地域ばかりではなく小樽全体の夢を乗せたプロジェクトだということを物語っています。

火曜日, 6月 22, 2010

鰊番屋の竣工






昨年12月に着工し、3月から本格的な工事が始まっていた小樽市祝津3丁目にある茨木家中出張(いばらぎけなかでばり)番屋の修復工事が22日ようやく竣工しました。明治後期の北海道鰊漁の最前線にあった魚場建築で、何の虚飾もなく実用に裏打ちされた直截なつくりが見るものを圧倒します。今後は、会館として地域の町内会の運営に委ねられ、地元に密着した最大50名程度のミニイベント等に利用されることになります。25日には盛大な竣工式があり、私も記念フォーラムのパネリストとして参加する予定です。

月曜日, 6月 21, 2010

旧永山武四郎邸

正面玄関
庭から応接室、表座敷を見る
洋風の応接室
和風の表座敷
街を走っていて気になる建物がある。20日、札幌市の中心部札幌ファクトリーの近くにある明治初期の住宅、旧永山武四郎邸を初めて訪ねた。下見板張りの外壁と上げ下げ窓のある、明治期の北海道に特有の洋館だ。「この建物は、明治10年代前半、屯田事務局長時代の永山武四郎が私邸として建築したもの」と解説書にあった。

日曜日, 6月 13, 2010

まつり

北海道に一年中で一番よい季節が到来しています。つい先月まで雪が残っていたと思っていたら、札幌は今日気温28度の真夏日。じめじめとした梅雨もない。というので、この季節は北海道各地が祭りづく。13日は、第19回「よさこいソーラン祭り」が最終日でした。両側4車線道路を封鎖した新琴似会場の様子を撮りました。また25、26日は、小樽祝津の恵美須神社祭があります。修復工事で生き返った茨木家番屋のお披露目です。

火曜日, 6月 08, 2010

リアルな年輪

設計者はアマチュアであってはいけないが、プロフェッショナルであるがゆえに時として理想論を振りかざし自ら宙に浮いてしまうことになる。授業の講義や何かの講演会であったならば少々のことは(?)大目に見てもらえるかもしれない。しかし、目の前にいるクライアントは現実のリアルな問題の只中にいる。建築家は緑が好きだから、クライアントが落ち葉の行方を近所からの苦情を陽が遮られるのをどんなに訴えても出来るだけ敷地に緑を残したいと正義感を示すのだ。数日後のある日、クライアントがあの木は切ってしまいましたからと晴れ晴れとした顔で宣言した。切り株の年輪を数え、建築家は自身がアマチュアであることを悟るのである。

火曜日, 6月 01, 2010

無垢材と合板材

リーズナブルな外壁仕上を選択する局面で、木羽目板無垢材の無塗装仕上(向かって左)または木合板材の塗装仕上(向かって右)か二者択一を迫られている。見積金額はほぼ同額だ。素材の耐久性を考えれば無垢材の勝ちなので、今回は無塗装で素材そのものの色にしましょうと提案するつもり。どちらも北海道産カラマツ材。今日から北海道の一番素晴らしい季節が始まる6月だというのに悩みは尽きない。

土曜日, 5月 29, 2010

住宅教室

「YYAA住宅教室・はじめての家」を5月30日(日)午後1:00から5:00まで4時間、開きます。コミュニケーションには、できるだけ「共通のことば」が必要ということを、最近いやというほど身にしみています。「はじめての家づくり」はどこから始めたらよいのでしょう。この問いに、答えることから始めたいと思います。

金曜日, 5月 28, 2010

庭(garden)

既存建物の解体に先立って敷地の庭にある既存樹木を剪定したので枝が山のようになった。


住宅に近接した土地を庭と言うのだそうだ。Garden=a plot of ground, usually near a house,…(iphone Dictionary.comより)カーポートとしての車庭。学校の校庭。家庭といえば意味が変わるか。石が庭を占める枯山水の石庭。朝倉彫塑館の水庭は素晴らしかった。素振りができる芝庭。箱庭というのも。建物の前後や上下そのうちにある中庭は魅力。などなど、戸建住宅の楽しみは庭にあるのかもしれない。
雨にうたれ緑鮮やかなYYAAの庭

水曜日, 5月 26, 2010

祭りのあと



昔聴いたよしだたくろうの歌ではないけれど、祭りのあとはけだるい疲れと寂しさが雲のように漂う。一夜明けて今日は雨が降り身もココロもクールダウンする。25日、午後雨の中を再び祝津へ向かった。山田留三棟梁のお孫さん御夫妻とのドラマチックな対面は、私にとって祭りの一番の出来事であった。そればかりかこの修復工事を巡る素晴らしい物語になっている。来月下旬の完成に向け、現場はいよいよ大詰めだ。

日曜日, 5月 23, 2010

タイムマシンに乗って

22、23日の両日、小樽祝津にしん祭りに参加した。今年で2回目となる祭りの主会場は、荒波がせまる砂浜の一画。好評の鰊串焼きサービスには市民の長蛇の列ができた。


祭りのボランティアスタッフによる「番屋めぐりツアー」の一環で、工事中の現場見学も行なわれた。私たちの調査時に発見された上棟時の棟札から当時の大工棟梁・山田留三氏が推定できている。今回は、なんとその山田留三棟梁のお孫さんが東京から駆けつけ「番屋めぐりツアー」に参加してくださったのだ。皆さんの笑顔が素敵だ。

棟札発見から今日に至るプロセスは、インターネット情報社会の背景なしに語れない。通信手段としてのメールやブログ、調査手段としてのgoogleなどのサーチエンジン、それらが結びついた成果だ。100年の時空を超えて孫世代の関係者が出会う。私も感動の対面が実現した。まさにタイムマシンの仕業と言っていい。
  
祝津漁港から番屋を望む

鰊と数の子の群来(くき)ソバ 

土曜日, 5月 22, 2010

鰊まつり前夜祭

21日、鰊まつり前夜祭という会合に出席するため夕方から小樽へ向かった。

会合の場所は、祝津三大網元のひとつ「白鳥家」の番屋、群来陣(くきじん)である。
その昔、鰊御殿で使用されていたお膳でいただいた。当時を再現した鰊料理だという。

今年で第2回目の「祝津鰊まつり」は、今日22(土)、明日23(日)の2日間開催されます。美味しいにしんが食べられます。駐車場も無料開放されます。工事中の「茨木家鰊番屋」も写真のような外観と土間部分を覗くことができます。是非お越し下さい。