A・ガウディを深く知ることになったのは、1979年3月に開催された「ガウディー札幌展」でした。サグラダファミリアの展示室でも見ることのできないマタマーラ・コレクションを中核とした壮大な展覧会で、事務局長を北川フラム氏、今井兼次名誉委員長(当時早稲田大学名誉教授)をはじめ、中山公男委員長、委員に粟津潔、磯崎新氏などそうそうたる名がありました。札幌委員会も田上義也委員長、太田実副委員長、委員の上遠野徹、国松登氏などが名を連ねた。当時、私はハビタ北海道(北海道の環境を研究する会)という建築家集団の一員として展示の搬入やオープニングパーティの記録写真撮影のお手伝いをした。パーティの後、狸小路の居酒屋で中山公男さんと粟津潔さんから緊張しながらお話をお聞きした。ため息をついてばかりの若い私たちに、すぐにでもバルセロナに行って実物を見てきなさいと言われたのだが、私が実際に現地で実物に接することになったのは数十年も後のこと。途方もない時間が過ぎていた。
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左上写真:スペイン大使婦人と歓談する中山公男委員長(右端)、右上写真:上遠野徹さん(左)
左下写真:眩しそうな顔の田上義也さん、左端は画家の国松登さん、右下写真:ガウディの原図 |
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