建築家は誰のためにあるのか?施主と建築のためにあると、私は先日「JIA住宅セミナー」で話した。建築のためには建築家は消えてなくなってもいい存在なのだと。では、建築家としての私の楽しみはどこにあるのか。その答えが一冊の本にあった。
20年に一度のビッグイベントであった「JIA北海道支部建築家展」が終わって20日あまりたったのだが、私はいまだ総括ができていない。このあいだ、建築家展会場で書籍販売されていた「建築家五十嵐正」を読んだ。直接面識はないが建築家・五十嵐正は、以前の同僚の親父さんだ。そうした親近感もあって、じっくり読んだ。帯広で五百の建築をつくった。建築界の中央に登場するような作品性は無いが丁寧に密度高く作り続けた。あくまでも建築家としての立場を貫きしかも楽しんでつくっている建築家だと、著者・植田実はいう。いうまでもなく植田実氏は私たちの学生時代の裏教科書「都市住宅」誌の編集者であるから即納得。3月末に帯広に行くので、五十嵐建築に対面することができる。いまから楽しみに思っている。
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