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土曜日, 1月 16, 2010

温度差25

屋外ー5℃
室内20℃
16日午後、まぶしいほどの陽ざしに誘われて外に出るとこれぞ北海道という肌を刺す寒さ。実測値は外気温マイナス5℃で予想より暖かい。室内気温は少し低めの20℃、室内外で25℃の温度差が生じている。同じ時刻同じ北海道でマイナス10℃を下回る場所では室内外の温度差は30℃以上に達している。だから北海道では、住宅は食品冷蔵倉庫のような高性能の断熱が要求される。

木曜日, 1月 14, 2010

積雪200

13日
14日
あたりさわりなく天候の話題で始まる話で、誰もが同じように今年はおかしいという。例年雪が多いはずの所に雪がめっきり少なく、札幌のほうがよほど多いですねという。札幌も少ないですよと返すのだがいつでも帳尻が合うのが北海道の冬の常だから、まして昨年の記憶すら定かではない私の声は弱い。写真判定によると、今朝の庭は昨日よりおよそ200mm積雪が増えた。昨夜短時間の間に積もった雪だ。

水曜日, 1月 13, 2010

補講

今日13日は、北星学園大学で補講日。12月に、小樽祝津鰊番屋の工事入札業務が重なったためやむなく休講とした代替日。正月明けの学生はどんな顔をしているのだろう、と思いきや変わりなし。数日前に成人式を終えた2年生が1/3程度いる。試験に代わるレポートを課している最中なので、みな真剣。課題は、キャンパスの中で感謝する空間を見つけよというもの。キャンパスを設計した建築家、故上遠野徹氏への感謝の意味を込めた、数年続けているキャンパス発見の課題だ。感謝をどう解釈するのか、どこに感謝を発見するのか、それをどうレポートするのか来週の結果が楽しみである。

4時半をまわって校舎を出た。すっかり暗くなった雪明りの道を振り返って講義棟を写す。今年の札幌は、寒さは例年通りだがいままでのところ雪が少ない冬の日が続いている。

木曜日, 1月 07, 2010

続ルイス・カーン

バングラデシュに建築家ルイス・カーンが残した国会議事堂が、紙幣になっているという記事をイタリアの建築雑誌カザベラJAPANに見つけました。印刷された本の1ページとは言え、そのままコピーするのはいささか気が引けたので、見本と上書きしました。



自分が設計した建築が国の顔になっている、これぞルイス・カーンです。

他愛ない話題ですが、そのむかし現地を訪れたことを想い出したという、正月ならではの話です。

水曜日, 1月 06, 2010

鰊番屋続報

暮の大晦日に朝日新聞が祝津茨木家番屋を記事にしています。浜からの強い寒風の影響で屋根養生の工事が中断したままの写真。自然はいまも昔も変わらないだろうから、車も暖かい家も十分になかった頃の冬の浜の暮らしはどのようだったのだろうか。



住宅雑誌リプラン最新号に小樽の蕎麦屋藪半(やぶはん)の店主・小川原さんが載っています。彼こそが、祝津茨木家番屋修復工事の仕掛け人。知る人ぞ知るMACの使い手で私のiPhoneの先輩。得意のITを駆使して、山のようなメールとウェブサイトを操っています。興味のある方は、小樽藪半(おたるやぶはん)を検索してみてください。美味しそうな画像満載で、すいたお腹が鳴ること請け合いです。

仕事始め

6日、2010年の仕事始めです。よくわかりませんが、少しでも多くの人に見てもらえるのではとAdSenseをリンクしました。顔写真も載せました。
ちょうど印度の細密画「踊る男」のように自由に重心が動き自然に体が移動している。そんなふうにもう一歩前へ「出」る年にしたいと思っています。


正月休みに「SD選書ルイス・カーン建築論集」「建築家の講義ルイス・カーン」「私のルイス・カーン」3冊のルイス・カーン本を斜め読みしました。なかでも工藤国雄著「私のルイス・カーン」はみずみずしい表現で何度読んでも感動します。これといった根拠はありませんが、建築家ルイス・カーンは私に始まりを生む力を与えてくれると勝手に思っているからです。

日曜日, 1月 03, 2010

2010年 謹賀新年


正月はお決まりのTV三昧ですが、除夜の鐘の音を聞いた直後の新年最初はイチローのMLB9年間通算2030本の安打を延々と全て見せるというただそれだけの番組を観ました。2001年から年間最多安打262本を打った2004年までの、なんと3時間も付き合ってしまった。さすがに6時間全ては付き合いきれませんでしたが。これぞ記録男の記録映像という番組でした。BGMが米国の70~80年代のヒット曲というのも心地よかった。
今日3日は、午前中にウィーンフィルニューイヤーコンサートの中継を観ました。アンコールではヨハンシュトラウスの「美しき青きドナウ」が聴けましたし、門外漢の私でも知っている曲ばかり、映像も美しく楽しめました。時間を気にせず楽しむのが正月TVの鑑賞法なのかもしれません。

今年4月、山之内建築研究所は20周年を迎えます。この間、多くのクライアントの皆さまに出会いました。今年もあらたな出会いを期待しそして引き続きのお付き合いをお願い申し上げます。

水曜日, 12月 30, 2009

オールインワンとワンストップ、2冊の建築家本を肴に




年末に、2冊の建築家本が出版されました。
リプラン特別編集の「写真家 安達治×北海道の建築家18」と、JIA北海道支部編集の「北海道の建築家カタログVOL.4」です。一般書店で入手できます。前者は、写真家安達治さんのオールインワン的編集。後者は、JIA北海道支部住宅部会員による建築家の家づくりを伝えるワンストップ的編集。どちらも力作の2冊を見比べ肴にしながら、昨日から5日までの正月休みを過すことにしようと思う。

鰊番屋屋根養生


29日、鰊番屋の屋根養生の様子。ブルーシートで屋根を覆い防水し、雪を滑らせて雪荷重の負担を軽減させようとする作戦。これでなんとかこの冬を乗り切らなければならない。
写真は、小樽のK氏提供のもの。

月曜日, 12月 28, 2009

暮の鰊番屋




28日、小樽鰊番屋の屋根に保護シート掛けするというので見に行ったのですが、強い浜風のため作業は一部の雪降ろしのみとなった。明日は山風になる予報があり、崖下にあるぶん風が弱まるはずなので作業が可能だという。さすがに地元の工務店さんの話には説得力があります。


写真は、祝津漁港(しゅくつぎょこう)から見た番屋。中央が今回修復する建物。左が本宅。丘の上は、かつて積丹(しゃこたん)の泊村(とまりむら)から移築された鰊御殿(にしんごてん)です。今回はその移築を請負った同じ工務店が施工をすることになりました。

土曜日, 12月 26, 2009

イエメンの民家


26日、山の手の家で1年点検があった。引渡し後まる一年経過したが特に異常はない。
施主は、半年ぶりで赴任先のイエメンから帰国したばかり。拉致事件があったのは記憶に新しい。お土産に、ミニチュアの民家をいただいた。イエメンの代表的な土着の民家を模したものだ。二つならべ、砂漠地帯に建つ密度の高い建築の雰囲気を味わう。

金曜日, 12月 25, 2009

プレス発表


小樽祝津の鰊番屋の記者発表の様子を25日付け小樽版の北海道新聞が取り上げている。この工事は実は、国土交通省の「建設業と地域の元気回復助成事業」による修復事業だ。縁あって私は事業管理者の「北後志ツーリズム協議会」の委嘱を受け設計監理担当者として半ばボランティア作業しているのだが、どのような工事にも設計監理の役割が必要なことをあまりお上はご存じないらしいということが今回の経験でわかった。もっとも、建築家側にも仕事は社会貢献であるというような意識が少ないということが背景にあるのかもしれない。建築家は形だけを追い求めてデザインしているのではない。地域の再生や人々の暮らしが生き生きとなることを求めデザインしていると考えるべきなのだから。

水曜日, 12月 23, 2009

新そば新雪







月、火曜と小樽へ行く。二日間にわたる祝津の鰊番屋(にしんばんや)修復工事の詰めの打合せがありなんとか良い結果に導くことができた。
両日とも昼食に、新そばの大盛りせいろをいただいた。冷たく美味い。打合せ初日の月曜夜、札幌に戻り新雪にライトアップされた赤レンガ道庁と、つかのまの美酒に活力をもらった。全てiPhone画像。

土曜日, 12月 19, 2009

室蘭へ行く


18日、出身大学の室蘭工大へ向かった。同窓会が主催する建築家展と講演会を聞きに行く。講師は、同窓で学生時代から親しくしている西方里見氏。久しぶりで話ができた。世界の木造住宅を見てきた彼に言わせると、大金持ちではない一般の施主にあれこれと要望を聞いてひとつひとつ設計してつくる建築家がいる国は、日本とオーストリアぐらいだ、そうだ。だから、日本であればどこでも住宅設計が仕事として成立する、ともいう。それなので、もっとしっかり作りたいと彼は考えているようだ。私も同感である。写真は、講演をする西方里見氏。写真は、同窓会事務局から提供されたもの。

火曜日, 12月 15, 2009

旭川友の家別館


15日早朝、10月に竣工した旭川友の家別館で打合せがあり、旭川へ向かった。高速道路は途中、奈井江砂川インターから先で天候が崩れ吹雪のため通行止め。やむなく渋滞する一般道を走り、私たちは40分遅れで到着した。そして、何事もなかったかのように会議が始まった。
この時期には突然の降雪トラブルが織り込み済みであり、おおらかな北海道人は誰のせいでもないと思って暮らしているものだ。風土と気質がこんなところに表れる。写真は、雪の中の別館。

月曜日, 12月 14, 2009

鰊番屋


14日、小樽へ向かった。祝津の鰊番屋の修復工事に関わっている。今日は、工事入札の説明会に引き続き現地建物の公開をおこなった。鰊番屋の上の高台に位置する恵比須神社からのパノラマは圧巻。乱獲や環境の激変により今は昔の語り草ではあるが、大量の鰊がこの浜に押し寄せるいわゆる群来(くき)があったのは、たかだか半世紀前の昭和20年代末のことだ。昼近く雲が流れて陽が差してくる。遠く札幌の高層ビル群が小さくぼんやりと見えてきた。

日曜日, 12月 13, 2009

建築フォーラム2009







11日(金)、北海道立近代美術館講堂において、日本建築学会北海道支部が主催する第29回北海道建築作品発表会(建築フォーラム)が開催された。設計者自らが、住宅から公共施設まで近作を持ち寄り発表する北海道の建築動向を俯瞰するまたとない機会である。私は、その年の自分自身の設計の出来具合を客観的に確認する場として1990年の独立以来20年間、毎年1作品を発表し続けている。今年も「真駒内東町の家」を発表させていただいた。大変ありがたいことに、思いもかけず「真駒内東町の家」のクライアントが学生や同業者で埋め尽くされた客席へ来てくれた。私の建築デザインは1番ではなかったかもしれないが、こうした発表会に駆けつけてくれた私のクライアントはまぎれもなく1番である。

火曜日, 12月 08, 2009

フルオート調査機




来春、江別市に建設予定の敷地で地盤調査が入るというので立会いに行く。スェーデンサウンディング式の簡易調査である。今回は、ベテランの調査員がフルオート調査機を操っている。どんな具合ですかと尋ねたところ、正式な結果は数日後になるが固くてよい地盤ですよという返事が返ってきた。少し前にうすく積もった雪が解けて、表面の土を柔らかくしている。はきかえた長靴に粘土質の泥がこびりつく。

日曜日, 12月 06, 2009

小樽公園通教会の記事(otaru park street church)




小樽のKさんから、11月30日の小樽公園通教会でのロンドンアンサンブルのチャリティーコンサートの様子を伝える地元新聞の切抜きを送っていただいた。あらためて当日の演奏の記憶がよみがえる。



彼らの楽器、バイオリンやチェロは17世紀に製作されたものだという。クラシック音楽には時代を超えて現代に受け継がれてきた音楽の歴史がある。建物外観の美しい水彩画の絵葉書も同封されていた。

火曜日, 12月 01, 2009

チャリティコンサート


11月30日夜、小樽公園通教会で来日中のロンドンアンサンブルのコンサートがあった。私が関わった改修工事の資金回収のために開くチャリティコンサートということで、かけつける。建築音響では木造のホールは音が優しいという、今日はそれを実証するよい機会でもあった。
普段なじみがないクラシック音楽だけれど、本物の音に触れると理屈抜きに感動するものだ。120名ほどで満員になる小さな木造の会堂に繊細な音色が響き渡る。ポスターに「歴史的建造物に指定されている木造教会で聴く珠玉のクラシック」と記されていた。まさにその通りであった。写真は、開演前の様子。