札幌市の中心部、大通り公園の北側に位置する市民会館の前を通った。すでに解体工事が始まり、大ホール客席の大屋根の鉄骨トラスが露出している。この建物には、思い出がある。40年前のこと。高校三年生を送り出す予餞会(よせんかい)がここであった。全校生徒が集い、歌や寸劇、楽器演奏に興じた。当時、私は文化委員長で総合プロデューサー役。とにかく事故なく時間通り進行させるのが仕事だったが、終わってみると終了予定時刻を2時間オーバーしていた。私は役目を全うできなかったことを恥じ、罰の悪い思いでいたのだが。学校も施設も、のんびりしていたようだ。終了後、食堂で担当の教師からひとことあっただけで済んだのだ。薄暗い舞台袖で、小言をいいながら反射板や吊物、緞帳などの操作をしてくれていたプロの職員さんの笑顔が今でも目に焼きついている。しかし、もうこの場所を通るたびに思い出すことはないだろう。建物や風景のイメージは、いつも個人的な記憶を支えているものだから。
金曜日, 6月 29, 2007
金曜日, 6月 22, 2007
構造表現
月曜日, 6月 18, 2007
駅舎
日曜日, 6月 17, 2007
軽量鉄骨梁
金曜日, 6月 15, 2007
見積
水曜日, 6月 13, 2007
雨と外構
朝食の後、ぼんやりとTVを観る。雨が小降りになってきたヤンキース球場内にCCRの「雨を見たかい」が流れていた。なつかしいメロディーに若い観客が口ずさんでいる。MLBの球場は排水インフラ機能が特に優れているのだという解説者の説明があって、ゲームが始まる。私も仕事を始める時間だ。
昨年竣工した「美しが丘の家」では、庭造りを中心に外構工事を計画中である。午後から、ひと冬経過後の外回り点検もかねて訪れた。建物周囲に、雨だれが集中するところがあって、埋戻しの表土が一部流れている。もちろん構造的には問題ないが、芝生を張って保水性を良くすることを提案している。住宅の敷地内では、MLBの球場とまではいかないが、特に傾斜地では雨水の処理に気を使わなくてはならない。
昨年竣工した「美しが丘の家」では、庭造りを中心に外構工事を計画中である。午後から、ひと冬経過後の外回り点検もかねて訪れた。建物周囲に、雨だれが集中するところがあって、埋戻しの表土が一部流れている。もちろん構造的には問題ないが、芝生を張って保水性を良くすることを提案している。住宅の敷地内では、MLBの球場とまではいかないが、特に傾斜地では雨水の処理に気を使わなくてはならない。
土曜日, 6月 09, 2007
街角
火曜日, 6月 05, 2007
準備
金曜日, 6月 01, 2007
継続
今日、MLBでは我がイチロー選手が自己新の24試合連続安打を続けている。打席を待つ間、ベンチの中で座りながらもストレッチに余念がない。そんな姿に感動するのは私だけではないだろう。
続いていると言えば、私のブログ。ホームページの一部を簡単に更新するために始めて今日で一周年。なんと一年間で94度更新しており、4日に一度、月平均7度強だ。内訳は、現場レポートが45%で一番多く、次に活動レポートで18%。以下、日常風景や本や映画の話、旅行やエコ建築、コミュニケーションと続く。建築の周辺というテーマを扱うのは変わらないが、私自身の立ち位置を探る定点観測のようなものになるといいと考えている。
最近、ブログ見てますよ。と声をかけられることが多くなった。楽しみに見ていただいているのは嬉しい。これからも日々折に触れて発信して行こうと思います。
写真は、「西宮の沢の家」基礎コンクリート部の埋め戻し前の現場。アンカーボルトがしっかりセットされた基礎は、外断熱している。
続いていると言えば、私のブログ。ホームページの一部を簡単に更新するために始めて今日で一周年。なんと一年間で94度更新しており、4日に一度、月平均7度強だ。内訳は、現場レポートが45%で一番多く、次に活動レポートで18%。以下、日常風景や本や映画の話、旅行やエコ建築、コミュニケーションと続く。建築の周辺というテーマを扱うのは変わらないが、私自身の立ち位置を探る定点観測のようなものになるといいと考えている。
最近、ブログ見てますよ。と声をかけられることが多くなった。楽しみに見ていただいているのは嬉しい。これからも日々折に触れて発信して行こうと思います。
写真は、「西宮の沢の家」基礎コンクリート部の埋め戻し前の現場。アンカーボルトがしっかりセットされた基礎は、外断熱している。
土曜日, 5月 26, 2007
施主のコミュニケーション
設計中や施工中、どうしても実物を見てもらう必要がある。その場合、ショールームを持たない私は完成した住宅におじゃまして見学をさせていただいている。今日26日は、設計中のお施主様と一緒に、札幌市内の近作を廻った。ちょうど「西宮の沢の家」のコンクリート打設と時間が重なったが、昨日現場で必要な打合せを済ませているので問題ない。コンクリート打設後の状況を夕方に再確認した。
設計中のお施主様は、図や写真などで十分説明を受け正確に理解されている場合、実際に空間に触れると理解が確信に変わるようだ。とくにディテールや素材感などの理解は、実際に見て触るのが近道である。久しぶりに入居後の住宅に向かう時、私はお施主様と顔を合わせるが楽しみだ。お連れしたお施主様との会話のなかで、住んでみての貴重なご意見をかならず聞くことができるからだ。設計者は常に謙虚に耳を傾けなければならないのだ。「美しが丘の家」のOさん、「大谷地の森の家」のHさん、本日は有難うございました。写真は見学中のNさんご家族。
設計中のお施主様は、図や写真などで十分説明を受け正確に理解されている場合、実際に空間に触れると理解が確信に変わるようだ。とくにディテールや素材感などの理解は、実際に見て触るのが近道である。久しぶりに入居後の住宅に向かう時、私はお施主様と顔を合わせるが楽しみだ。お連れしたお施主様との会話のなかで、住んでみての貴重なご意見をかならず聞くことができるからだ。設計者は常に謙虚に耳を傾けなければならないのだ。「美しが丘の家」のOさん、「大谷地の森の家」のHさん、本日は有難うございました。写真は見学中のNさんご家族。
火曜日, 5月 22, 2007
太陽のめぐみ
日曜日, 5月 20, 2007
散歩道の風景
木曜日, 5月 17, 2007
配筋検査
月曜日, 5月 14, 2007
捨てコンクリート(leveling concrete)
月曜日, 5月 07, 2007
北限の樹林
7日、「大谷地の森の家」で建築確認の完了検査を受けた。検査係員が到着するまでの間、目の前に広がる森の中を歩いてみた。散策路の案内標識によると、面積1.8ヘクタールのコナラの純林であり、コナラはブナ科の広葉樹で日本における生育の北限だという。周辺の市街地の住宅をはるかにしのぐ高さの巨木がうっそうと茂っている。「大谷地の森の家」を、木々の間から眺めた。かつてニューヨークのセントラルパークから緑地越しに摩天楼を眺めたことをふと想う。現場から戻り、ニューヨークヤンキースのゴジラ松井が日米通算2000本安打を達成とのニュースを知る。2000本はすごい数。この広い1.8ヘクタールの森でさえ、高木はどうみても2000本まで無いのだから。
月曜日, 4月 30, 2007
借景の森
水曜日, 4月 25, 2007
着工前夜
火曜日, 4月 17, 2007
春の地鎮祭
木曜日, 4月 05, 2007
イチロー(ichiro)
日米大小を問わず野球観戦は私の楽しみのひとつ。そのうちの大リーグ野球が今週始まった。朝、仕事を始める前にBSで観るのは、北海道の最北稚内よりもさらに数百キロ北に位置するシアトルの試合。観客の様子が寒そう。偏西風や海流の影響で緯度の高いヨーロッパや北米は暖かいのだと高校の地理の時間に習った。あらためて地球環境はダイナミックだと思う。開幕試合、我がイチロー選手は天然芝に転がる内野安打で出塁、ホームを踏んだ。半ばあきらめ顔で白球を追いかけた敵捕手は芝に手を伸ばした瞬間、ヒットを確信して首を横に振った。同時にふっと大きく芝の香りをかいだようにみえた。無味乾燥な人工芝ではなく五感に訴える天然芝が、みる者の想像力を刺激する。写真は、数年前、江別市のもえぎ野で数名の建築家たちがデザイン協働した建売住宅。JRの車窓からよく見える。真ん中が私のデザイン。実はこの住宅、ペントハウスのイメージはイチロー選手の頭。向かって右側の住宅を設計したBASE4の仲間、建築家の平尾稔幸さんが撮影してメールで送ってくれた。この三軒の外観だけは、いわば野球のようにいくつかのルールを決めてデザインした。みる者を楽しませることができただろうか。
火曜日, 4月 03, 2007
コミュニケーション試行
4月は、新しい気持ちになれる。正月とは違って、この季節が春の訪れと共にあることと関係しているのだろう。とりわけ北国では時間と共に雪が融け、季節が移り行くのが実感できるからかもしれない。いまいくつか新しい試みをしている。そのひとつ9月からの北星学園大学での空間コミュニケーションの講義では、大学ホームページのシラバスにも書いているが、ストレートに建築空間のコミュニケーション論を扱う。昨年までの4年間は、建築計画論からのアプローチであった。いわばボールゾーンからの試行の結果、空間コミュニケーション論のストライクゾーンの輪郭が浮かび上がってきたといっていい。秋の開講までによい準備をしたいと思う。準備をすることもまた楽しみである。講義では、JIA北海道支部発行「建築家カタログ第3集」を推薦図書としている。写真は、同カタログの私のページを再構成したもの。どのように表現したら伝わるのかをいつも考えている。
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