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日曜日, 4月 14, 2013

1961室蘭

昨日、某計画の現地調査で室蘭入りしました。室蘭は、想い出がたくさんある土地です。この地で小学校中学年から高校受験まで、そして大学4年間延べ10年間を過ごしました。この時期は、室蘭市の人口が増え続け1969年にはピークの16万人を数えています。現在、人口は当時のおよそ半数9万人に減少。港の工場地帯はかつての活況が嘘のように静かに見えます。洗濯物が真っ赤になるような工場排煙もない美しい青空が広がっています。帰路、母恋駅(ぼこいえき)に立ち寄りました。(1961~62)小学校4~5年時の担任・仁岸トモエ先生が始めた「母恋駅を愛する会」のイベントが第二土曜日に開かれていることを先月新聞で知ったのです。残念ながら、ご本人にはお会いできませんでしたが、なんと17年間継続しています。土地を地域を愛する心は強いですね。
駅はピーク時には1日平均約8千人の利用があったが、現在は100人ほど。(朝日新聞記事より抜粋)

水曜日, 4月 10, 2013

2004~グレイの家

7日(日曜日)の午後、現在設計中のオーナーさんとともに過去の類似住宅の外観を見てまわりました。札幌市内の「グレーの家」(2004年竣工、補強コンクリートブロック造、2階建、166.44㎡)の木部塗装がきれいに塗り替えられていた。しばらく外観を見ていたところ、建て主のYさんに気づかれてしまった。オリジナルの配色のままに修復したという。愛着を持ってメンテナンスされていることを知って、嬉しかった。ちなみに塗装は黒とグレイの市松模様がテーマになっている。当時、設計中に行くことになった米国への研究調査の折、NYで見たチェッカー模様が気になりデザインしたものだ。市松模様は、全世界のいたるところで見られるものだが、時間と場所を超えて私たちの心に訴えかけるものがあると思う。いわば、丘の上のマンハッタンチェック。

土曜日, 4月 06, 2013

スウェーデン式サウンディング試験

地盤調査(スウェーデン式サウンディング試験)を朝一の打合せに合わせて実施した。公開されている近隣データであらかじめ予想を立てておきながら、実際に建築される位置で調査をします。
速報値では近隣データよりも良い数値が得られたという。データの最終結果を待っている。
帰りがけにもうひとつ、スウェーデンハウスの立ち並ぶ当別町のスウェーデンヒルズの下を通った。
なぜスウェーデン式というのか、「1917頃、スウェーデン国有鉄道不良路盤の試験方法として採用し、その後スカンジナビア諸国で普及した。日本では、1954年頃に建設省が河川堤防の地盤調査として導入。1976年にはJIS規格に制定され、住宅建築の際の地盤調査に用いられている」とウィキペディアにある。
地盤調査重機がトラックの荷台に格納されている。調査が無事終了。

建設敷地のまわりには雪が堆積しています。

火曜日, 4月 02, 2013

1979

A・ガウディを深く知ることになったのは、1979年3月に開催された「ガウディー札幌展」でした。サグラダファミリアの展示室でも見ることのできないマタマーラ・コレクションを中核とした壮大な展覧会で、事務局長を北川フラム氏、今井兼次名誉委員長(当時早稲田大学名誉教授)をはじめ、中山公男委員長、委員に粟津潔、磯崎新氏などそうそうたる名がありました。札幌委員会も田上義也委員長、太田実副委員長、委員の上遠野徹、国松登氏などが名を連ねた。当時、私はハビタ北海道(北海道の環境を研究する会)という建築家集団の一員として展示の搬入やオープニングパーティの記録写真撮影のお手伝いをした。パーティの後、狸小路の居酒屋で中山公男さんと粟津潔さんから緊張しながらお話をお聞きした。ため息をついてばかりの若い私たちに、すぐにでもバルセロナに行って実物を見てきなさいと言われたのだが、私が実際に現地で実物に接することになったのは数十年も後のこと。途方もない時間が過ぎていた。
左上写真:スペイン大使婦人と歓談する中山公男委員長(右端)、右上写真:上遠野徹さん(左)
左下写真:眩しそうな顔の田上義也さん、左端は画家の国松登さん、右下写真:ガウディの原図

月曜日, 4月 01, 2013

1974

4月1日に合わせるかのように、アマゾンに発注していた書籍が英国からエアメールで届いた。私が社会人になった1974年に当時の雑誌・建築文化の海外書籍紹介欄で初めてお目にかかったEnzo Mariの家具プロジェクトを収めたスケッチブック風の小冊子で、数年前に復刻しているのを知っていた。DIYとも違う気高いデザインが満ちている。手に取って眺めているだけで満足しそうだ。


日曜日, 3月 31, 2013

年度末

明日からは、H25年度。今日まで、H24年度というのでなにかと駆け足で数日を過ごしてきた。
合間に、六本木の国立新美術館に立ち寄り「カリフォルニア・デザイン展」を観ました。衣食住を横断するモダンデザインの系譜を観ることができる楽しくも教育的な展覧会でした。

美術館前の桜

ミッドタウンの桜

火曜日, 3月 26, 2013

ロマンとリアル

24日早朝、北海道の建築家の先駆者・田上義也さんのTV番組「MODERN TIMES北海道 昭和の彩り・建築家田上義也」を観た。田上さんは大正12年の関東大震災を契機に、日本の中のアメリカ的風土の北海道に移住し、北海道に建築文化を植え付ける開拓者となった。番組は、昭和初期の代表作と当時の貴重な映像を編集した丁寧な作りとなっている。映像から伝わるシーンに、あらためて先駆者の覚悟と努力を想わざるを得ない。
観終わって私は、一人の名もない大工棟梁のことをぼんやりと考えていた。小樽に住みニシン番屋を手掛け、関東大震災の復興特需で東京に移り住むことになった大工棟梁・山田留三を知ったのは小樽祝津のニシン番屋を改修した時であった。一枚の棟札からその足跡を奇跡的に知ることができた。このことは、過去のブログでも繰り返し書いてきた。上京した当時、山田留三はすでに40代であった。リアルな現実を見つめて、自身の家族を引き連れての一大決心であったに違いない。
一方、田上さんが単身北海道の地を踏んだのは20代半ばで、若者ゆえのロマンと情熱に満ちた北帰行と言っていいだろう。ロマンとリアル、私の頭の中で両者の足跡が交差している。
小樽の写真館で撮影した、大工棟梁・山田留三(中央)~ご子孫の山田保之氏提供によるものを再録しました。

日曜日, 3月 17, 2013

日曜の朝

日曜の朝、事務所の玄関を開けてると心地よい冷気を肌に感じる。もう3月まだ3月、北国の長い冬の出口が見えてきた。

水曜日, 2月 27, 2013

10年(decade)

昨年末、10年を経過した住宅のクライアントから、見て欲しいという連絡があり伺った。心配していた灯油焚きのボイラーもまだまだ現役である。その話が、3月25日発売の「住まいNET北海道」に掲載されることになった。山鼻の2軒長屋です。

土曜日, 2月 23, 2013

当別町

23日、当別町内での打ち合わせの帰りの光景。打ち合わせに臨む心境そのままに、札幌の自宅を出発する時は晴天でしたが、当別町にさしかかる頃から吹雪もようで視界不良になり、3時間に及ぶ打ち合わせが終了してみると、一番の青空が 広がっていました。白い雪は敵にも味方にもなります。

月曜日, 2月 18, 2013

続オーバーハング

今朝は冷え込んで昨日の雪の表面がすっかり凍結して固まってしまった。事務所の看板のツッパリ前髪はさらに前傾している。刻々と姿を変える小さな自然を感じます。

日曜日, 2月 17, 2013

オーバーハング

昨日降った雪は、ふわふわとした軽い雪だった。降り積もったのはほんの2〜3cm程であったが 、事務所の小さな看板のわずかな厚みにさえ美しいカタチを造っている。看板厚さの10倍以上もオーバーハングする恐るべき雪の造形力。 この時期の設計打合せには必ず雪の話題が出ます。そのほとんどは厄介者としての雪ですが、こんなユーモラスな雪の話題もたまにはいいね。

水曜日, 2月 13, 2013

5年ぶり

運転免許更新のため、札幌市手稲区の運転免許試験場に行ってきました 。ちょうど5年ぶりに新しい免許証をいただきました。今までの2倍の厚さで、個人情報が入ったICチップが挟まれている。太陽にすかしてみると 、なるほど5mm角の影が真ん中 に浮かんできた。臓器提供の意志表示カードにもなっている。

月曜日, 2月 11, 2013

モデリング

設計のいろいろな段階にふさわしいサイズや形の模型を作ります。スタートの段階では、敷地だけの模型。次の段階では、発砲スチレンを削っただけのボリューム模型。プランを検討する段階では内部が分かるサイズの模型。設計の進み方にあわせて精度が上がる。模型を使って設計を進めるモデリング、その大切な作業の一部をオープンデスクの学生さんたちと共に進めている。


木曜日, 2月 07, 2013

モンタージュ

白銀の庭を見下ろす窓際に置いて撮った模型写真。北国の季節感を伝えてくれる。
学生の頃にも同じことをしていたのを思い出した。
山に囲まれた大学の屋上、その上にあるペントハウスにタラップで昇り360度視界が開けたところに課題提出模型を置いて撮った。都会の学生にはまねができないだろうなどと思ったのはずいぶんと後のことだった。現在は、管理上の問題とかで屋上にも出られないのだろう。
模型は、今春着工予定の住宅です。 大きく架けた屋根が印象的。

水曜日, 2月 06, 2013

1.5m

雪に埋もれる今日の庭です。1.5m以上は積もりました。あと2か月はこの風景を楽しめます。
右手、庭への出入りガラス扉の雪止め板の最上部まで雪で埋もれ、今年は積雪量が多い。

月曜日, 2月 04, 2013

16:9

昨年から調子の悪いパソコンを1月末に入れ替えた。今までは、専門業者の方にお願いしていたのだが、今回はオンラインショップで購入した。場所をとらないディスプレイ一体型のもので、自宅にあるTVと同じメーカーのVAIO。現在はまだ少し不安なので従来機も並べて見比べながら、作業をしている。従来機からのデータ移動もクラウド経由で簡単にできる。ずいぶんと簡単になったものである。画面は横長16:9のハイビジョン仕様、LEDで明るくなって驚く。今までソフトと呼んでいたものがアプリ。従来機は、XPですからこの落差は当然でしょうか。マウスもキーボードも扱いやすい。なにはともあれ今年はこれで快適に仕事ができるといい。

日曜日, 1月 27, 2013

倉本たつひこ展

札幌市内中央区のギャラリー創で、倉本たつひこ展が開かれている。倉本たつひこさんは、言わずと知れた北海道の建築家です。20代に設計した、ニセコの「ばあちゃんち」で一躍注目された。
私の義兄が倉本さんの仲のよい幼なじみというご縁で、私が学生の頃からお付き合いさせていただいている。先日のギャラリートークで、今まで語られなかった建築への想いを新たに聴くことができた。私が1977年に撮ったニセコの写真を添えて展覧会へのオマージュとしたい。
羊蹄山へ向けた屋根窓
背後から、手前は私が最初に購入した車で三菱ランサー

ご両親が金魚を飼っていた池に映る姿は、コールハースのCCTVのようにダイナミック

当時の倉本さんの愛車、VWビートルカブリオーレ

金曜日, 1月 18, 2013

キッチン

小屋群住居Kのキッチンをご紹介します。業務用のオールステンレス製のものを希望されていたクライアントでしたが、場所の制約と予算の壁にはばまれ、それでもなおクライアントが厳選したカランやコンロ、そしてレンジフードを組み合わせたこだわりの特注家具として完成することができました。

水曜日, 1月 16, 2013

小屋群住居K

左から、車庫+渡り廊下+玄関棟+居間棟の順に小さな家型が連続する小屋群住居K
札幌市内の小屋群住居Kが完成、先日引渡しを終えました。地震に強く寒い冬も暖かいコンクリートブロック造の家です。北海道の現在にこだわった素材を使い、新しいと同時にどことなく昔なつかしい雰囲気の家になりました。
車庫から渡り廊下を通して居間棟を見る、左に庭
居間棟2階、屋根勾配と冬の太陽高度が一致し無駄なくソーラーパワーをダイレクトゲイン
玄関棟、地元産札幌軟石は外断熱の外装材
ブラックウォールナットのテーブルが中心の居間
薪ストーブはもうひとつの居間の中心
テーブルは「ウッドいのうえ」オリジナルです