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金曜日, 1月 20, 2012

展覧会の案内( exhibition at COAC-Barcelona)

バルセロナから展覧会の案内が来た。現地を訪れたとき、工事現場で偶然出会った設計事務所EMBAの建築家エンリック・マシップさんからのものだ。COAC(カタルーニア建築協会)で展覧会を開催する、律儀にオープニング当日にメールしてきてくれた。工事中だったDiagonal Zerozeroという名の高層オフィスビルが竣工し国際的な賞を獲得しているので、それを題材にするらしい。階高4m×階数25階=100m。床下と天井内が1m+天井高3m=4m。エレベーターと階段のコアがあり、外壁はベアリングウォールとランダムなブレースを組み合わせたようなカーテンウォールが印象的だ。構造は橋梁土木のエンジニアが設計したと言っていた。地中海から生まれたビーナスの白いイメージだとも言っていた。早速、展覧会おめでとうのメールを即席の英文で送信した。

水曜日, 1月 18, 2012

新聞記事から

一昨日、16日の新聞記事にふと目が留まった。カレーライスの遠藤賢司、だ。

彼の生歌を聴いたのは、ただの一度だけそれも40年も以前のこと。室蘭での学生時代で、高田渡、三上寛、遠藤賢司、加川良の4人のコンサートだった。同級生3人で、閉演後の楽屋裏まで追っかけた。いやはや懐かしい。そして新作発表がニュースになる、素晴らしい。

火曜日, 1月 17, 2012

北海道建築作品発表会の動画

昨年12月1日、北大学術交流会館講堂での第31回北海道建築作品発表会の動画を、当日駆けつけてくれたかつての同僚のI氏が送ってくれた。自分自身の発表の様子は、ちょっと照れくさい。わずか21秒ですが雰囲気が伝わりますね。

月曜日, 1月 16, 2012

どんど焼

15日、近くの神社の「どんど焼」へ向かう。一年の無病息災を祈願しつつ古いおフダが燃え盛る。おフダ以外の廃棄物を燃やさないようにという配慮からだろう、まるで空港の手荷物チェックのように、持ち込まれたものを係りの方たちが事前にチェックするテーブルが用意されている。この時代らしい、といえばそれまでなのだが。

木曜日, 1月 12, 2012

雪のグラウンド

11日午後、週一で通っている非常勤の授業のため、大谷地に向かう。駐車場からグラウンド横を通って、教室に向かうのだが今日は勝手が違う。いつものグラウンドはすっかり5~60cmほど雪で覆われている。雪は風景をリセットする。見ている私もリセットされる。いつも新鮮な体験である。

月曜日, 1月 09, 2012

落成式の鏡開き

8日午後、設計をお引き受けしていたF社新社屋の落成式と新年会に招待されました。札幌市内の某所でおこなわれた会では、さっそくF社幹部の皆さんが樽酒の鏡開きでお祝いです。目の前で見ると、とても晴れがましく良いものです。こうした形式がいつから始まったのかは分りませんが、すこし緊張した皆さんのしぐさが、新年らしく新鮮でした。私は会の冒頭で祝辞を述べさせていただきました。

金曜日, 1月 06, 2012

雪だるま2012(snowman2012)

5日、正月休みを利用して北星学園大学学生のK君が私のところへ、事務所訪問と称してやって来た。話し始めるなり、隣家前で見た雪だるまの話で盛り上がった。私の授業で街の風景として取り上げていたこともあって記憶していたらしい。いまだ正月休みの私の頭は、いろいろ質問攻めにあって刺激を受けつつも楽しい時間を過した。
ファイルを整理していたら、1993年の年頭に「北国の家」(現在廃刊)に執筆した「建築家監督考」なる拙文が出てきた。その年に注目されてスタートするJリーグ、負けじと活性化をはかるプロ野球、そのなかで当時ダイエーホークスの初代監督になった根本陸夫氏の言葉にインスパイアーされたのだ、と書き出す。野球では選手が一番エライ、(中略)監督やコーチは選手の能力のさまたげになってはいけない、と根本監督の言葉を続け。家づくりの現場では職人さん達が一番エライ、実際つくり手のいい仕事がなければ家など実現しないのだ、と職人さんと選手を強引に結ぶ。そして、私たちには経験がたくさんあるのだからそれを選手に伝えればいい、という根本監督の言葉を再び引用、だから建築家はクライアントの目的(野球では勝利)に向かう立場が酷似している、と我田引水的結論。そして、建築家(監督)として今年も職人さん(選手)のハッスルプレーをたくさん見たいしクライアント(ファン)の勝利に喜ぶ顔もたくさん見たいと見事(?)締めくくっている。
しかし、19年前も今も私の想いは変ることがありません。今年もたくさんいい家づくり(試合)をしたい。
昨年末、メタボリズムの建築家.菊竹清訓氏が亡くなられたことを数時間前のtwitterで知った。私は直接お会いしたことはなかったが、大監督と呼ぶにふさわしい仕事をされた日本を代表する建築家だ。

月曜日, 1月 02, 2012

2012:新年あけましておめでとうございます(a happy new year)

小樽祝津茨木家中出張(なかでばり)番屋修復~土間から新設した水まわりを見る


元日の午後、近くの新琴似神社へ。冷たい風の中、参拝の行列に加わった。


夜は、TV三昧。「ニッポンのジレンマ」という数時間におよぶ討論番組に付き合った。勉強不足の私にとって、アナウンサー以外は顔も知らない初めての人たちが意見を交換する。40歳以下の若い世代を代表する論客たちだ。未来がない、将来を期待できないのがデフォルト(規定値)の世代なのだという。世代間格差社会で、団塊世代に比較してマイノリティ(少数派)の世代。しかし、分析は鋭く批評や提言は的を得ていた。この国のOS(オペレーションシステム=社会構造)を変えなければいけないと言う。共同体と機能体、自立と依存、テーマは多岐にわたる。自らこうしたイノベーション(革新)に立ち向かう覚悟はあるのかと問うところでNHKらしく番組が終わった。

年賀の整理、同い年の友人からは、リタイアしたので海外旅行しているとか、健康維持のために運動しているとか、視力が衰えて仕事が厳しいとか、しかしよく読むと皆さん楽しそうだ。クライアントの皆さんからは、この家が好きですとか、住み心地が最高ですとか、嬉しい言葉を頂きました。
この一年、勇気を持って乗り切ろうと思います。

土曜日, 12月 31, 2011

大晦日

北区の現場正面入口の見上げ


北区の現場、東面外観
 2011年も、きょうが大晦日。昨日まで、稼動していた北区の某現場も年明けの完了検査を待つのみだ。
フライング気味に届くメール年賀を気にしながら、今年のブログを振り返ってみた。
アップ数は、83回。4~5日に1回程度書いたことになる。当初twitterを始めたこともあって、昨年より減少したものの、後半はブログの方が落ち着きがよくアップ数が増えた。内容は、現場レポートが30%。出来事や天候などニュース的要素が同じく30%。以下、展覧会、旅、モノ、学校関連の順となった。
明日からまた新しい気持ちで書き込みたいと思っている。

日曜日, 12月 25, 2011

碍子(gaishi)

解体した古い住宅からいただいてきた碍子(がいし)。今はほとんど目にすることはないが、室内の露出配線に使われてきた電線を固定する器具。白い焼物独特の質感がなんともなつかしい。美しく露出配線が施工されていた時代からのプレゼント。ペグやノブに転用することもできる。


木曜日, 12月 22, 2011

新しい勲章

21日朝、第19回小樽市都市景観賞(2011年)に選定された、「茨木家番屋」に記念プレートが取り付くことになり、立会いで小樽に向かった。小樽市建設部の担当者と一緒に取り付け位置を確認した。250mm×250mmのずっしり重い鋳物のプレートが数日後に取り付く。番屋は一年の公開日を終えて現在休館中。この冬一番の寒さも気持ちよく、雪の反射がやけにまぶしいのは新しい勲章のせいだろう。
記念プレート取り付け位置を確認
これから半年雪に閉ざされる番屋

水曜日, 12月 21, 2011

レバーハンドル

床と壁と天井には開口部があり、そこには建具がある。建具の金物は、その場の雰囲気を作るほど重要だ。特にドアの取手は、直接手で触る部分だから選択には注意が必要だ。レバーハンドルは、握力が弱くても操作できる点が優れている。我が家では、開け方を習得してしまったネコが届かないように、ハンドルを高い位置に移し替えている。ネコの手でも開けられるレバーハンドル、私はシンプルなMIWA33TYPEアルミシルバーをよく使っている。

日曜日, 12月 18, 2011

この季節に想いだすこと

今年も残るところあと2週間。非常勤で通っている北星学園大学からクリスマスカードが届いた。私が小学生だった頃、近くの教会の日曜学校へ通っていた。そこではゴールマンさんという神父さんがネイティブ英語で歌や単語を、名前は忘れたが制服を着た近くの工業高校の元気のよい学生さんが算数やトランプ遊びを教えてくれた。転勤族のクリスチャンでもない両親が私の学力を心配して塾代わりに通わせていたのだろう。同世代の子供たち10数名が仲間で、クリスマス会など小学校の学級とは一味違う楽しみがあった。小林先生と言う優しいシスターもいた。特にゴールマンさんの英語は、今でも耳に残っている。TENはテンです、ティエンではありません。QUESTIONはクエスションではありません、クエスチョンです。というのが口癖だった。私はクリスチャンではないが、この季節になるとなぜか想いだす。今から半世紀前の話。

土曜日, 12月 17, 2011

サグラダファミリア

16日夜、NHKBSプレミアム「世界遺産時を刻む」は、ガウディのサグラダファミリアを1時間特集する番組だった。今年の夏頃の撮影であろうか、1年前に訪れた時とはまた少し様子が変っていて興味深く観た。ともすれば表面的な装飾性だけが語られがちだが、ガウディの真髄とされる幾何学や比例についてわかりやすい解説と映像に好感をもった。観終わって、敷地内にあるサグラダファミリア付属小学校内部に再現されたガウディの仕事場の机の上においてあった幾何学模型の意味がよく理解できた。
天井を見上げる
高さ45mの天井
これは1/10模型
ガウディの仕事机の再現、ピラミッドや円柱状の幾何学模型が並ぶ

金曜日, 12月 16, 2011

優れた木製断熱玄関扉

U値1.0W/m2・Kの優れもので、15万円程度で手に入れることが出来る木製断熱玄関扉がある。札幌のビタレスク社がフィンランドから直輸入しているもので、両面北欧パイン材の羽目板仕様で無塗装品。暖かい風合いと抜群の費用対効果が気に入って最近ずっと採用している一品。
外観
内観
木製なので湿度や直射日光の影響を受けやすく、ソリが出たりすることもあるがヒンジの調整が効きメンテナンスは容易である。
現在進行中の現場にも、もちろんのこと使っている。

木曜日, 12月 08, 2011

厚さ

週一で通っている北星学園大学文学部での講義、7日は小さな模型をつくる演習最終日。講評会と名付けて、それぞれに作った模型を自己紹介するコミュニケーションの場を設けた。生まれて初めて手にしたスチレンボードには2ミリの厚さがあることを、木工用ボンドはつけすぎてはいけないことを知ったという。70数名の学生のうち、この先の人生でそのほとんどが経験することがないだろう模型作り、その貴重なワークショップが終わった。リアルな物質としての建築には、模型以上に非ユークリッド空間としての厚さがある。などと思いつつ外に出ると、恒例のクリスマスの光が綺麗だった。

月曜日, 12月 05, 2011

日曜日の現場

平岸の現場は職人さんたちが日曜返上の追い込み中です。午後、一瞬の晴れ間にシャッターを切る。昨晩、降り積もった雪が融けて道路は水びたし。足場が外れて、白と黒の外観が顔を出している。ガルバリウム鋼板の白と、カラマツ燻煙木材の黒の対比を意識した。

日曜日, 12月 04, 2011

サッカーJ2で3位になったコンサドーレ札幌が、来年から2008年以来のJ1昇格が決定した。
私はTV観戦だけの「お茶の間サポーター」だが、来年は久しぶりにスタジアムで観てみたいと思う。
かつてクライアントに熱心なサポーターがいて、きっと勝利を願って手を合わせるだろう、そう思って居間の片隅に「コンサ神棚」を提案したことがあった。きょうは美酒が飾られているに違いない。

火曜日, 11月 29, 2011

屋上がコケで緑化されていた

HOUSE3屋上の美しいコケ、白いのは雪
私の住宅は、3軒の共同住宅の中にあって、その片隅に私の事務所まである。1年に一度は屋上に上がって排水口まわりをメンテナンスしている。今年は2回目だが、前回はまだ冬の時期だったから、防水押え砂利を見たのはちょうど1年ぶりだ。コンクリートスラブにアスファルト防水した上に押出発泡ポリスチレン板で外断熱した屋上を砂利で押さえているのだが、なんと、砂利の表面はコケのような植物で覆われているではないか。屋上緑化だ!排水口まわりに泥が付着して、降雨時には適度に水を溜めているのが原因だろう。今回、泥をきれいに取除いたので、さて来年はどうなっているのだろうか。
HOUSE3からHOUSE2屋上を見る

木曜日, 11月 24, 2011

ガルバリウム鋼板

安くて強くて不燃材でメンテナンスフリーでしかも長持ちする夢のような外装材がガルバリウム鋼板である。ただし切り口に適切な処理をしておかないと錆が出ることも忘れてはいけないが、このアルミと亜鉛の合金は、とにかく重宝する建築素材だ。JIA(社団法人 日本建築家協会)北海道支部では、地元のメーカー北海鋼機株式会社と提携してJIAオリジナルカラーというシリーズをつくった。
これは、なんとしても使わねばならないだろうというわけで、ホワイト色のものを角波で使っている。