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金曜日, 10月 15, 2010

インディアンサマーIndian Summer

14日、「旭川友の家」一年点検に向かいました。開口一番の挨拶はインディアンサマーですねと、小春日和の気持ちのよい旭川でした。一年間を経て、クライアントの評価は定まったようです。


ちょっとした手直しもありましたが、たいへんお褒めの言葉をいただきました。

グレーのガルバリウム鋼板の新館外観。左は、旧館

月曜日, 10月 11, 2010

ホオズキとシーサー

事務所と自宅の共用の玄関に妻がホオズキとシーサーを置いた。季節を感じさせる柿色のホオズキと招き猫ならぬ招きシーサーの組合せはココロを和ませる。

9日の夜、札幌市のPホテルで高校の同期生による還暦パーティが催された。高校を卒業してから早41年がたってしまった。鏡を見るようにお互いの変わり果てた?姿に見入ってしまうのだった。

木曜日, 9月 30, 2010

秋の気配

「質素な家」現場はすっかり秋の気配。カラマツ羽目板外壁は、木漏れ日がすがすがしい。外壁の水切りを良くするために、サッシの外側に羽目板を貼った。サッシまわりの板厚が見えている。無垢板は厚みで存在感を主張できる。いつも付けているガルバリウム板金の水切役物は最小限とした。シンプルで無駄がない私の好きな納まりだ。

火曜日, 9月 28, 2010

雨の現場




28日午後の雨の中、札幌市中央区の現場へ向かう。外部足場が外れ、外観が見えている。正面は、既存の樹木がうっそうとしており、目立たない。カラマツ羽目板とガルバリウム鋼板竪平葺のコントラストが自然だ。

山の手の家

9月25日発売の建築雑誌リプラン90号に「山の手の家」が掲載されました。今回は、ズームアップ住宅のコーナーで、もちろん写真家の安達治さんの撮影です。

金曜日, 9月 24, 2010

健康維持と200×10

昨日、北区のNPO法人「ふまねっと」の様子を見に行った。

自力施工でファサードの木ルーバーを塗装してあった。快適に使用しているとのこと、ひとまず安心。ふまねっと運動は、高齢者の健康維持と地域の活性化を目的とした活動です。

今年はこれまでイチローについて書かなかった。それでも、いつ大記録が生まれるかは気にしていた。今朝のブルージェイズ戦で10年連続200本安打の快挙が達成されたのを、TV中継で見た。


かつて、世界の建築家を見てきたGAの二川幸夫氏が建築家のピークは15年間だと語っている。建築家との単純な比較は出来ないが、身体を極限まで駆使する運動選手が15年間以上にわたって最高に健康でピーク状態を維持していることが驚きだ。

木曜日, 9月 23, 2010

非常勤講師(part-time teacher)

建築の7つ道具として紹介したスライド
メモ帳、シャープペンシル、スケール、デジカメ、そしてiPhoneなど

きのう22日から、後期の授業が始まった。北星大学文学部心理応用コミュニケーション学科で「空間コミュニケーション論」の講義だ。2003年の開講にあたって当時の主任教授から与えられたテーマを、私は普段仕事として関わっている住宅の空間論と関連付けて話している。初対面の学生さん達は若干緊張気味で、もっと建築を見たかったという講義後の意見があった。私も緊張していたのだろう、しゃべり過ぎだったかも知れない。来週は、話を控えめにしてたくさん建築を見せようと思う。「建築の7つ道具」として紹介したスライドの中に我がiPhoneがあるのはなぜ?という質問が学生からあった。なるほど、携帯電話としてだけなら他の機種でいい。しかし、私は実際PDFを持ち歩いたりでき便利なので、仕事に使えると言う意味で7つ道具に加えている。ちなみに、学生に尋ねたら50人ほどのクラスでiPhoneを使っているのは1人だけだった。

火曜日, 9月 21, 2010

支給品

見積外のものを現場に供給することを支給というのだが、手っ取り早くおこなうために私は自作をすることがある。昨日の休日を利用して、照明ボックスを3個作った。材料は、ストックしてあった合板である。日曜大工よろしくガレージで丸のこを使って木取りをしていると、きまって隣人に声をかけられるのも近所のコミュニケーションとなって楽しい。この程度のものなら、大工さんにお願いしても快く引き受けてくれるはずだが、ほどほどの手の感触を残したくて自作した。

水曜日, 9月 15, 2010

街なか彫刻

15日午後、札幌市の教育文化会館にて長期優良住宅の講習会に参加した。3時間に及ぶ詳細で丁寧な講習で、あっという間に時間が過ぎた。中ほどの休憩で外に出たときに志水晴児さんの湧水彫刻を久しぶりに眺めた。場所は札幌市中央区北1条西13丁目。大通り公園周辺には、30点以上の野外彫刻が点在しているという

火曜日, 9月 14, 2010

建具工場

「質素な家」の解体した既存建物から取り置いた建具を新築の住宅に取り付ける打合せを、東区の建具屋さん「鷲尾ウッドワークス」で行なった。ガラス入りの古い建具、実は小樽の茨木家中出張番屋の一部の建具と偶然にも同じ形式のものであった。2つの建物が増築や改変などどこかで時代が重なっているのだろうと推測している。暖房用のストーブや大型工作機械が配置された工場の昼休みの無人の中を案内していただいた。

左が「質素な家」、右が茨木家番屋

工場2階
暖房用薪ストーブ
             

木曜日, 9月 09, 2010

サーリネンの円形建築

9日は、フィンランド出身のアメリカの建築家サーリネンの葬儀があった日だという。サーリネンが設計した米国MITのチャペルがその会場であったというのを知った。私が以前MITを訪れた時には、日曜日の午前中で中国系らしき若者達が結婚式準備をしているところだった。外観のこじんまりした印象と違い、内部は大きく感じられたのを思い出す。チャペル内に入ると音響的理由で大きくうねり、建物まわりの水盤からの反射光を受けるレンガ壁を確かめつつ、中央天井から降り注ぐ光のオブジェに吸い寄せられた。ぶら下げられた金属板のピースに光が粒のように輝くオブジェは、ハリー・ベルトイアーの作品だということもつい最近まで知らなかった。サーリネンの葬儀にはルイス・カーンらと共に参列していたという。レンガの巨匠の夭折を目の前にして、ちょうど還暦を迎えたばかりでダッカに最大のプロジェクトを進めていたカーンは期するところがあったに違いない。およそ半世紀前のことだ。私の円形建築コレクションのひとつ。


レンガの外観
入口の上にはねだしているパイプオルガン席

光のオブジェ

屋上のオブジェ

水曜日, 9月 08, 2010

素材のアイデンティティ

積雪寒冷地の北海道にあって、一般住宅の屋根や外壁に適した素材といえば第一に金属板という答えが返ってくる。そして木材だろうか。地域の気候風土に合わせた形状や工法が進化し、施工するすぐれた職人さんたちがいる。いわば地域のアイデンティティとなっている住宅建築素材だ。金属板はステンレス鋼板やチタン鋼板、そしてガルバリウム鋼板。木材は北海道産のカラマツ羽目板や杉羽目板、トドマツ羽目板。


札幌市内の住宅現場「質素な家」では、屋根のガルバリウム鋼板ステイルーフ、外壁のガルバリウム鋼板竪平葺と北海道産カラマツ羽目板が現場に搬入され取り付けを待っている。
屋根ガルバリウム鋼板ステイルーフ
外壁ガルバリウム鋼板竪平葺
外壁カラマツ羽目板

火曜日, 9月 07, 2010

ソーラー噴水復活(solar fountain #2)

ソーラー噴水が復活しました。一代目のものは、昨年の春に突然動かなくなったのでした。


最近ネットで見つけて「千歳のエコハウス」のクライアントからも入手したいと言うので、一緒に購入。本日の午後、早速試運転してみました。午後の陰の中でも水しぶきを上げている。二代目は少しパワーアップしたようです。

木曜日, 9月 02, 2010

ガウディ

一途に一生を建築に捧げた建築家といえば、私はまず第一にガウディを挙げたい。完成まで200年かかるとも言われたサクラダファミリア教会の建設現場に住み込み、ある朝路面電車に轢かれあえなく一生を閉じた。JIA北海道支部がこの秋、スペイン・バルセロナのフィンカ・グエルで建築展を開催、私もパネルを出展する。思い返せば、31年前1979年の春、札幌で「ガウディ展」を手伝った。ガウディのオリジナル図面と家具、石膏模型やドローイングおよびその他の写真や資料など当時の出展リストによると300点以上もの大規模な展覧会だった。北川フラム事務所の有賀氏の指揮のもと深夜まで展示作業を手伝った。ガウディを身近に感じた一瞬であった。オープニング講演会後に食事を同席させていただいたガウディ展委員会の委員長・中山公男さんそして委員・粟津潔さん。レセプションでお目にかかった札幌委員会の委員長・田上義也さん、副委員長・太田実さん、委員・上遠野徹さん、いまは全員いない。みんなガウディを縁に出会うことができた人たちだった。

                                          北海道新聞記事より

月曜日, 8月 30, 2010

ふまねっと2



30日、札幌は一番の暑さになった。ふまねっと研修センターの現場引渡しが午前中にあった。昼のルーバー効果を確認できた。

日曜日, 8月 29, 2010

ふまねっと

29日、札幌マラソンがあった。あいにく今年は沿道応援に駆けつけられなかった。

夕方マラソンコースを横切って現場検査に向かう。途中、沿道ゴミの回収車や選手収容車のバスの列と遭遇した。
向かった先の「ふまねっと研修センター」は、過疎地における住民主体の健康づくりを支援しているNPO法人である。「ふまねっと」は、50センチのマス目を格子状につないだ網(ネット)の間をリズム良く歩く軽度な運動で、高齢者の運動能力を改善し健康を促進する効果が期待されている。今回の現場は、NPO法人がテナントとして借りているオフィスの改装である。ファサードは、フロントガラスの表面を無垢松材を無塗装で横ルーバーとした。昼間は内部が見えにくく、夜は内部がほんのり見える、夕方の写真にそのルーバー効果が現れていた。

ふまねっと研修センター(札幌市北区北23条西6丁目)

月曜日, 8月 23, 2010

納涼の雨

23日、午後から雨が降ってきた。異常に温まった空気を冷却してくれ、ありがたい。


午前中に締切を延ばしてもらっていた雑誌の原稿書きを済ませ、住宅部会の投票と選評を送信した。あとは建築学会競技設計の選評を仕上るだけ。庭の緑に降り注ぐ雨を眺めながら、頭を冷している。


画像で涼を呼ぶことができたでしょうか?

日曜日, 8月 22, 2010

木製サッシ

札幌市内中央区の現場では外部まわりの木製サッシが取り付けられています。

白樺の中庭の窓

桜の前庭の窓とドア

玄関の丸窓(トステム)

ユーティリティーの屋根窓(ベルックス)
商社の札幌オーバーシーズが輸入しているスウェーデン製のもので、今回の住宅エコポイント基準を満たす必要十分なスペックを有している。円高ユーロ安のためリーズナブルな価格設定になっているところがなによりです。木製サッシが、建物配置に合わせ敷地に残る緑を室内に取り込んでいます。そして、建物中央に設けられたベルックス屋根窓とともに明るい自然光を室内に取り込む重要な開口部となっています。

月曜日, 8月 16, 2010

補強コンクリートブロック造住宅を想う


最近、補強コンクリートブロック造の住宅がめっきり少なくなった。先日、北海道建築技術協会のメーソンリーエコ住宅研究委員会に出席した折、異口同音に同じ感想を聞くことができた。建築事例が減少したその大きな原因は、建設費が高いことにある。良いことは理解できても、高すぎて手が出ない。コストダウンさえできていれば、使えるのだ。そうした現実に目を向ける努力が足りなかったということだろう。今、施工サイドは手間を省く工夫で、もっと廉価にすることができると言う。倉庫みたいだという理由で、敬遠されているとは思えない。多様なデザイン展開がいくらでも期待できるからだ。今、ひところのように外断熱住宅のエースとしてブームになることを願っている。エコの時代だからこそ。

木曜日, 8月 12, 2010

お盆前の現場


11日、お盆直前の「質素な家」現場で屋根に上った。台風接近の影響で、ときおり雨が降る。板金下地のルーフィング貼が済んでいるのでひとまず安心。「質素な家」では既存のシラカバを中庭として残し、屋根が取り囲むように重なる。住宅KWH(kids with houses)以来取り組んでいる片流れ屋根の組合せが特徴。つまり住宅内での人の動きと利用の時間を、玄関棟+居間棟+寝室書斎棟に分節して表現している。