9日は、フィンランド出身のアメリカの建築家サーリネンの葬儀があった日だという。サーリネンが設計した米国MITのチャペルがその会場であったというのを知った。私が以前MITを訪れた時には、日曜日の午前中で中国系らしき若者達が結婚式準備をしているところだった。外観のこじんまりした印象と違い、内部は大きく感じられたのを思い出す。チャペル内に入ると音響的理由で大きくうねり、建物まわりの水盤からの反射光を受けるレンガ壁を確かめつつ、中央天井から降り注ぐ光のオブジェに吸い寄せられた。ぶら下げられた金属板のピースに光が粒のように輝くオブジェは、ハリー・ベルトイアーの作品だということもつい最近まで知らなかった。サーリネンの葬儀にはルイス・カーンらと共に参列していたという。レンガの巨匠の夭折を目の前にして、ちょうど還暦を迎えたばかりでダッカに最大のプロジェクトを進めていたカーンは期するところがあったに違いない。およそ半世紀前のことだ。私の円形建築コレクションのひとつ。
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レンガの外観 |
入口の上にはねだしているパイプオルガン席
光のオブジェ
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屋上のオブジェ |
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