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水曜日, 9月 08, 2010

素材のアイデンティティ

積雪寒冷地の北海道にあって、一般住宅の屋根や外壁に適した素材といえば第一に金属板という答えが返ってくる。そして木材だろうか。地域の気候風土に合わせた形状や工法が進化し、施工するすぐれた職人さんたちがいる。いわば地域のアイデンティティとなっている住宅建築素材だ。金属板はステンレス鋼板やチタン鋼板、そしてガルバリウム鋼板。木材は北海道産のカラマツ羽目板や杉羽目板、トドマツ羽目板。


札幌市内の住宅現場「質素な家」では、屋根のガルバリウム鋼板ステイルーフ、外壁のガルバリウム鋼板竪平葺と北海道産カラマツ羽目板が現場に搬入され取り付けを待っている。
屋根ガルバリウム鋼板ステイルーフ
外壁ガルバリウム鋼板竪平葺
外壁カラマツ羽目板

火曜日, 9月 07, 2010

ソーラー噴水復活(solar fountain #2)

ソーラー噴水が復活しました。一代目のものは、昨年の春に突然動かなくなったのでした。


最近ネットで見つけて「千歳のエコハウス」のクライアントからも入手したいと言うので、一緒に購入。本日の午後、早速試運転してみました。午後の陰の中でも水しぶきを上げている。二代目は少しパワーアップしたようです。

木曜日, 9月 02, 2010

ガウディ

一途に一生を建築に捧げた建築家といえば、私はまず第一にガウディを挙げたい。完成まで200年かかるとも言われたサクラダファミリア教会の建設現場に住み込み、ある朝路面電車に轢かれあえなく一生を閉じた。JIA北海道支部がこの秋、スペイン・バルセロナのフィンカ・グエルで建築展を開催、私もパネルを出展する。思い返せば、31年前1979年の春、札幌で「ガウディ展」を手伝った。ガウディのオリジナル図面と家具、石膏模型やドローイングおよびその他の写真や資料など当時の出展リストによると300点以上もの大規模な展覧会だった。北川フラム事務所の有賀氏の指揮のもと深夜まで展示作業を手伝った。ガウディを身近に感じた一瞬であった。オープニング講演会後に食事を同席させていただいたガウディ展委員会の委員長・中山公男さんそして委員・粟津潔さん。レセプションでお目にかかった札幌委員会の委員長・田上義也さん、副委員長・太田実さん、委員・上遠野徹さん、いまは全員いない。みんなガウディを縁に出会うことができた人たちだった。

                                          北海道新聞記事より

月曜日, 8月 30, 2010

ふまねっと2



30日、札幌は一番の暑さになった。ふまねっと研修センターの現場引渡しが午前中にあった。昼のルーバー効果を確認できた。

日曜日, 8月 29, 2010

ふまねっと

29日、札幌マラソンがあった。あいにく今年は沿道応援に駆けつけられなかった。

夕方マラソンコースを横切って現場検査に向かう。途中、沿道ゴミの回収車や選手収容車のバスの列と遭遇した。
向かった先の「ふまねっと研修センター」は、過疎地における住民主体の健康づくりを支援しているNPO法人である。「ふまねっと」は、50センチのマス目を格子状につないだ網(ネット)の間をリズム良く歩く軽度な運動で、高齢者の運動能力を改善し健康を促進する効果が期待されている。今回の現場は、NPO法人がテナントとして借りているオフィスの改装である。ファサードは、フロントガラスの表面を無垢松材を無塗装で横ルーバーとした。昼間は内部が見えにくく、夜は内部がほんのり見える、夕方の写真にそのルーバー効果が現れていた。

ふまねっと研修センター(札幌市北区北23条西6丁目)

月曜日, 8月 23, 2010

納涼の雨

23日、午後から雨が降ってきた。異常に温まった空気を冷却してくれ、ありがたい。


午前中に締切を延ばしてもらっていた雑誌の原稿書きを済ませ、住宅部会の投票と選評を送信した。あとは建築学会競技設計の選評を仕上るだけ。庭の緑に降り注ぐ雨を眺めながら、頭を冷している。


画像で涼を呼ぶことができたでしょうか?

日曜日, 8月 22, 2010

木製サッシ

札幌市内中央区の現場では外部まわりの木製サッシが取り付けられています。

白樺の中庭の窓

桜の前庭の窓とドア

玄関の丸窓(トステム)

ユーティリティーの屋根窓(ベルックス)
商社の札幌オーバーシーズが輸入しているスウェーデン製のもので、今回の住宅エコポイント基準を満たす必要十分なスペックを有している。円高ユーロ安のためリーズナブルな価格設定になっているところがなによりです。木製サッシが、建物配置に合わせ敷地に残る緑を室内に取り込んでいます。そして、建物中央に設けられたベルックス屋根窓とともに明るい自然光を室内に取り込む重要な開口部となっています。

月曜日, 8月 16, 2010

補強コンクリートブロック造住宅を想う


最近、補強コンクリートブロック造の住宅がめっきり少なくなった。先日、北海道建築技術協会のメーソンリーエコ住宅研究委員会に出席した折、異口同音に同じ感想を聞くことができた。建築事例が減少したその大きな原因は、建設費が高いことにある。良いことは理解できても、高すぎて手が出ない。コストダウンさえできていれば、使えるのだ。そうした現実に目を向ける努力が足りなかったということだろう。今、施工サイドは手間を省く工夫で、もっと廉価にすることができると言う。倉庫みたいだという理由で、敬遠されているとは思えない。多様なデザイン展開がいくらでも期待できるからだ。今、ひところのように外断熱住宅のエースとしてブームになることを願っている。エコの時代だからこそ。

木曜日, 8月 12, 2010

お盆前の現場


11日、お盆直前の「質素な家」現場で屋根に上った。台風接近の影響で、ときおり雨が降る。板金下地のルーフィング貼が済んでいるのでひとまず安心。「質素な家」では既存のシラカバを中庭として残し、屋根が取り囲むように重なる。住宅KWH(kids with houses)以来取り組んでいる片流れ屋根の組合せが特徴。つまり住宅内での人の動きと利用の時間を、玄関棟+居間棟+寝室書斎棟に分節して表現している。

土曜日, 8月 07, 2010

猛暑

ここ数日は北国札幌も猛暑です。炎天下の現場では屋根タルキが架けられ、軒には通気パーツのジェイベック・アウトインが取り付けられました。


昨日は、JIA北海道支部住宅部会の住宅賞レビューがありました。私は今年度の実行委員長として参加。こちらも、4時間を越える熱い議論が戦わされました。


月曜日, 8月 02, 2010

建て方


晴天の8月2日(月)、札幌市中央区の現場では軸組み建て方がおこなわれています。プレカット工場で加工の後、現場搬入され組み立てられる。今回は平屋なので高所作業が少なく大工さんの負担が軽減されているようだ。顔なじみの2人組の大工さん達の少人数施工だが、いつもより進捗が速く感じられるのは気のせいだろうか。

水曜日, 7月 28, 2010

雨の現場

 突然の雨で作業が中断した現場

玄関ポーチが地面から浮いている

出窓のように浮いた主婦コーナー
27日、札幌市内で午後から一時的に激しい雨が降りました。現場は、基礎の上に土台を敷き並べる作業中でしたが屋外のためやむなく中止です。玄関ポーチは地面から浮いています。主婦コーナーも浮いています。

月曜日, 7月 26, 2010

山の手の家2

photo o.adachi

photo o.adachi

photo o.adachi

photo o.adachi

「山の手の家」竣工後の様子その2です。前回、16日アップ分では「床の仕上はタモ無垢板フローリング」と表記しましたが、「ニレ無垢板フローリング」に訂正します。ブログを見たクライアントからの「ニレでは?」というメールで間違いに気づきました。北海道産、厚15mm、セラリカコーティング仕上げです。

土曜日, 7月 24, 2010

展示終了しました

24日(土)リプラン主催によるイベントが無事終了しました。来場されたみなさまありがとうございました。写真は、会場に展示したYYAA(山之内建築研究所)の模型です。

金曜日, 7月 23, 2010

リプランイベントのお知らせ

7月24日(土)リプランイベント「ミニセミナー&ショールーム見学ツアー」があります。

建築家の家づくり相談会です、山之内も参加しています。
是非お越し下さい。お待ちしています。

ミニセミナーは10:45~11:55
ショールーム見学ツアーは13:30~14:50

場所は、パナソニックリビングショールーム札幌7階、3階
札幌市北区北9条西2丁目1

参加は無料です。(ショールーム見学ツアーは事前予約)

木曜日, 7月 22, 2010

スカート断熱工法


札幌市内では凍結深度600mm。したがって地盤面から600mm以上の土工事の根掘り深さが必要とされる。今回はスカート断熱工法と呼ばれる基礎断熱で基礎を浅くする手法を採用した。土工事と基礎工事の工事費がかなり節約できました。

火曜日, 7月 20, 2010

講演をしました


20日、午前中は小樽商工会議所の工業委員会にて歴史的建築物修復についての講演をおこないました。小樽経済界の重鎮達の前で、小樽では修復による活性化を待っている建築やそれを楽しみにしている多くの市民がいることを訴えました。祝津・茨木家中出張番屋の実績を報告し、次の修復機会につながることを期待しています。

月曜日, 7月 19, 2010

建築家という生き方

昨年、他界した北海道の先輩建築家・上遠野徹氏の本「建築家の清廉 上遠野徹と北のモダニズム」が建築家会館の本として出版されました。2007年に出版された「建築家 五十嵐 正」とともに、北海道を舞台に生きた先輩建築家の生き様を伝える書物です。実は私が、上遠野徹・五十嵐正両氏のご子息と職場の同僚であったり高校の同期生であったりした関係で、どのような建築家なのだろうという漠然としたイメージがしばらくの間あった。そのことが今、この本を身近なものにしてくれている。

金曜日, 7月 16, 2010

山の手の家1

photo o.adachi

photo o.adachi

photo o.adachi



札幌市内に昨年竣工した「山の手の家」の完成後の写真です。撮影は、建築写真家の安達治さん。外観は、大小の片流れ屋根を組み合わせたシンプルな構成です。外壁は、北海道産のカラマツ羽目板を竪張りしています。内部は、床を北海道産のタモ無垢板フローリングで、壁天井を天然素材系のバターミルクペイント塗装と、自然素材満載の住宅となっています。