11日、週一で通っている北星学園大学での授業があった。そもそも北星学園大学に建築学科は無い。私は文学部の心理応用コミュニケーション学科で、いわゆる座学の「空間コミュニケーション」を講じている。たまには手を動かそうという、きょうは演習日。一生に一度の経験となるのであろう学生たちに、スチレンボードとカッターを渡す。キャンパス内に建つ「フォーリー」を1/40縮尺模型で表現しようという課題である。
建築とは無縁の学生たちが、「フォーリー」という装置でキャンパス空間と嬉々として向き合う。
このキャンパスこそ北海道の建築家として私たち世代の父親的存在であった建築家・上遠野徹先生の仕事の一部なのです。その上遠野徹先生が9日(月)に85歳で亡くなられ、11日はお通夜。そのことを学生達に告げて、私はお通夜の席へ向かった。上遠野徹先生が構想された空間に若い学生達の声が満ちている。そのことを報告するために。
建築とは無縁の学生たちが、「フォーリー」という装置でキャンパス空間と嬉々として向き合う。
このキャンパスこそ北海道の建築家として私たち世代の父親的存在であった建築家・上遠野徹先生の仕事の一部なのです。その上遠野徹先生が9日(月)に85歳で亡くなられ、11日はお通夜。そのことを学生達に告げて、私はお通夜の席へ向かった。上遠野徹先生が構想された空間に若い学生達の声が満ちている。そのことを報告するために。