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金曜日, 11月 06, 2009

コンクリートブロックに光を透過する











20年前に竣工した「西野三角公園の家」でプチ改修を行っている。目玉の一つが、コンクリートブロックに140φの開口部を設けて自然光を取り込もうという工事。
コアドリルで穴を開け、塩ビパイプを通した内側にガラスブロックを固定している。外壁厚が390mmあるので思ったより光が来ないものの、開口部をもつ壁をつくることができた。
以前から、コンクリートブロックの閉鎖的な壁からなんとか光を取り込めないものかと思っていた。この手法は、今後使えると考えている。
ついでに、コア抜きしてできた円柱状の塊にロウソクを置くと立派な灯篭になった。

木曜日, 11月 05, 2009

MVP


5日、遅めの昼食をとりながらTVでMLBを観戦。この日6打点の大活躍をした松井秀喜選手がシリーズMVPに輝いたという。イチローの9年連続200安打のMLB新記録も素晴らしいが、MVPは文句なしに凄い。インタビューを受けるゴジラの目がこころなしか赤く見えたのは、うちのTVがまだアナログのせいばかりではないでしょう。画像はTV画面をiphoneで写したものです。

月曜日, 11月 02, 2009

初雪が降りました




初雪が降りました
2日、札幌の平地に初雪が降りました。午前中、太陽の光の中で結晶が透けて見えるような真新しい雪がひらひらと舞い落ちる光景に出会いました。


遠くの手稲山も雪化粧。道路わきの小熊笹にも冠雪。北国札幌に、とうとう冬の到来です。

金曜日, 10月 30, 2009

LED電球




旭川友の家別館ではLED電球を使用した。照明器具発注のデッドラインの7月前後にLED電球の発売がメーカー各社からあり、検討の結果採用することになった。
なにしろ定格寿命が4万時間もあるのだから、この先20年は球交換せずに済む計算だ。原設計に盛り込まれていた照明器具との相殺が原則であったため、最終的に一般用ソケット(レセップ)を天井に直付けするという実に味気ない照明となった。せめて子供たちのスペースだから、というので床用のコルクタイルを裏使いして動物を型抜きしたものを反射板とした。製作は、私と工事担当者と職人さんたち、そして本職のコルクタイル貼職人さんにも手伝っていただいた。彼は、コルク板は硬くコーティングされた表面からカッターの刃を入れると上手に切り取れることを無言で教えてくれた。
写真は、作業中の皆さん。少し楽しそう?そして我輩が切り抜いた猫である。

火曜日, 10月 27, 2009

ミイラマン




友人K氏から、英国旅行の手土産だといってMYRAMANという起こし絵人形をいただいた。よくある紙製ではなく、これはちょうど電気シェーバーの外歯のようなごく薄いステンレス板でできている。おそるおそる折り曲げて生き返った現代のミイラは、オフィスでノートブックPCと携帯電話が置いてある机に向かいエルゴノミクスチェアーに座り仕事をしているのだ。

火曜日, 10月 20, 2009

藤野の家


2年前に竣工した、「藤野の家」が最新号のリプラン誌に掲載されています。

木造2階建て、床はブナフローリングのソープワックス仕上げ、壁はカラマツ構造用合板素地仕上げ、天井もツーバイ材タルキ表しで室内は全て木仕上げです。

施主の趣味であるアウトドアグッズが違和感なく調和する自然派志向のインテリアになっています。

月曜日, 10月 19, 2009

建築展がありました







この1週間に私は二つの建築展に参加しました。ひとつは室蘭工業大学の同窓会主催の「創の会建築家展」、もうひとつはBASE4主催の「BASE4展~建築への旅」でした。
後者は16日に、前者は昨日終了しました。事前の告知を十分にできなかったことを反省しています。写真は、「創の会建築家展」のひとコマです。

火曜日, 10月 13, 2009

カラマツづくし











柏丘の家が竣工しました。札幌市内南区真駒内の景色の良い崖地に建つ住宅です。北海道下川町森林組合のカラマツ材をふんだんに使用しました。構造材はもちろん、床フローリングや天井羽目板、造作家具天板と階段にはカラマツ三層合板を使用しています。居間外部デッキ材は今回初登場の防腐注入カラマツ材です。できるだけ無垢の風合いを残したいと考えて選択しています。
また、断熱等級4をクリアーする仕様で、フラット35Sの適用を受けています。

月曜日, 10月 12, 2009

旭川友の家別館落成




10日(土)は、旭川に向かいました。旭川友の家別館が無事完成し、落成式に招かれたからです。式典が終わる3時ごろまでは、ハレの日にふさわしい前日までの悪天候がウソのような秋晴れでした。夕方は降雨でしたが。
午前中の式典では最初に祝辞を求められ、今日落成した別館はいわば誕生したばかりの赤ちゃんのような存在ですからみなさんで温かく見守り育てていただきたいというお祝いと、私を建築家として選んでいただいたお礼を心を込めて話させていただいた。
写真は、正面外観と階段室からの見返し。

金曜日, 9月 25, 2009

軟石


旭川友の家では外壁の一部に軟石を貼っている。24日、定例会議で向かった現場ではまさに施工中であった。軟石の選択については、地域に根ざした活動をしている友の家、それを支える建物としてどうしても地域の材料を使用したかった。旭川や美瑛に見られる軟石の魅力的な表情を見て、選択に迷いはなかった。

現場に入って旭川の工務店に調査をしてもらったところ、地元では生産していないという。解体した素材は時々出ることもあるというが、それとてあてにはできない。最終的に入手可能な北海道の軟石として、札幌の辻石材工業が生産をしているものを使った。いわゆる札幌軟石である。
札幌軟石は、大谷石と同じ凝灰岩である。既存の旭川友の家本館に大谷石が使われており、その対比も面白い。

火曜日, 9月 15, 2009

フィールドワーク


ある老朽化した歴史的建造物の保存再生に向けての実測調査のため、小樽市内に向かった。

なれない屋外作業なのでいつもは感じない心地よい疲労感がある。おかげさまで、昼食は祝津にある青塚食堂のホッケ焼き定食がおいしく頂けた。デスクワークばかりの毎日では得られないものがフィールドワークにはある。

土曜日, 9月 12, 2009

エコカー


減税の誘い水に乗って仕事用の車をエコカーに買い換えた。以前のものは10数年乗り十分に役目を全う、今回はいわゆるハイブリッド車。なんと燃費が2倍に向上している。つまり10km/lから20km/lになった。1年間10000km走行で、単純計算では年間1.15トンのCO2削減になっている。(JAF試算サイトからの計算による)
色も特別な意味はないがオレンジからブルーへ変えた。写真手前が新車で後方が旧車、ディーラーの駐車場にて納車を受け、おそるおそる運転している。

水曜日, 9月 09, 2009

現場追い込み中


札幌市内で工事中の「柏丘の家」現場が仕上の追い込みに入っています。外の緑の風景が室内に取り込まれる素晴らしい敷地に建つ木造2階建て地下1階の住宅です。前作「真駒内東町の家」と全く同じ断面構成のスキップフロアー住宅です。

写真は、隣地の空き地からの写真。ちょうど昼休みなので室内の熱気は写っていませんが、作業時間中は各業者さんが次々と入れ替わり仕事をしています。お施主さま以上に、月末の完成が楽しみです。

火曜日, 9月 01, 2009

ランナー


30日、午前中に投票を済ませて、午後は北海道マラソン2009の沿道応援。写真は15キロ付近。手前の先頭集団の選手は両足が地面から離れ、まさに飛ぶように走っている。折り返し地点へ向かう後方の市民ランナーの集団と比較すると違いがわかる。
しかし楽しそうに走っているのは圧倒的に市民ランナーの方で、沿道の声援に笑顔で応える余裕がある。

木曜日, 8月 27, 2009

竪平葺き


札幌市内柏丘の家の現場では、外壁のほとんどをガルバリウム鋼板の竪平葺きで仕上た。間仕切りなどの内側から決められた開口部に、外壁の400mm間隔のガルバリウム鋼板割付を重ねる。ほとんど関連性の無かった窓も、苦心の割付調整が実って、整然とした外壁張りが完了した。
自然な割付に見せるため、たとえば出隅は袋張りのようにハゼを内側に折り込んでいる。
このようなちょっとした工夫が建物をスッキリ見せる。現場でできるデザイン点数かせぎのひとつだ。

月曜日, 8月 24, 2009

上棟式の馬頭琴




24日、旭川に向かった。旭川友の家現場が上棟を迎えた。クライアントに出来上がった骨組みを見ていただき、空間の骨格を感じていただく良い機会でもある。
地元の大学に留学中で、中国の内モンゴル自治区出身の学生さんが、民族衣装に身を包み「馬頭琴」を演奏してくれた。馬頭琴のライブ演奏は初めての体験だった。聞けば、宴会やお祝い事に弾く幸せを招く楽器だという。草原や山川、ラクダや馬、母親などモンゴル遊牧民の歴史を感じさせる、勇壮なイメージの楽曲を10数曲聴かせていただくことができた。あいにくの雨で室内演奏になってしまったが、さわやかな風が吹くテント張りの芝生の上で聴くことができたなら、どんなにか感動しただろう。

土曜日, 8月 22, 2009

真駒内の森・グレイの家




22日(土)札幌市内西区のリプラン本社にて、「リプランイベント建築家セミナー・相談会」に出席してきました。「快適リビング、2世帯住宅」がテーマです。私は、数年前に竣工した「真駒内の森・グレイの家」を例として取り上げました。素晴らしい森の景色を前にして食事や団欒ができる、札幌市内では恵まれた居間を見てもらいました。写真は、当日配布した資料です。
また、パナソニック札幌ショールームの1階に、私の建築ファイルを展示していただきました。こちらも機会があればご覧下さい。

木曜日, 8月 20, 2009

石の彫刻と無垢板フローリング




昨年末竣工した「東札幌の家」へ行く。住んでみてちょっと相談があるという。実は、このお施主さま設計中は海外で暮らしていたため直接の打合せは少なく、ほとんど代理者を介しての設計監理作業となっていた。先月帰国後ひと月を経てようやく住んでみての話が聞けた。
居間のソープ仕上のタモフローリングの上に置かれた存在感のある石の彫刻が目にとまった。聞けば、ジンバブエから担いできましたとのこと。アフリカのジンバブエは石の産地だそうだ。木材の産地北海道の無垢板フローリングも負けてはいない。

火曜日, 8月 18, 2009

付加断熱施工


17日(月)、旭川へ行く。旭川友の家別館の現場では、お盆休みでリフレッシュしたのだろうか施主の顔がいつもに増して元気に見えた。現場近くで行なわれる定例会議では、建具や家具の施工図をめぐって詳細の詰めの打合せが始まった。現場は外壁の付加断熱施工がちょうど終わったところ。船便の都合で、フィンランドから届く予定の木製サッシ到着が遅れているのが気がかり。写真は、2階ギャラリー図書館の窓。サッシを待っている。

木曜日, 8月 13, 2009

お盆の時計台


13日、札幌市内でK氏の個展を観た。K氏は私が独立して間もない頃の施主で、数年前に永年の会社勤めを退職し、今は時間をフルに使って絵を描く毎日だという。
また先日、道東からの帰路JRの車中で合席になった本州からの旅人N氏は、定年後の時間を家族や自分のために使っていて毎日忙しい、と楽しそうに語っていた。
仕事と余暇、つかの間の休みのお盆の時期にふと思う。
ギャラリーを出ると札幌時計台の前に出た。国内外の観光客で歩道に人があふれていた。

水曜日, 8月 12, 2009

小樽のウォール街


お盆休みの前日、小樽へ行った。昨年、小樽公園通教会の改修が縁で、あらたな歴史的建造物の改修のお手伝いをするためです。
写真は小樽市内。次の信号を超えると小樽運河。かつて北のウォール街と呼ばれた通りです。北海道金融経済の中心地は今、日銀旧小樽支店は資料館に旧拓銀小樽支店はカタカナのホテルになり、観光客が楽しそうに歩いています。

火曜日, 8月 04, 2009

旭川の上棟


3日、旭川へ行きました。「旭川友の家」の現場では梁がクレーンで吊り上げられ、ようやく上棟です。写真は、足場に上がって本館の屋根方向を眺めたところです。視点の高さが異なると見え方が劇的に変化します。そこには空間の面白さそして眺望を得るという快感があります。今はちょうど昼時なので現場には誰もいませんが、大工さんたちは危険な仕事と同時にこの楽しみの感覚を味わっているのでしょうか。

木曜日, 7月 30, 2009

F35


不順な天候が続くなか、きょうは久々の夏らしい陽気に誘われるかのようにブログも更新。
30日、F35(フラット35)の中間検査立会いのため札幌市内の「柏丘の家」の現場に向かった。今回この住宅で選択した認定条件は、品確法の等級4を満たす省エネルギー性を備えることなので、断熱材を施工している今が検査時。写真は、壁に施工したグラスウールで、黄色120mm+オレンジ色30mm=150mm厚の外壁用断熱となっている。これは、等級4基準の10%増しの断熱厚である。

しかし近年、断熱材厚さは増加する傾向が急で、もはや外壁200mm断熱が視野に入ってきている。

月曜日, 7月 20, 2009

上棟


18日(土)、札幌市内の柏丘の家では上棟のお祝いがありました。クライアントの奥様お手製のご馳走をおいしく頂きました。写真は食事をたいらげすっかり満足、ニコニコ顔の参加者の表情です。

こうした食事をしながらの会話は、クライアントと大工さんや工務店担当者そして私、普段なかなか一緒に顔を合わすことが少ないお互いのコミュニケーションをする良い機会になります。

木曜日, 7月 16, 2009

旭川友の家現場




16日、旭川市内に行く。「旭川友の家別館」現場では、基礎工事の型枠を取り付けています。凍結深度800mmの旭川では、布基礎が深い。もちろん基礎断熱なので、断熱材をよけいに使用します。

外壁の一部に札幌軟石仕上げの曲面部分があり、予算を落とすため地中に隠れる基礎部分は多角形としていますが、どうも現場での作業性が悪くテマヒマかかるのだという。結局、施工会社の現場代理人の提案で櫛型の曲面基礎型枠を使用することに。机上計算からはでてこない、現場での工夫と改良があります。

ついでに、プレカット工場を見学。使用材はコストの関係で外材のスプルス集成材。産地は、バルト海のエストニア。現地生産のJAS規格製材を輸入し、ここでは高性能な機械で仕口加工しています。
コストを抑えると工場は国外へ出てしまう、という構図はどの業態も同じようです。もしも簡単に言葉のコミュニケーションが取れれば、プレカットだって現地加工で可能になるでしょう。この現実はエストニアの経済的自立には役立っているものの、北海道の自立循環型の建築づくりには程遠いようです。
木材の生産地、北海道のそのまた中心地旭川にしてこの現実です。今回はコスト優先で構造材は外材ですが、せめてもの罪滅ぼしで造作材はすべて北海道産材を使用する予定です。

日曜日, 7月 12, 2009

甘納豆




網走管内の美幌町へ、11日(土)行ってきました。「21世紀環境共生型住宅のモデル整備による建設促進事業」のコンペに参加するための勉強会に出席するためです。一般住宅の今後のありかたを地方の町が求め、プロの建築家が設計提案する画期的なものです。
それはともかく、街においしい甘納豆の名物老舗があるというので行ってみました。そこは老夫婦が営む時間が止まったような木造平屋の店舗兼加工場で、なんとも味わい深い雰囲気があり、もちろん甘納豆は美味しいお茶が欲しくなるすばらしいものでした。

木曜日, 7月 09, 2009

大ガラス


昨日の雨が上がった9日、「柏丘の家」の現場にS.O.S社から北欧製の木製サッシが搬入された。中でも居間の中央に取り付けるFIXガラスのサッシはひときわ大きく存在感がある。両側にガラス扉が取り付くと高さ2m×巾4mの開口部ができる。大きさだけで言うと、かのマルセルデュシャンの大ガラスより大きく(?)南側に広がるここだけの森のパノラマを映し出す大スクリーンとなる。サッシは、ガラス3層仕様で、熱貫流率(K値)1.3W/㎡・K。必ずしもトップレベル性能ではないが、次世代省エネ基準をクリアしフラット35へも適合した。床面積122㎡(約37坪)で、外部サッシ全ての金額は玄関ドアを含めて工事費全体の7%に納まった、このリーズナブルさは他にかえられない。

月曜日, 7月 06, 2009

旭川友の家別館







6日(月)、旭川市内で「旭川友の家別館」現場が10月中旬の完成を目指してスタートした。F.L.ライトが設計した自由学園で有名な全国的な組織と長い歴史を持つ「全国友の会」の施設で、会員相互のコミュニケーションの場を住宅並みの小規模空間のなかに意図している。
法規上の用途は事務所だが、会員限定の図書室と展示室そして託児スペースを備えた建築です。
設計者として全幅の信頼を寄せていただきながら、いままさに着工したところです。

木曜日, 7月 02, 2009

造形の力




3日、ひょんなことから知己を得た造形作家の山里稔さんの個展を覗きに行った。私が喫茶店に入るとたったいま帰られたばかりという。店の方のはからいで山里さんをわざわざ呼び戻していただいた。お蔭様でいろいろ楽しいお話を伺うことができた。
会場は個人住宅だったRC造のレンガ壁の建物を改装した喫茶店。店全体を使っての作品展で、古い建築と新しい造形がつくる時間と空間を一体に楽しむことができる素敵な展示だった。

山里稔 展は、札幌市中央区北10条西16丁目「Insomnia(インソムニア)」で12日まで開催中です。

水曜日, 7月 01, 2009

真駒内東町の家


「真駒内東町の家」が、雑誌リプランvol.85秋冬号の「北の建築家」ページに掲載されています。「これからの時間を長く住まいと共にしていこうという家族の住宅」という書き出しで私の解説も載せています。