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水曜日, 9月 09, 2009

現場追い込み中


札幌市内で工事中の「柏丘の家」現場が仕上の追い込みに入っています。外の緑の風景が室内に取り込まれる素晴らしい敷地に建つ木造2階建て地下1階の住宅です。前作「真駒内東町の家」と全く同じ断面構成のスキップフロアー住宅です。

写真は、隣地の空き地からの写真。ちょうど昼休みなので室内の熱気は写っていませんが、作業時間中は各業者さんが次々と入れ替わり仕事をしています。お施主さま以上に、月末の完成が楽しみです。

火曜日, 9月 01, 2009

ランナー


30日、午前中に投票を済ませて、午後は北海道マラソン2009の沿道応援。写真は15キロ付近。手前の先頭集団の選手は両足が地面から離れ、まさに飛ぶように走っている。折り返し地点へ向かう後方の市民ランナーの集団と比較すると違いがわかる。
しかし楽しそうに走っているのは圧倒的に市民ランナーの方で、沿道の声援に笑顔で応える余裕がある。

木曜日, 8月 27, 2009

竪平葺き


札幌市内柏丘の家の現場では、外壁のほとんどをガルバリウム鋼板の竪平葺きで仕上た。間仕切りなどの内側から決められた開口部に、外壁の400mm間隔のガルバリウム鋼板割付を重ねる。ほとんど関連性の無かった窓も、苦心の割付調整が実って、整然とした外壁張りが完了した。
自然な割付に見せるため、たとえば出隅は袋張りのようにハゼを内側に折り込んでいる。
このようなちょっとした工夫が建物をスッキリ見せる。現場でできるデザイン点数かせぎのひとつだ。

月曜日, 8月 24, 2009

上棟式の馬頭琴




24日、旭川に向かった。旭川友の家現場が上棟を迎えた。クライアントに出来上がった骨組みを見ていただき、空間の骨格を感じていただく良い機会でもある。
地元の大学に留学中で、中国の内モンゴル自治区出身の学生さんが、民族衣装に身を包み「馬頭琴」を演奏してくれた。馬頭琴のライブ演奏は初めての体験だった。聞けば、宴会やお祝い事に弾く幸せを招く楽器だという。草原や山川、ラクダや馬、母親などモンゴル遊牧民の歴史を感じさせる、勇壮なイメージの楽曲を10数曲聴かせていただくことができた。あいにくの雨で室内演奏になってしまったが、さわやかな風が吹くテント張りの芝生の上で聴くことができたなら、どんなにか感動しただろう。

土曜日, 8月 22, 2009

真駒内の森・グレイの家




22日(土)札幌市内西区のリプラン本社にて、「リプランイベント建築家セミナー・相談会」に出席してきました。「快適リビング、2世帯住宅」がテーマです。私は、数年前に竣工した「真駒内の森・グレイの家」を例として取り上げました。素晴らしい森の景色を前にして食事や団欒ができる、札幌市内では恵まれた居間を見てもらいました。写真は、当日配布した資料です。
また、パナソニック札幌ショールームの1階に、私の建築ファイルを展示していただきました。こちらも機会があればご覧下さい。

木曜日, 8月 20, 2009

石の彫刻と無垢板フローリング




昨年末竣工した「東札幌の家」へ行く。住んでみてちょっと相談があるという。実は、このお施主さま設計中は海外で暮らしていたため直接の打合せは少なく、ほとんど代理者を介しての設計監理作業となっていた。先月帰国後ひと月を経てようやく住んでみての話が聞けた。
居間のソープ仕上のタモフローリングの上に置かれた存在感のある石の彫刻が目にとまった。聞けば、ジンバブエから担いできましたとのこと。アフリカのジンバブエは石の産地だそうだ。木材の産地北海道の無垢板フローリングも負けてはいない。

火曜日, 8月 18, 2009

付加断熱施工


17日(月)、旭川へ行く。旭川友の家別館の現場では、お盆休みでリフレッシュしたのだろうか施主の顔がいつもに増して元気に見えた。現場近くで行なわれる定例会議では、建具や家具の施工図をめぐって詳細の詰めの打合せが始まった。現場は外壁の付加断熱施工がちょうど終わったところ。船便の都合で、フィンランドから届く予定の木製サッシ到着が遅れているのが気がかり。写真は、2階ギャラリー図書館の窓。サッシを待っている。

木曜日, 8月 13, 2009

お盆の時計台


13日、札幌市内でK氏の個展を観た。K氏は私が独立して間もない頃の施主で、数年前に永年の会社勤めを退職し、今は時間をフルに使って絵を描く毎日だという。
また先日、道東からの帰路JRの車中で合席になった本州からの旅人N氏は、定年後の時間を家族や自分のために使っていて毎日忙しい、と楽しそうに語っていた。
仕事と余暇、つかの間の休みのお盆の時期にふと思う。
ギャラリーを出ると札幌時計台の前に出た。国内外の観光客で歩道に人があふれていた。

水曜日, 8月 12, 2009

小樽のウォール街


お盆休みの前日、小樽へ行った。昨年、小樽公園通教会の改修が縁で、あらたな歴史的建造物の改修のお手伝いをするためです。
写真は小樽市内。次の信号を超えると小樽運河。かつて北のウォール街と呼ばれた通りです。北海道金融経済の中心地は今、日銀旧小樽支店は資料館に旧拓銀小樽支店はカタカナのホテルになり、観光客が楽しそうに歩いています。

火曜日, 8月 04, 2009

旭川の上棟


3日、旭川へ行きました。「旭川友の家」の現場では梁がクレーンで吊り上げられ、ようやく上棟です。写真は、足場に上がって本館の屋根方向を眺めたところです。視点の高さが異なると見え方が劇的に変化します。そこには空間の面白さそして眺望を得るという快感があります。今はちょうど昼時なので現場には誰もいませんが、大工さんたちは危険な仕事と同時にこの楽しみの感覚を味わっているのでしょうか。

木曜日, 7月 30, 2009

F35


不順な天候が続くなか、きょうは久々の夏らしい陽気に誘われるかのようにブログも更新。
30日、F35(フラット35)の中間検査立会いのため札幌市内の「柏丘の家」の現場に向かった。今回この住宅で選択した認定条件は、品確法の等級4を満たす省エネルギー性を備えることなので、断熱材を施工している今が検査時。写真は、壁に施工したグラスウールで、黄色120mm+オレンジ色30mm=150mm厚の外壁用断熱となっている。これは、等級4基準の10%増しの断熱厚である。

しかし近年、断熱材厚さは増加する傾向が急で、もはや外壁200mm断熱が視野に入ってきている。

月曜日, 7月 20, 2009

上棟


18日(土)、札幌市内の柏丘の家では上棟のお祝いがありました。クライアントの奥様お手製のご馳走をおいしく頂きました。写真は食事をたいらげすっかり満足、ニコニコ顔の参加者の表情です。

こうした食事をしながらの会話は、クライアントと大工さんや工務店担当者そして私、普段なかなか一緒に顔を合わすことが少ないお互いのコミュニケーションをする良い機会になります。

木曜日, 7月 16, 2009

旭川友の家現場




16日、旭川市内に行く。「旭川友の家別館」現場では、基礎工事の型枠を取り付けています。凍結深度800mmの旭川では、布基礎が深い。もちろん基礎断熱なので、断熱材をよけいに使用します。

外壁の一部に札幌軟石仕上げの曲面部分があり、予算を落とすため地中に隠れる基礎部分は多角形としていますが、どうも現場での作業性が悪くテマヒマかかるのだという。結局、施工会社の現場代理人の提案で櫛型の曲面基礎型枠を使用することに。机上計算からはでてこない、現場での工夫と改良があります。

ついでに、プレカット工場を見学。使用材はコストの関係で外材のスプルス集成材。産地は、バルト海のエストニア。現地生産のJAS規格製材を輸入し、ここでは高性能な機械で仕口加工しています。
コストを抑えると工場は国外へ出てしまう、という構図はどの業態も同じようです。もしも簡単に言葉のコミュニケーションが取れれば、プレカットだって現地加工で可能になるでしょう。この現実はエストニアの経済的自立には役立っているものの、北海道の自立循環型の建築づくりには程遠いようです。
木材の生産地、北海道のそのまた中心地旭川にしてこの現実です。今回はコスト優先で構造材は外材ですが、せめてもの罪滅ぼしで造作材はすべて北海道産材を使用する予定です。

日曜日, 7月 12, 2009

甘納豆




網走管内の美幌町へ、11日(土)行ってきました。「21世紀環境共生型住宅のモデル整備による建設促進事業」のコンペに参加するための勉強会に出席するためです。一般住宅の今後のありかたを地方の町が求め、プロの建築家が設計提案する画期的なものです。
それはともかく、街においしい甘納豆の名物老舗があるというので行ってみました。そこは老夫婦が営む時間が止まったような木造平屋の店舗兼加工場で、なんとも味わい深い雰囲気があり、もちろん甘納豆は美味しいお茶が欲しくなるすばらしいものでした。

木曜日, 7月 09, 2009

大ガラス


昨日の雨が上がった9日、「柏丘の家」の現場にS.O.S社から北欧製の木製サッシが搬入された。中でも居間の中央に取り付けるFIXガラスのサッシはひときわ大きく存在感がある。両側にガラス扉が取り付くと高さ2m×巾4mの開口部ができる。大きさだけで言うと、かのマルセルデュシャンの大ガラスより大きく(?)南側に広がるここだけの森のパノラマを映し出す大スクリーンとなる。サッシは、ガラス3層仕様で、熱貫流率(K値)1.3W/㎡・K。必ずしもトップレベル性能ではないが、次世代省エネ基準をクリアしフラット35へも適合した。床面積122㎡(約37坪)で、外部サッシ全ての金額は玄関ドアを含めて工事費全体の7%に納まった、このリーズナブルさは他にかえられない。

月曜日, 7月 06, 2009

旭川友の家別館







6日(月)、旭川市内で「旭川友の家別館」現場が10月中旬の完成を目指してスタートした。F.L.ライトが設計した自由学園で有名な全国的な組織と長い歴史を持つ「全国友の会」の施設で、会員相互のコミュニケーションの場を住宅並みの小規模空間のなかに意図している。
法規上の用途は事務所だが、会員限定の図書室と展示室そして託児スペースを備えた建築です。
設計者として全幅の信頼を寄せていただきながら、いままさに着工したところです。

木曜日, 7月 02, 2009

造形の力




3日、ひょんなことから知己を得た造形作家の山里稔さんの個展を覗きに行った。私が喫茶店に入るとたったいま帰られたばかりという。店の方のはからいで山里さんをわざわざ呼び戻していただいた。お蔭様でいろいろ楽しいお話を伺うことができた。
会場は個人住宅だったRC造のレンガ壁の建物を改装した喫茶店。店全体を使っての作品展で、古い建築と新しい造形がつくる時間と空間を一体に楽しむことができる素敵な展示だった。

山里稔 展は、札幌市中央区北10条西16丁目「Insomnia(インソムニア)」で12日まで開催中です。

水曜日, 7月 01, 2009

真駒内東町の家


「真駒内東町の家」が、雑誌リプランvol.85秋冬号の「北の建築家」ページに掲載されています。「これからの時間を長く住まいと共にしていこうという家族の住宅」という書き出しで私の解説も載せています。

月曜日, 6月 29, 2009

BASE4展2終了


28日、9日間にわたって開催されたBASE4展2「44歳からの家づくり」が、カンディハウス札幌・双子山ショールームの全面的なご協力のもと、無事終了することができました。周知の範囲が限られていたこともあり、大盛況とはいきませんでしたがお越し頂いたみなさまには私たちの住宅への想いをお届けすることができたように思います。本当にありがとうございました、そしてまた次回にご期待ください。

写真はBASE4展・27日のトークイベントのようすです。


本日発売のリプラン85号に山之内建築研究所の最新作「真駒内東町の家」が掲載されました。

水曜日, 6月 24, 2009

西野三角公園の家


24日、20年前に竣工した「西野三角公園の家」へ、プチリフォームの打ち合わせに向かった。
居間に上がる。打ち合わせテーブルの上に、20年前に作った模型が置かれていた。当時、ありあわせの段ボールや黒色紙に白い色鉛筆でサッシラインを描きこんだ、いかにも急ごしらえの模型。お世辞にも上手いとはいえないが、20年の埃にまみれた姿は愛おしくもある。いっぺんに当時のやり取りが蘇ってきて、思い出話に花が咲く。私は住宅へのデザインする気持ちはいまも昔も変わらないと言って、しまったと思った。
こんなふうにまんまと施主の罠にはまっては小さな仕事をせっせとしかし楽しくしている。

月曜日, 6月 22, 2009

BASE4展2日目


20(土)21(日)、BASE4展の2日間を終えました。初めての場所で宣伝も最小限でしたので、いまのところお客様はまばらですがこれからが楽しみです。地下2階の会場は、外の木々が日陰を作っていてとても涼しく景色が抜群です。白い花を咲かせたヤマボウシが美しく、それだけでも癒されます。28(日)までですので、ぜひお越しください。
写真、右から松橋さん、國澤さん、平尾さん、そして階段に貼り付いているのが山之内のパネルです。

土曜日, 6月 20, 2009

BASE4展たしかなるもの2







20日(土)からカンディハウス札幌(双子山ショールーム)にて、「BASE4建築展たしかなるもの2―44歳からの家づくり」が始まりました。28日まで開催です。無料住宅相談などをしています。ぜひお越しください。

火曜日, 6月 16, 2009

ジンギスカン鍋とIH


15日、月一で活動中のユニバーサルデザイン研究会(UD4)のメンバーが道外に移住するというので、壮行会がサッポロビール園であった。
ガーデングリルという場所。赤レンガのビール園を眺めながら食事できる場所で、少人数の宴会客や車椅子客にも利用できるように考えられている。各個室には専用テラスがついていて屋外でもジンギスカン鍋ができるようだ。目を引いたのは、ガスコンロではなくIHコンロになっていたところ。鍋以外は熱くならないので安全。ガスの余熱で顔が熱くなることもない。
先日、あるショールームでIHを使ったプロの料理人の実演を見た時、普段はガスだがたまにIHで作ることもありますよと言っていた。
電気を使える場所では、IHはUD(ユニバーサルデザイン)への一歩なのだろう。
写真は、iPhoneカメラで撮った美しい赤レンガのライトアップ。雨上がりの緑に映えている。

土曜日, 6月 13, 2009

よさこいソーラン2009




札幌では、季節の行事に定着した「よさこいソーラン祭り」が今日から始まっている。
私の事務所近くでは、新琴似通りの沿道200メートル以上を通行止めにして祭りの会場となる。
午前中に打合せを切り上げて、見物に出た。新琴似太鼓の演舞があり、地元のグループ「新琴似天舞龍神」が最初に踊る。ほんの2ヶ月前までは雪が降っていたこの道で、北国の短い夏を手招きするように明るい笑顔が楽しい。

金曜日, 6月 12, 2009

たしかな基礎土台




基礎断熱を施す「柏丘の家」現場では、120角の米ヒバ材による土台敷きの最中。基礎コンクリートの気密を保つ土台パッキンは、ジェイベック社のレール500を使用。
「たしかなるもの」の本質は、良いものを永く使うこと。家を長持ちさせるためには、骨組みをしっかり造るのは言うまでもないこと。基礎や土台は始めの一歩で、次に北海道産カラマツの柱梁が待機しています。

月曜日, 6月 08, 2009

下見板張壁


8日、旭川での打ち合わせの帰路、滝川市内を通過中に下見板張(したみいたばり)の建物「中川かなもの」商店の赤い看板に目を奪われた。

さすがに金物屋さん。緑色の屋根には多数の雪止めが取り付けられ、壁には黒々とした下見板を透かして唐草模様に縁取られた金網の上に赤い文字を浮き出させている。緑に赤のクリスマスツリーのようなインパクト。

歩道に面したガラス窓ごしに積み上げられた薪ストーブ、スコップ、脚立、ビニールシート、電気掃除機やテーブルなどの家具が並ぶウィンドウショッピングが楽しめる。郵便扱いの看板やインフルエンザ用のマスクありますの張紙も見える。なんでも揃っているコンビニのようだ。一度店内も見てみたい。
40数年前、私が中学生だった頃の1年間の短い期間この町で過した想い出がある。それでということではないのだが、このような風景は懐かしく温かく感じてしまうもの。

日曜日, 6月 07, 2009

風景よりフレンチ


6日土曜日札幌市内で、元所員だったN君の結婚披露宴に出席しました。披露宴会場は、なんと再来週に迫っている「BASE4建築展」の会場となるカンディハウス札幌の隣です。外からは全く気づきませんでしたが、藻岩山麓通りに面する建物の奥に中庭があります。
原生林が生い茂る斜面と、建物にはさまれた中庭でガーデンパーティができるというわけです。
今にも泣き出しそうな空模様でしたが、会場は緑に囲まれ和やかで幸せムード満点でした。
写真は、緑の風景とともに味わった最初の一品です。

土曜日, 6月 06, 2009

たしかなるもの


2週間後に迫ったカンディハウス札幌でのBASE4展覧会、「たしかなるもの2」の準備でそわそわしているこの頃ですが、先日こんなパッケージをみつけました。コープ札幌の産地直送品鶏卵です。「たしかな卵」という文字にひかれて注意書きを読むとなかなか興味深いものがありました。
植物性の餌で育てた鶏が産んだ卵を洗ってパック詰めまでを農場で切れ目なく一貫管理している、という。また自分の目で確かめたい向きには農場の見学もできる、というのです。
安全基準の数値をならべて表示するような従来の形式よりも、よほど頼りがいがあるように感じてしまうのは私だけでしょうか。こちら(消費者)側に踏み込んだ語り口を建築家も学ばなくてはならない、そう思うこの頃です。

月曜日, 6月 01, 2009

BASE4建築展ご案内


6月20日から設計チーム「BASE4」による建築展~たしかなるもの2~44才からの家づくり、を準備中です。

2006年以来3年ぶりに、家づくりを考えている方に向けて直接コミュニケーションできるように、家具メーカーのカンディハウス札幌ショールームをお借りしての開催です。

是非お越しください。


場所:札幌市中央区双子山4丁目 カンディハウス札幌

日時:6/20(土)~28(日)の9日間、10:00~18:00

無料住宅相談:20(土)、21(日)、27(土)、28(日)

トークイベント:27(土)、15:00~17:00

日曜日, 5月 31, 2009

無垢材手加工







30日、構造材の確認のため工務店の加工場へ向かう。「柏丘の家」では、土台の米ヒバ以外の構造材全てを北海道産のカラマツ材で加工している。写真は、基礎に直接取り付ける柱脚金物の仕口。手加工された土台の米ヒバ。そしてカラマツに一心不乱に墨付けをしている大工さんの後姿。今回はクライアントたっての希望で、プレカット工場に出さずに手加工とした。

土曜日, 5月 30, 2009

地下壁




29日、札幌市内「柏丘の家」現場で地下外壁面シート防水の施工を確認しました。地下室は防水が大切です。地下室外壁に4mm厚仕様の改質アスファルト系シート防水を施工、コンクリートの打継ぎ部に施工した止水板と共に完璧な防水層を作りました。さらに、この上に断熱材を貼り付け地下外壁が完成。なるほど地下施工はテマヒマかかるということがよくわかります。
地下室内壁のコンクリートは実にきれいに打ちあがってます。コンセントプレート5mmの彫り込みもできました。

火曜日, 5月 26, 2009

木塀







26日午前、札幌市内「山の手の家」へ庭園工事の完了検査を行いました。庭園工事を担当していただいた造園家M氏のプランに従って、敷地内にかつて無造作に植えられていた木々や植物を整理し、新規購入の樹木とともに室内からの見え方を考えながら植えています。



敷地境界には、住宅ルーバー手摺と調和させレッドシダーの2×4材を半分に挽き割った横5本のルーバー木塀を新設しています。これは道行く人々の目にもやさしく、敷地と道路を隔てる柔らかい境界をつくることができました。

笹寿司


25日、打ち合わせで旭川へ行く。無事、実施設計完了の報告です。この日の昼食は、笹寿司。ご飯の上に紅鮭と生姜のスライスが乗っているのを笹で包んであります。酢の利いた押し寿司が美味しい。聞くと笹はこのあたりのもので、昨年の9月に収穫したものを人数分だけ冷蔵庫に寝かしてあったそうです。だから、今年はこの先9月まで笹寿司は作れないというクライアントの話。
いつもながら物づくりの基本となる、手間を惜しまないそして段取りの大切さを教えられています。