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金曜日, 5月 22, 2026

5月の週刊ブロック通信~ブロック造住宅の系譜

 

CB造住宅はエコ建築   197310月のある日、担当の教官から「ケント紙は確保してあるので、心配ないですからね」と声をかけられた。半世紀以上も前のことだが、今でも鮮明に思い出す。当時、私は建築学科の4年生で、ケント紙に手書きした図面を提出する卒業設計の準備中だった。ちまたでは生活必需品が店頭から消え、後に第一次オイルショックと言われる出来事が起こっていたのだ。それを契機に、建築ではいち早く省エネルギーが叫ばれ、外断熱工法や地産地消といった地域資源の循環を促す取り組みが注目された。北海道のコンクリートブロック造住宅は、戦後に始まる開発の歴史があり、蓄熱性と気密性に優れ、木造気密構法の出現以前から地域の自然条件と社会条件に適応した「エコ建築」として高く評価されている。それから50年後の現在、省エネ建築としてだけではなく、持続性のあるエコ建築としての価値が求められている。当時の記憶で曖昧だが、チェコ系米国人建築家のジョン・ヘイダックがEGGEGOECOECOLOGY/ECONOMYという示唆に富む誌的なドローイング(ヘイダック・ファブリケーションズ)を当時のDOMUS誌に掲載していた。改めて「エコ建築とは、何か?」という問いに対して、私は、作り続けることのできる建築のことだと思う。コンクリートブロック住宅もそうありたい。(山之内裕一/山之内建築研究所)


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