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木曜日, 3月 14, 2024

一の坂

滝川市の一の坂にある屋外彫刻が見えた。コンスタンチン・ブランクーシの無限柱のような凛としたたたずまい。百年記念塔なきあと22mの高さで道内では最高高さを誇るコルテン鋼の工作物。飛ぶように過ぎ去ってゆく車窓からの眺め、今は変わってしまったかつて暮らした街の想い出がよみがえる。滝川は中学の1年間だけ暮らした街だ。通学路の途中に一の坂があった。坂を登れば目指す江陵中学がある。厳寒期は坂道の風が冷たい。不用意に帽子からはみ出していた耳たぶが凍傷になりかけたこともある。同級生の懐かしい顔を想いだす。コロッケ屋の黒元くん、花屋の奥山さん、野球部の山上くん、元気な田中さん、永井さん、縦笛が上手な清和くん、藤森先生、東先生…。

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