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月曜日, 12月 16, 2019

コンクリートブロックマニア~ブロック造二重壁工法

左側から右側へ~外装材+空気層+断熱層+内部躯体、縦横つなぎ鉄筋。

「ブロック造二重壁工法とは、補強コンクリートブロック造を外断熱し、その外装仕上げにブロックを化粧積する工法をいう」(鈴木憲三氏、2006年日本建築学会技術報告集第16号より抜粋)北海道のコンクリートブロック造は、外断熱化の必要から内部を構造躯体に、外部を外装材とし、中間部に断熱層を設けた二重壁ブロック造住宅が出現して197080年代に一世を風靡した。内外共にブロックが見え、モノリシックでマッシブな壁体を表現でき、さまざまな設計の要望に応えることのできる工法になった。構造は、基礎と臥梁に挟まれたブロック壁体を鉄筋でつなぎ、ブロック強度および壁量と配置のバランスを考慮し調整する。中間部の断熱材は耐久性のあるポリスチレンボードを躯体側に固定する。外装材は帳壁として自立させ、倒れこみを抑えるためクランク状のつなぎ鉄筋を縦筋に絡め固定している。またコンクリートブロックの蓄熱性を生かした室内温熱環境が期待できる工法である。

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