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月曜日, 9月 02, 2013

9月に想う

昨日日曜日から9月になった。
季節はカレンダーを読み取るかのように秋の気配を運ぶ。
今年はいや今年もあと3か月で終わる。
あるひとが好きなことをやっている建築家は長生きをするよと言う。
あと30年は生きるよねと言ったらどうする?と意地悪な目をして聴いてくる。
そうかだったら今アクセルに乗せていた足をいったんフットレストに置いてエンジンブレーキ状態にしたいと言い返してから、必死に言い訳を考えた。
還暦を過ぎてなおモラトリアムでいたいなどという都合のいい論理はどこを探しても見つからないはずなのにだ。
24歳の春インドネパールバングラデシュの旅で幼少期は勉学に励み親孝行し長じて財をなし出家してガンジスの水に帰るというヒンドゥーとブッダの教えを信じる人の群れに感銘を受けたのは幻だったのか。
親孝行もままならず金儲けは得意ではないましてや悟りを開くことなど毛頭できそうもない。
そうかだからもうすこし時間が必要なのだとここにきてやっと気がついた。
いつか実行しようとしていることは山のようにある。
9月が始まる今年もあと少しの時間にそのいくつかにトライしていこうと思う。

今週はJIA大会2013北海道の受付係。
来週は昨年から引き続いている神戸大学医学部での建築講義。
再来週は10年続いている北星大学文学部心理応用コミュニケーション学科後期の講義が始まる。
9月中には本業の2件の建築現場が待ったなしで竣工する。
ひとつは地域医療を支える地域に無くてはならない医院の増築。
他のひとつはたぶん今年も北海道で唯一竣工になるだろう新築コンクリートブロック住宅。
先週全国建築コンクリートブロック工業会主催の会合で日本全国各地のコンクリートブロックメーカーのみなさんとそれを支える各地の大学の構造研究者のみなさんの真摯な意見交換に感銘を受けた。
私は今メーソンリー住宅建築の建築家としてできることをしよう。
新川の倉庫。こんなところをアトリエやイベントスペースにしたら面白いと思う。

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