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月曜日, 5月 17, 2010

納屋と番屋

北海道産カラマツ下見板
明治の仕事に平成の仕事が隣り合う
屋根ステイルーフ

複雑なしかし魅力的な小屋組

小樽祝津の鰊番屋の下見板外壁が仕上がってきた。それにしても複雑な小屋組みを見るたびこの建築はどこから来たのだろうと思う。明治末期の建築と言われているのだが、実はこの建物の正確な建設年は特定されていない。納屋建築は、当時すでに札幌農学校の時計台などとともにあった。そして農業技術とともに米国から来たことがはっきりしている。他方、鰊漁とともに番屋建築は本州いわゆる内地から来た。そう考えるのが自然なのだが、どうもそう簡単に片付けたくない私は、現代建築家フランク・ゲーリーのダイナミックで美しい小屋組みと勝手に比較し、またチャールズ・ムーアのバーンスタイルなどとの類似性を考えたりしている。外来技術のトラスをくずした小屋組みに不思議な迫力を感じ、土着性や草の根建築などといったキーワードが頭をよぎる。

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