日常、机にかじりついて仕事をする私たち建築家はどうしても腰を痛めやすい。かつて私が事務所を立ち上げた時、最初に実行したのは座って疲れない椅子を買い求めることだった。いろいろ探して、当時西ドイツ製のウィルクハーンの事務椅子に決めたのだが、これは世界初のエルゴノミクスチェアーで、日々の酷使に耐えつつ使い良さは今もって期待を裏切ることがない。
写真は、かの米国大統領JFKが愛したというハンスウェグナーの名作である。残念ながら私の物ではない。某所で籐の座面が壊れ見捨てられていたのを修理するお手伝いをした。椅子のなかの椅子である。
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