午前中、札幌郊外にある「美しが丘の家」の配筋検査のため現場へ向かった。敷地の特長は、南東角にミズキの大木があること。竣工後もずっと建物を見下ろし場所の個性を表すこのすばらしい木を保存し、住まいづくりに生かしたいと考えた。「美しが丘の家」は、補強コンクリートブロック造の上に木造を乗せた混構造2階建て住宅である。1階スラブ配筋を上げるところまできた。建築現場は、地道に成果を残す多業種がひとつながりになるいわば保存過程そのものだから、能力の高い仕事の痕跡が業種間へ影響をもたらすことになる。検査を済ませ、とても精度のよい施工をしてくれた鉄筋の職方にお礼を言って、現場を離れた。
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