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月曜日, 6月 11, 2012

札幌の風景

9日、10日は、よさこいソーラン祭りがあった。最寄の新琴似会場で、地元のチーム「新琴似天舞龍神」の出陣を見守った。この季節の風景だ。
10日午後は、打合せへの道すがら札幌テレビ塔の真下にあるスノーリングなる白いオブジェ風の創成川に架かる橋を通ってみた。新しい風景だ。

月曜日, 6月 04, 2012

融雪機の定期点検

積雪地に住む人間でなければわからない。融雪機の便利さもまたそうした特殊な性格を持っている。灯油で雪を融かすしかも直火で。じつにワイルドなこの装置は17年も前に設置された。実際に真冬の除雪作業時ではバーナーの熱が焚き火のように凍えた体を暖めてくれるので、作業自体は嫌いではない。むしろ好んでいるくらいだ。夕刻など白い雪の下から真っ赤な炎が透けて見えるのは美しい。しかし身近なところでこれほど無駄にエネルギーを使いCO2を排出するものも他にない。大自然に反逆するかのような装置。小心な私は、使用を必要最小限にしなければといつも念じている。過去に数万台を売ったというメーカーはすでに倒産したと聞く。大自然の怒りに触れたのかもしれないのだと私はひとり合点している。


灯油バーナーで熱した鉄の覆い、その上に置いた雪の塊を融かす。水になって溜まったら水中ポンプで汲み上げて排水する。機械はバーナーと水中ポンプそしてリミッターと呼ばれるスイッチが鉄製の箱に納まっている。点検の作業員の方は的確な説明とともに手際よく仕事をこなしていた。

日曜日, 6月 03, 2012

日曜の庭には

3日、日曜の午前中は庭のベンチで気持ちよく時間を過した。緑の上を涼しく抜けていく風を感じながら、一時間余りの軽作業。コーヒーを飲み干したところで昼になり撤収。

木曜日, 5月 31, 2012

建築展

5月30日から6月4日まで札幌市中央区のギャラリー創にて建築家・藤島喬さんの建築展が開かれている。昨日30日は、司会者が藤島さんから話を引き出すギャラリートークと参加者によるオープニングパーティーがあった。


出身地の栗山町で20年間33軒の個人住宅を作り続けているのを含め、のべ180軒の住宅設計を経験してきた藤島さんの話は含蓄があって深い。

藤島さんは大学の一年先輩で、卒業時から現在に至るまで真摯に設計する後姿を私は頼もしく見続けている。
すこし照れながら自作を説明する藤島さん

木曜日, 5月 24, 2012

展覧会

かつての同僚で現在神戸の武庫川女子大で建築を教えている森幹雄さんから、展覧会の案内が届いた。いつものように趣のある町並みを描いた水彩画である。森さんは私の絵の先生で、設計事務所での修行時代に建築パースの描き方を教えていただいたことがある。今回の題材は中山道の馬籠宿。なつかしい。
5月27日から6月2日まで、大阪市北区の大阪現代画廊で開催。

金曜日, 5月 18, 2012

敷地のアルゴリズム(算法)

クライアントにとって敷地選びは楽しみでありまた困難なもの。ここでは住宅を建てる際の敷地を読み解くいくつかの手順、それも誰でもできる簡単な分析手法を述べる。

まず、地図や写真は必須。事前にグーグルマップやストリートビューで押さえる。不動産屋が公開している場合もあるので準備しておくのは言うまでもない。

敷地に乗り込んだら、目を凝らして観察する。写真を撮りその場で印象を書き留めておく。車が止まっているとか学校帰りの子供たちが歩いているなど。ほとんどの場合その現場メモがその後を決める。

まず北を探す。これは真北設定されたiPhoneアプリが便利。一日の太陽の動きを知る。緯度も同時に知ることができるから夏至冬至の南中時太陽高度もわかる。次に敷地の傾斜をみる。道路の傾斜は縁石に置いたiPhoneで簡易測定する。隣家の影の方向や範囲、風向きや木々の枝ぶりなどを記録する。観察した日時も忘れずに。

デスクに戻ると私の場合、敷地図に5~6メートルグリッドをのせてみる。そして現場メモや撮影した写真を見ながらグリッドひとつひとつを板チョコのひとやまのように割り味わいその違いを評価していく。評価軸はシンプルに、庭や居間や駐車スペースや玄関といった場がどのグリッドに適しているかを3段階評価する。評価点の高いグリッドが客観的な意味を持つことになる。そして大きな間違いを犯すことがない。かといってこれのみに頼ることはできない。気を許すと自動翻訳機のようにピントを外すことにもなるからだ。最後はこのアルゴリズムで得たものと建築家の経験と直感を重ね合わせる作業が待っている。

木曜日, 5月 17, 2012

勇気のでる本

発行は2006年だから6年も前の「にほんの建築家伊東豊雄・観察記」を読んだ。正確には現在も読んでいる最中なのだが、8割方まできたので一休みしてこれを書いている。


著者の瀧口範子さんの前作「行動主義レムコールハース・ドキュメント」を読んだ時同様に次々と展開する映像のような再現力に押されて心地よく読み進んだ。

私のように地方で設計活動している者と、伊東さんのように世界を相手にしている建築家とでは違う職業のようにも思えるのだが共通点が多くあることに驚く。そう気づかせてくれるのは注意深く考察し平易な言葉で表現する骨太な文章ゆえなのだろうと思う。私にも勇気を与えてくれる一冊だ。

水曜日, 5月 16, 2012

モノクロ写真はがき

以前、古物店で入手した東京駅のモノクロ写真葉書。「東京名所、東京驛」とある。よく見ると手前に自動車、人力三輪車、人力車が映っている。たしかにドーム型の屋根が載っている。自動車はT型フォードのタクシー、人力三輪車は前に客が乗るタクシーのようだ。クリックすると拡大します。竣工:1914年(大正3年)、設計:辰野・葛西建築事務所。

月曜日, 5月 14, 2012

敷地

先月来いっしょに土地さがしのお手伝いをしていた住宅の敷地が決定し、札幌市の南区でいよいよ家づくりが始まる。敷地はいつも異なる表情を見せてくれます。季節と時間そして天候、人や建物や樹木によって見え方が変化します。
常盤の家の敷地
家づくりの無事を祈願して

火曜日, 5月 08, 2012

札幌軟石

札幌軟石は、北海道では広く知れわたった石材で明治初期に発見されて以来、札幌や小樽では歴史的な建造物として残っています。現在、唯一の生産者である辻石材工業(株)さんに採掘現場を案内していただいた。
真上からチェーンソーで切れ込みを入れる
石切り場最先端、地層が見える
チェーンソーの鋸目が付いた先端が丸くなっている石目
石材置場
サンプルとしていただいた5種類の表面仕上げ

水曜日, 5月 02, 2012

ソーラー噴水復活

2日、昨日に引き続き朝から好天で、YYAAの庭に復活したソーラー噴水が勢いよく水しぶきを上げている。隣家の屋根からツグミだろうか小鳥のさえずりが聴こえる。

日曜日, 4月 29, 2012

春の庭

29日、ガーデンストーブを庭の所定の場所に設置した。つい最近まで雪が残っていたYYAAの日陰庭にもクリスマスローズなどが美しく咲いている。札幌の街なかでは春の風物詩のようなアスファルト道路のライン引きももうすぐ終わる頃だろうか。



金曜日, 4月 27, 2012

アトリエ訪問

遅まきながらタイヤの交換と定期点検のため札幌市西区八軒にあるディーラーの整備工場へ向かった。2時間かかるというので散歩がてら近くにある同業者のアーキラボ・ティアンドエムの新事務所におじゃました。外観は木張りのボックス。一転内部は白塗装壁。室内中央にカラマツ合板のボックスがある。シンプルにして清々しい。突然の訪問にもかかわらず美味しいストロベリーティーとビートルズのBGMで歓迎していただいた。ありがとうございました。


木曜日, 4月 26, 2012

納豆

納豆工場が同居するビルでの打合せ先で、納豆は好きですか?と聞かれてうっかりハイと答えてしまったら帰りがけに頂いてしまった。道内各地で栽培されている特徴的な大豆を使ったものでどれもとても美味しい。特に大粒のつるの子納豆は全国の品評会で最高賞を得たばかりだというので真っ先に食べたのだが期待以上の美味しさだった。

月曜日, 4月 23, 2012

飲みかけのお茶

22日は、日曜日。午前中は10数年に一度巡ってきた持ち回りの町内会班長の会議へ出席。配布された回覧用のプリントとお茶のPETボトルを持ち帰った。


午後、札幌市内中央区で始まったリフォームの打合せでもクライアントからお茶のPETボトルをいただいた。いま飲みかけのお茶2本バッグの中から取り出して、友人からの定年退職の挨拶状を読む。新年度この時期ならではのこと。

土曜日, 4月 14, 2012

タイヤの軌跡


テイネ山頂には雪が、スキーも土日だけGWまで可能です。
 札幌市内の住宅機器メーカーのショールームを巡ってみた。久しぶりなので、ホームページで場所や営業時間・休日を確認してから出かけた。私は普段、気に入ったエレメントを組合せ特注家具化する方法をとっている。こうすることでクライアントの個別の要望に応えられ、より大きな満足を得、そのうえコストを抑えられる可能性がある。その考えは変らないのだが、最近すこし事情が変化してきたように感じている。パッケージ化される範囲が徐々に大きくなって、質の良い特徴のある既製品が多く出てきた印象がある。それを確かめておきたいと思っていた。


具体的には省エネ対応、省資源対応、高齢者等福祉対応、VOC等健康対応、そして耐震対策などである。そこにあるコスト意識、そしてユーザーのデザイン感覚やライフスタイルへの意識は独特のものだ。今回は、クリナップ、タカラ、TOTO、パナソニック、ヤマハ、リクシルのポピュラーなところをまわったのだが、他に海外ブランドの代理店や無印、ニトリ、サンワ、イケヤ等々数え上げればきりがない。それだけユーザーの意識が多様なのだと教えられる。

帰って車を車庫入れする。アスファルトにタイヤの跡が残った。ショールームを見てユーザーの動きを推し量ることは、タイヤの軌跡を見てハンドル操作を想像するよりよほど難しいとしみじみ思う。

水曜日, 4月 11, 2012

ichi×yu

10日、札幌は朝から晴れ。NHK地上波で9時からMLBファンに嬉しい中継がありました。私がTVのリモコンを手にしたのはすでに10分経過していたところで、画面はちょうど初回のyuダルビッシュ×ichiイチロー対決の真っ最中。それから、6回まで観てしまった。今回はしっかり準備してきたであろうichiイチローが貫禄を見せつけましたが、次はyuダルビッシュがどう魅せてくれるのか、一喜一憂(ichi×yu)が楽しみになりました。
NHKTV画面からiPhoneにて撮影

土曜日, 4月 07, 2012

4月6日

YYAAの庭
YYAA(山之内建築研究所)は、1990年4月6日にスタートして満22年です。思えば超スローペースで設計活動をしてきました。たくさんの大切なクライアントさまと、設計監理をサポートしていただいたみなさまに感謝いたします。明日からもどうぞよろしくお願いします。
YYAAが入居するshinkotoni housing

水曜日, 4月 04, 2012

春よ来い

YYAAの庭も冬に逆戻り
4日、札幌は春の嵐で強風に粉雪が舞う。4月なのに春はまだ遠いようだ。この季節ディーラーから案内が来て、定期点検と同時に車のタイヤを冬用スタッドレスからノーマルタイヤに交換するのがいつものことだけれど、今年はタイミングが難しい。そして建設予定敷地を早く見に行きたいものだが、敷地は凍てついた雪の下にあるという。早く春が来て欲しいものです。

火曜日, 4月 03, 2012

ミースのシーグラムビル


2003年10月のシーグラムビル。いそいそとエントランスの回転ドアを通った。回転ドアはガラス一枚天井で内部に組み込まれ、シンプル過ぎて外部からは見えない。エレベーターコアのトラバーチンに圧倒され、そのうえ巨漢ガードマンの迫力に気後れし、そそくさとプラザに出てしまった。


他のスカイスクレーパーとは違う威圧感がある。バルセロナパビリオンと共通するプラザと池と植え込みが基壇をつくる。構成はよく似ているのだが、雰囲気が全く違う。建築のチカラの不思議。

水曜日, 3月 28, 2012

バルセロナ・パビリオン

昨日は、ミースの生誕126周年。写真は201011月のバルセロナ・パビリオン。外観は、基壇、壁、屋根の三層構成。基壇は厚50mmのトラバーチン敷きで、高さ約1050mm。内部は目地込み2060mm×1030mmの大理石を3枚積みした厚さ170mmの壁で、天井高さは3100mm。彫刻のある池の深さは350mmで、水深260mm。手持ちのコンベックスで実測した。復元された建築だ。

月曜日, 3月 26, 2012

BASE4セミナー開催しました

24日(土)午後、札幌市内の「ちえりあ」において、私たち設計チームBASE4セミナー、建築家と考える「たおやかな住まいとは」を開催いたしました。当日は、あいにく雪が舞う空模様で3月下旬には珍しく寒い一日でしたが、長時間熱心に聴講していただいたみなさま、本当にありがとうございました。


4人が設計した住宅のそれぞれの編集画像を、松橋常世は、「静謐」(せいひつ)、國澤利光は「生き方」、平尾稔幸は「原形」、そして山之内裕一は「質素」をテーマに語りました。プロジェクターで映しながら。最後に、会場からいくつかの質問をいただけたことは収穫でした。人とのコミュニケーションはいつの場合も簡単ではないですが、また次のイベントではよろしくお願いします。