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水曜日, 11月 09, 2011

新聞記事

昨年のバルセロナでお世話になったガウディ研究家で建築家の田中裕也氏から、東京での仕事が完成したことを掲載した新聞記事を送っていただいた。外観写真でしか分らないがたいへん特徴のある幼稚園だ。記事には、「外壁はガウディも好んで使ったれんがにこだわった」また、「サグラダファミリア教会付属小学校の屋根の形を取り入れた」ともある。スペインと東京で素晴らしい仕事をされている。
田中裕也さんから送られてきた新聞記事
波型の屋根がサグラダファミリア付属小学校

火曜日, 11月 08, 2011

コンクリートブロック住宅のリニューアル

澄川の家のリニューアルが完成した。今回のリニューアルの目的の一つは、2室に分かれていた洋室と和室を一部屋にすることであった。床には無印のイグサユニット畳を使用した。押入れ襖は、間仕切りに使われていた襖を転用した。小さな床の間も新設した。洋室の窓には太鼓張りの障子を外付けして和室らしさと断熱性能を期待している。天井の羽目板の模様や2個連結されたパネルヒーターには2室だったころの名残がある。24時間換気システムの排気口などは動かすことが出来なかったのだが、これも改修工事ならではのこと。

月曜日, 11月 07, 2011

パネル凱旋

昨年10月~11月スペインのバルセロナで展示されていたA1版のパネルが、先月札幌駅地下通路空間で開催された報告展を経て、1年ぶりに戻ってきた。


バルセロにはコンクリートブロック住宅「グレイの家」を持っていった。組積造の歴史のあるスペインで見てもらいたいと思ったからだ。会場で会ったバルセロナの建築家は、コンクリートブロック造は普通の工法だけれど表面をそのままあらわしにする使い方はしない。これはティチーノの建築だね、と言った。彼らには、私がかつて衝撃的な印象を受けたマリオ・ボッタの下敷きが透けて見えていたようだ。ともあれ、地球の反対側まで行って無事に戻ってきたパネルよ、ご苦労様。

日曜日, 11月 06, 2011

コーヒーメーカー

私は仕事をしながらコーヒーを一日に数杯はかならず飲むので、コーヒーメーカーは仕事道具の一つになっている。ところが、昨日、突然壊れてしまった。スイッチを入れても起動しないのである。思い返せばもう随分使ったシロモノだから、このあたりが換え時なのだろう。そこで、同じ無印良品を求めて最寄の西友へ行った。が、あるはずのフロアーに店舗がない。尋ねてみると西友の無印良品の店舗は、札幌市内では旭丘と手稲だけだという。知らなかった。やっとのことで、手にした新着機でさっそく試飲する。新着機は、円筒型でカップがステンレスになっていた。以前のものはガラスだった、一度割れて取り替えたことを思い出した。改良を加えたと言うことだろう。ホット一杯だ。

金曜日, 11月 04, 2011

コンクリートブロックのエコ住宅

先月30日の秋田の建築家・西方里見氏とのミニ建築行脚の最終目的地は[千歳のエコハウス]だった。日もとっぷり暮れてあたりは真っ暗闇の中、外観シルエットがかろうじて判別できた。もちろん写真などは撮れない。補強コンクリートブロック3階建の外断熱仕様でスラブに床暖房を備え、屋根にはソーラーパネル、ドイツ・スティーベル社の空気熱源のヒートポンプによる給湯暖房システムを備えた、フル装備だ。3年前に竣工した。



写真は、半村隆嗣氏撮影。

火曜日, 11月 01, 2011

コンクリートブロックで住宅をつくろう~コンクリートブロックのサクラダファミリア

建築は土地に建つものだから、その土地で入手可能な素材でつくられる。石造が当たり前のヨーロッパで、石の代わりにコンクリートブロックで建てられた教会堂がある。それもガウディの一番弟子が建てたサクラダファミリアのような教会堂だという。一年前のバルセロナ行きの折、北海道でコンクリートブロック住宅を作ってきた私としては、見ておかなくてはならないと思った。コンクリートブロックでここまでできるのだ。
建物名:モンセラット礼拝堂(Santuario de Montserrat)
所在地:モンフェリ(Montferri,Alt Camp,Tarragona,Spain)
建築家:ジョゼップ.マリア.ジュジョール(Josep Maria Jujol)

月曜日, 10月 31, 2011

小樽から千歳

30日は、来札中の秋田の建築家・西方氏と小樽から千歳へのミニ建築行脚となりました。まずは、小樽祝津の茨木家番屋です。実測中に学生が発見した棟札(むなふだ~建築途中の上棟式に記録として残すもので、建築主や大工の棟梁などの名前が書かれているのが通例)に書かれていた秋田県能代市出身の大工棟梁の名前をたどることが出来たのは、西方氏のおかげ。西方氏自身も同郷の大工棟梁の手になる番屋を見ておきたいとの希望が実現して、満足の様子です。

どちらも、私が関わった歴史的建造物の修復工事で、茨木番屋は内外部の全面的な修復工事、小樽公園通教会は屋根トラスの構造補強と階段まわりの部分的な修復工事です。
次に、小樽公園通教会へ向かいました。
写真は、安達治氏撮影。

水曜日, 10月 26, 2011

住宅リフォーム

このところ札幌市内でリフォームの設計に関わっている。とはいっても、私どもで以前に設計した住宅の話。使い勝手を微調整する程度の軽微なものだが、オリジナルの部分との整合性を大切にしながら、新しい要望を組み込みながらの作業はなかなか知的なものだ。かのバルセロナの建築家たちが古い建物の改修や更新をやっている時の気持ちが少しわかるような気がする。
現場への行き帰り、美しく色づいた木々を眺めながら車の窓から街の様子を見るのが楽しい。
外壁のガルバリウム鋼板とコンクリートブロックはびくともしていない
木羽目板と木サッシの塗装を足場を掛けて施工する
中島公園南端の紅葉

日曜日, 10月 16, 2011

建築文化週間2011

15日(土)、日本建築学会北海道の建築文化週間2011イベントで小樽市祝津に向かった。
小樽と積丹の歴史的建造物のうち鰊番屋を巡るツアーのお手伝いである。
参加費無料の一般公募で選ばれた市民の皆さんに見学していただいた。
昨年の建物修復完成以来、地域交流施設としての番屋の活用はめざましく、今日も祝津港で水揚げされた魚介類をふんだんに使った料理を地元漁師の奥様達が調理に腕を振るう、ワンデ―シェフレストランが盛大に開催されていた。地域の皆さんが生き生きとしている様子が嬉しい。
大漁旗を飾って、雰囲気を盛りあげている
番屋内で説明をする、北海道職能大の駒木定正氏

木曜日, 10月 06, 2011

虹の風景

スペイン.バルセロナを拠点とするカタルニアの建築家たちの展覧会が開かれている。写真と図面の映像で、12組の建築家が「都市の風景、自然の風景、歴史の風景」という3つのテーマに沿って展示している。テーマの中で、特徴的なのは歴史的な改修や増築を扱っている「歴史の風景」だろう。小樽や函館などでの例はあるものの、私たち北海道の建築家にはなじみが少ない。12組の建築家はそれぞれ師弟関係で、50~60代と30~40代のグループに分かれている。組織の規模は数人から10数人程度で決して大組織ではないのだが、学校などの公共建築から個人住宅まで手がけている。理想的なアトリエ派といえそうだ。作風は若い世代であってもいたって堅実。長い時間で物を考えている様子が伝わってくる。


2日(日)から始まって、3日(月)は札幌エルムガーデンでの交歓会に参加した。日本と同じで、バルセロナから来た25歳の若者はSANAAやSOU FUJIMOTOなどが気になるようで、しかし一番はPETER ZUMTHORだと言って、私を喜ばせた。ならば、心と魂のわが白井晟一を知っているかと尋ねたが、どんなスペルかと聞くので、SHIRAI SEIICHI、つまり日本のLOUIS KAHNだと日本酒の勢いに任せて答えておいたのだった。

5日(水)は、北星大学の空間コミュニケーションの座学。私たちの心に響く美しい形がもつ法則のあれこれを考えた時間が終わって帰り際に虹が大谷地の森にかかっていた。ちょうどその時iPhoneのプロポーションの美しさについて語ったばかりだった。今日、6日(木)アップルの巨星が墜ちた。かのカタルニアの建築家たちもまたiPhoneを愛用していたのは言うまでもない。

日曜日, 10月 02, 2011

1万人の世界建築展

有楽町の東京フォーラムで、開催されていたUIA東京大会は本日閉幕。一万人の世界建築展というちょっと大げさなタイトルの作品展に住宅の写真を出展していました。東京フォーラムのガラスの壁面に貼りつけてあり、通りがかりの人たちに自由に見てもらおうというもの。

駅へ向かう人波

1人あたりA3サイズのパネル

木曜日, 9月 29, 2011

ヒアシンスハウス

25日からUIA東京大会に、開会式や公式行事にできるだけ参加してきました。大会は10月1日が閉会式です。札幌へ戻る27日、中浦和へ足を延ばしてヒアシンスハウスを見てきました。立原道造が1938年に設計した、未着工の小住宅。2004年に実現してから、7年を経て外壁の竪羽目板が落ち着いた色合いになっています。あいにく旗が揚がっていない日だったので、内部は玄関のガラスを通して外から覗くだけでした。
たまたま六本木ヒルズの森美術館で観たメタボリズム建築展の主役丹下健三は立原道造の1年後輩でもある。建築家の想像力は、都市計画から小住宅までの大きな振り幅がある。私の立ち位置は言うまでもなくこちら側だと、UIA(国際建築家連合)の東京大会でふと考えた。

金曜日, 9月 23, 2011

軽量鉄骨梁

豊平区平岸の現場で、9mスパンを支える軽量鉄骨梁の建入れが始まった。天井高3mで、畳50帖敷きの道場空間である。天井がなく青空が見えているときはさほど広さを感じないが、梁がかかって空間が覆われてくると床面積相当の広さを感じるものだ。

水曜日, 9月 21, 2011

土台

21日、平岸の道場併設住宅現場は、土台敷きが完了。この後、見事な夕焼けが西の空を染め、後片付け中の職人さんも一瞬手を止めて眺めた。台風接近の前兆でしょうか。


北星学園大学の後期講義始めの当日は、この講義始まって以来の過去最大の受講者人数を集めた。で、学校側からはいつもの2倍の大きさの教室を割り当てられたものの、後ろの学生の表情が読み取れないので、昨年までの教室をお願いすることにしました。授業は、空間コミュニケーションですから。

それにしても、単位がとりやすいからなのか?いえいえ、授業が面白いのでしょう!
17:02 北星大のグラウンド運動部員が元気に走っています
17:38 現場到着土台確認
17:47 夕焼けも闇に隠れた

火曜日, 9月 20, 2011

笑顔で授業を始めよう


札幌市白石区大谷地にある北星学園大学で、明日から後期の授業が始まります。


私が非常勤で受け持っているのは、「空間コミュニケーション」といういわば人と空間とのかかわりを実例写真を通して計画論的に学ぶ授業です。いつも履修登録は100名以上になりますが、実際の出席者は60名程度でしょうか。さて今年はどうなるのでしょうか。毎年、初日の学生さん達との出会いが楽しみです。

今日、東京の写真家Hさんから1枚の写真が届きました。1983年に撮った、建築家フランク・ゲーリーです。以前、ゲーリーを好きだといっていたのを思い出して送ってくれたようです。今年82歳のゲーリー、ちょうど54歳の頃の素敵な笑顔ですね。私への説明を透明カバーの上から赤で書いてくれました。
明日からゲーリーのような笑顔で授業を始めよう、そう思っています。

日曜日, 9月 11, 2011

飛行船

9月11日。札幌上空に飛行船があった。保険会社メットライフアリコの宣伝媒体「スヌーピーJ号」だということをネットで知った。メットライフといえば、ニューヨークのシンボル的建築で、かつてのパンナムビルを思い出す。2003年秋、交差点の中央分離帯のど真ん中で首にぶら下げていたカメラをおもむろに構えた。通りがかりの若者から、ジャパニーズスタイル!と声がかかった。

水曜日, 9月 07, 2011

札幌聖ミカエル教会とアントニン・レーモンド展

今月1日から10日間、北大の遠友学舎で開かれている、札幌聖ミカエル教会とアントニン・レーモンド展を見てきた。レーモンドの北海道に現存する唯一の建築が、札幌聖ミカエル教会。以前、同じレーモンド設計の新発田カトリック教会を見学した折、ジョージ・ナカシマの素朴な椅子が印象的であった。そしてなぜ札幌聖ミカエル教会には、彼の椅子がないのだろうかと不思議だった。
今回展示の写真でよく分った。予算の都合で、竣工時には椅子も揃っていなかったのだ。

北大の角先生の研究室で製作した模型が素晴らしい。

水曜日, 8月 31, 2011

地盤改良杭施工

豊平区平岸の現場では地盤改良杭施工がおこなわれている。現場施工なので、取り扱いは、特に慎重におこなっている。期待以上の施工状態なので、ホット一息。まるで、遺跡の発掘現場のよう。

日曜日, 8月 28, 2011

沿道応援

28日、2011北海道マラソンが正午過ぎにスタートしたのをTVで確認して沿道応援に向かった。
コースは例年になく炎天下のアスファルト道路、私はゆっくり応援ポイントに向かったのだが、選手はさすがに速い。目の前をすでに先頭集団が過ぎていってしまった。これで、札幌の8月は終わる。

水曜日, 8月 24, 2011

マキストーブが必要になる頃

震災の影響で、電気がなくても暖を採ることができるマキストーブに人気が出ているという、TVでの話題。ちょっと高価なしろものだが、炎を目で楽しむことができるし豊かな気持ちになる。先への心配が決断を後押しする。私も、最近住宅の設計で提案する機会が多い。

札幌市白石区にあるストーブ専門ショップ「さかしたペチカ」にて

めずらしく、昨日の新聞にイチローの記事が出ていた。通算の先頭打者ホームラン数が日本記録に並んだとか。ついでに、今年は年間200本安打が厳しい状態だとも。この分だと184本ペースなのだ。すると、昨日今日の2試合で5本まとめて打ったようだ。はらはら心配するのもファンの楽しみの一つ。ストーブが必要となる季節には朗報を。