木曜日, 5月 13, 2010
まだまだ桜
12日、BASE4メンバーの還暦祝いを円山にあるH建築事務所で花見を兼ねておこなった。小雨模様で肌寒い今日の札幌ですがまだまだ桜は見ごろ、けなげに咲く姿から私たちも元気をもらいましょう、という趣旨でもあった。
日曜日, 5月 09, 2010
桜
近所にあるホームセンター駐車場の街路樹が健康な爪のような淡いピンクに色付いている。いつもは殺風景な駐車場もこのときばかりは華やかだ。雨模様の中、打合せからの帰路に桜が開花した風景に出会った。これからしばらくは札幌市内の各所で桜の見ごろとなる。
土曜日, 5月 08, 2010
金曜日, 5月 07, 2010
フットプリント(footprint)
自称本の行商・大森書房の大森さんがGAなどの建築専門書を運んできてくれた。もうかれこれ30年以上の付き合いで打合せ室のテーブルの下には大森さん専用の灰皿が用意してある。いつも時間を忘れて話が尽きない。究極の対面販売としての行商には営利を超えたコミュニケーションの奥深さがある。そのようなわけで手にしたばかりの、GAJAPAN104号を斜め読みした感想を書こうと思った。書き始めて当代のトップランナー諸氏のスケールは、この小さな文章には収まらないことに気がついた。ひとつ、フットプリントという言葉が気になった。解説文中で敷地面積に対する建築の占有面積(つまり建築面積)の意味で使われ、footprint足跡・領域という直訳通り人間の営為が表される言葉だ。
なかなか含蓄ある言葉だと思った。個性的なフットプリントでプリツカー賞の栄誉に輝いたSANAAのご両人にひけをとらない(と私は考える)行商・大森書房のフットプリントに改めて感謝したい。
なかなか含蓄ある言葉だと思った。個性的なフットプリントでプリツカー賞の栄誉に輝いたSANAAのご両人にひけをとらない(と私は考える)行商・大森書房のフットプリントに改めて感謝したい。
木曜日, 5月 06, 2010
居間の風景Ⅱ
キッチンから食卓へ続き居間全断面ほどのガラス開口を通し外部ウッドデッキに繋がっている。敷地が周囲から視線の影響を受けない高台にある場合の例である。
キッチンおよび食卓トップは面一(つらいち)。食卓の高さは700mm、キッチン高さ850mmは一部床面を150mm低くすることで確保している。
キッチンおよび食卓トップは面一(つらいち)。食卓の高さは700mm、キッチン高さ850mmは一部床面を150mm低くすることで確保している。
水曜日, 5月 05, 2010
居間の風景(view of room)
南側の庭に庇が伸び間口いっぱいの開口がある。東側にペレットストーブとTV、西側に二人掛けのソファがある。さほど広くはない居間だが、居心地は最高だ。今日は休日、朝からBS放送のMLB中継を楽しんでいる施主。
最近、私が思い描く居間の基本路線。定番仕様は、床と天井が北海道産の無垢板、壁は水性塗装、建具は木製断熱サッシだ。
最近、私が思い描く居間の基本路線。定番仕様は、床と天井が北海道産の無垢板、壁は水性塗装、建具は木製断熱サッシだ。
月曜日, 5月 03, 2010
祝津のステイルーフ
落雪防止屋根工法という雪止めを兼ねたガルバリウム鋼板長尺葺き屋根である。小樽祝津鰊番屋の屋根工事では、20数メートルの長尺となった。現場までの道のりには3つのトンネルがあり、それを通過してこなければならなかった。事前にトレーラー運転手が下見をして慎重に運搬したという。ここにも現場のこだわりがある。
金曜日, 4月 30, 2010
休日の家
休日は木立に囲まれて静かに読書や庭仕事などをしながら過したい。昼寝はウッドデッキで背中に暖かい日差しを受けながら。時間が来れば料理が呼んでくれる。そんな隠れ家。オーベルジュの計画案です。いつかどこかで実現する日を待っています。
木曜日, 4月 29, 2010
変化と継承
晩ごはんを食べながら、6大学のピッチャーだったという爽やか新キャスター氏のNHKニュース9TVを見ていた。歌舞伎座の建物が60年の幕を閉じ、3年後に新装なるというので設計者の隈研吾氏が「現代の建築家として、時代の要請と歴史の継承を考えた図面を引いている」とインタビューに風格ある姿で応えていた。
数日前「小樽祝津の鰊番屋完成を記念するフォーラム」開催が、6月中旬の工事竣工と同時に行なうことが決定した。ここ数日は、フォーラムで話すことを漠然と考えていた。鰊番屋もまた時代の要請として地域の会館として使用し、あわよくば運河に続く小樽の観光名所に育てと期待されつつ、同時に100年物の魚場建築遺構として歴史の継承をする。まさにその間(はざま)で現代の建築家としての私が図面を引いているのだが。現実は、施工を担当する工務店さんと共に、限られた厳しい予算と法規のしばりの中で毎日のように頭を悩ませている。
写真は祝津番屋通りの白鳥家番屋で明治10年代の建設、近年飲食店として再生。
数日前「小樽祝津の鰊番屋完成を記念するフォーラム」開催が、6月中旬の工事竣工と同時に行なうことが決定した。ここ数日は、フォーラムで話すことを漠然と考えていた。鰊番屋もまた時代の要請として地域の会館として使用し、あわよくば運河に続く小樽の観光名所に育てと期待されつつ、同時に100年物の魚場建築遺構として歴史の継承をする。まさにその間(はざま)で現代の建築家としての私が図面を引いているのだが。現実は、施工を担当する工務店さんと共に、限られた厳しい予算と法規のしばりの中で毎日のように頭を悩ませている。
写真は祝津番屋通りの白鳥家番屋で明治10年代の建設、近年飲食店として再生。
水曜日, 4月 28, 2010
インテリアと景観
先日、久しぶりに江別市大麻の「ウッドいのうえ」ショールームへお邪魔しました。日頃は建築用木材の商社として、床フローリングや外壁板材など多種の北海道産無垢材を提供していただいています。当日は北欧や北米の香りのするインテリアや小物に囲まれて、しばらく楽しい時間を過しました。江別西インター近く、サイロや牧舎の景観がショールームの雰囲気とたいへんよく合っています。
火曜日, 4月 27, 2010
発寒の家再訪
27日、午前中に札幌市内の「発寒の家」へ向かう。12年前に竣工した住宅であるが、室内は、ほとんど当時のままだ。緊急のメンテナンスと、うれしいことに増築計画もあるという。南側隣地にあり居間の日除けともなっていた栗の大木が、今はない。数年前日除けをテント用キャンバス地で製作し、庇に固定した。写真は、かつて栗の木があった南側からのアングル。
金曜日, 4月 23, 2010
落雪防止屋根工法
23日午後、小樽へ向かう。発注者主催の会議があり、監理者として工事の進捗状況などを報告した。現在、鰊番屋現場は外部の屋根板金工事、そして内部はネダイ等の修復工事にかかっている。
屋根は厚0.35mmのガルバリウム鋼板の落雪防止屋根工法、いわゆるステイルーフ。
軒先の積雪荷重を軽減するため、軒先約1m部分は雪が滑りやすく積もりにくい横葺きとした。
今回の修復工事は、建物のおよそ半分を地域の町内会館として使用する。そもそも明治末期に作られた魚場建築に断熱など期待できるはずもない。既存の大屋根の中に、断熱材で囲われた町内会館部分をいわば「入れ子」として設けている。この部分では、しっかりと床・壁・天井を断熱し、弱点となる窓は高性能なトリプルガラス入りの木製断熱サッシを入れた。
屋根は厚0.35mmのガルバリウム鋼板の落雪防止屋根工法、いわゆるステイルーフ。
軒先の積雪荷重を軽減するため、軒先約1m部分は雪が滑りやすく積もりにくい横葺きとした。
今回の修復工事は、建物のおよそ半分を地域の町内会館として使用する。そもそも明治末期に作られた魚場建築に断熱など期待できるはずもない。既存の大屋根の中に、断熱材で囲われた町内会館部分をいわば「入れ子」として設けている。この部分では、しっかりと床・壁・天井を断熱し、弱点となる窓は高性能なトリプルガラス入りの木製断熱サッシを入れた。
日曜日, 4月 18, 2010
金曜日, 4月 16, 2010
同期(synchronization)
iPhoneを使っていて、事務所のパソコンのデータを共有して持ち歩くときに同期作業をする。最近よく目にする言葉だが、どこか耳慣れない。うーん、高校の同期とでも言うのならならよくわかるのだが。ウィキペディアによると、同期 (どうき) は、複数の事象(イベント)が同時に起こること、という。
複製や同調といった概念とも違う。シャッターとストロボの関係などでなじみがあるシンクロと言えばわかりやすいだろうか。美しく咲いたクンシランに人のココロも同期できたらいい。
複製や同調といった概念とも違う。シャッターとストロボの関係などでなじみがあるシンクロと言えばわかりやすいだろうか。美しく咲いたクンシランに人のココロも同期できたらいい。
水曜日, 4月 14, 2010
日曜日, 4月 11, 2010
金曜日, 4月 09, 2010
海
小樽市祝津は、海が近くに感じられる場所である。ここまで来ていて海を見なければ意味がないとばかりに、海に近づくとマリーナでは大勢の若者がヨット整備をしていた。
遠く、手稲山や札幌市内の高層ビルも見えるのである。
9日は早朝から小樽祝津の鰊番屋に向かった。設備配管工事の屋内床下掘削にあわせ、小樽市教育委員会による埋蔵物調査があった。明治期の建築は基礎が比較的浅く、したがって建物の下に古い埋蔵物が保存されている可能性があったが、土砂以外は何も出てこなかった。
遠く、手稲山や札幌市内の高層ビルも見えるのである。
9日は早朝から小樽祝津の鰊番屋に向かった。設備配管工事の屋内床下掘削にあわせ、小樽市教育委員会による埋蔵物調査があった。明治期の建築は基礎が比較的浅く、したがって建物の下に古い埋蔵物が保存されている可能性があったが、土砂以外は何も出てこなかった。
木曜日, 4月 08, 2010
外部足場
7日、すっかり雪が消えつつある札幌近郊の山々を眺めながら小樽祝津へ向かう。
鰊番屋修復工事現場では積雪も消えて、外部足場が架けられ屋根や外壁の工事の準備が整いつつある。しかし気温は上がらず、日が当たらない室内はいまだ冷蔵庫の中のように寒い。
鰊番屋修復工事現場では積雪も消えて、外部足場が架けられ屋根や外壁の工事の準備が整いつつある。しかし気温は上がらず、日が当たらない室内はいまだ冷蔵庫の中のように寒い。
水曜日, 4月 07, 2010
4.6
20年前の昨日、1990年4月6日に山之内建築研究所がスタートしました。これからも、よろしくお願いいたします。事務所兼自宅SHINKOTONI-HOUSINGの模型です。
当時の学生アルバイトで、現在は設計事務所を主宰しているN君の製作。
当時の学生アルバイトで、現在は設計事務所を主宰しているN君の製作。
木曜日, 4月 01, 2010
フールオンザヒル
数年来、月一でユニバーサルデザインの会合をしている。子供からお年寄り、障害者や外国人すべての人たちが宿泊できる居心地のよいホテルを作りたいと考えている。ホテルのマネージメントを専門にしてきたある人物を代表者にして、ユニバーサルデザインの専門家、医師、福祉機器開発者、そして建築家がメンバーに名を連ねている。アイディアは溢れるほどあるのだが、肝心の資金がない。資金提供の話もないわけではないが、ひも付きの資金は欲しくないのが全員の一致した意見。どこかに金は出すが口は出さないという奇特な御仁はいらっしゃらないものだろうか。北海道S市の公的な施設を活用する計画に参画したこともあったが、当局の方針転換で腰くだけになった。写真は、日本海に面するR市を見下ろす千望台という丘の上に計画したユニバーサルデザインホテルの模型。
ビートルズの歌ではないけれど、いつ実現するのかあてもない夢に向かって夕陽をあびている丘の上の愚か者(the fool on the hill)のようだ。きょう、4月1日に思う。
ビートルズの歌ではないけれど、いつ実現するのかあてもない夢に向かって夕陽をあびている丘の上の愚か者(the fool on the hill)のようだ。きょう、4月1日に思う。
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