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月曜日, 2月 01, 2010

楽しく暮らす

30日、非常勤で通っている北星学園大学の学外講師交流会があった。私のような学外からの協力者と学内の先生たちとの交流会である。いかに一般社会と結びつけた教育ができるか、もはや学外の協力なしでは教育が成り立たないという。そのような主旨の集まりなので、実は非常勤講師の面々が一番楽しそうに話していた。楽しく教えることは楽しく学ぶこと。


31日、「千歳のエコハウス」の一年点検に向かった。補強コンクリートブロック造3階建ての構造体に外断熱を施し、空気熱源のヒートポンプで床暖房と給湯をまかない、太陽光パネルで発電している戸建住宅だ。一年間の生活体験を通じて居心地や使い勝手の良さなどお褒めを頂いた。同時にこれからの設計にも参考になるであろう改善点についてもご指摘を受けた。ありがたいことである。一年会わないうちに随分大きくなった子供さん達、ご家族みなさんが楽しく暮らしている痕跡を食卓のCB壁に発見し、写真を撮らせていただいた。

金曜日, 1月 29, 2010

暖かい家

給気ユニット

道路側外観
作業後確認のため先日一年点検を終えた「山の手の家」を訪れた。玄関を入るなり、マイルドな暖かさに包まれました。床下に回した暖房配管が、ベタ基礎コンクリートの蓄熱容量を最大限に生かしています。写真は第三種換気の給気ユニット。木板張りの控えめな外観も感じがいいですね。

木曜日, 1月 28, 2010

エコポイント

国土交通省パンフレットより

28日午前中、住宅エコポイント説明会に出席しました。先週予定されていたものの希望者多数で追加開催となったのです。会場は旧北海道厚生年金会館。この建物が完成したのは私が大学生の頃だ。一時閉鎖されていた時期があり、大ホールに入ったのは何年ぶりだろう。などと感慨にふけっている余裕もなくぎっしり埋まった座席に身を沈める。折りしも本日夕刻2009年度第2次補正予算が28日午後の参院本会議で可決、成立した。住宅エコポイント制度が動き出した。対象となる住宅の仕様は平成11年度の次世代省エネ基準を満たせばよく、新築の木造住宅それも2階建以内の4号物件に限って言えば指定確認検査機関へ依頼する証明書の発行業務も比較的簡単に行なえそうだ。数枚の図面添付と書類への書き込みが必要で、設計事務所等が若干の事務手数料をいただいたとしてもクライアントにとっては30万円相当の還元があるから美味しい話に違いない。ただし、エコカー補助金のように直接個人口座に現金が振り込まれるわけではないようですが。

月曜日, 1月 25, 2010

恩師再会


23日、高校時代のクラス会があり久しぶりに担任だった斎藤孝先生を囲んで数時間の再会をしました。高齢になるとともに仕事などでの社会との関わりが少なくなると、体の中心が崩壊するような気持ちに襲われたという。人生の大先輩の一言にはさすがに含蓄があります。ライフワークの科学啓蒙活動で手作りされた「ストロー鉄砲」をお土産にいただいた。みんなに広めてくださいとのことなので、写真と解説を載せました。

金曜日, 1月 22, 2010

冬の手稲山

22日、かつて非常勤講師としてお世話になった小樽市銭函(ぜにばこ)にあるポリテクカレッジに向かった。途中、手稲前田森林公園近くを通ると手稲山がパノラマのように広がる。往きは稜線がくっきり見えたのだが帰りは雲に隠れている。冬の山は一瞬たりとも同じ顔を見せてくれないようです。

木曜日, 1月 21, 2010

忙中閑有

昨日20日は、旭川へ向かいました。昨年完成した「旭川友の家」で新年初の打合せ。
出席者の皆さんに初めての冬でいろいろ気づいたことなどを伝えていただきました。
今日21日は、小樽への往復。小樽祝津鰊番屋の工事監理で工務店の担当者との打合せ。

この時期、冬道の運転は気を使います。昨日は、雪が解ける暖かさでアスファルト路面は黒々と顔を出し快走そのものでしたが、今日の夕方はすっかり凍結。油断するとまるでスケートリンクのようにタイヤが滑り危険。焦ってアクセルを踏むと余計からまわりする。誰でも分かってはいるのだが忙しいときこそ心の余裕を、か。
コーヒー店で、目をやった窓辺の餌台に野鳥が来ている。どうやら冬鳥のツグミらしい。北海道の冬は美しいと気づく一瞬だった。



土曜日, 1月 16, 2010

温度差25

屋外ー5℃
室内20℃
16日午後、まぶしいほどの陽ざしに誘われて外に出るとこれぞ北海道という肌を刺す寒さ。実測値は外気温マイナス5℃で予想より暖かい。室内気温は少し低めの20℃、室内外で25℃の温度差が生じている。同じ時刻同じ北海道でマイナス10℃を下回る場所では室内外の温度差は30℃以上に達している。だから北海道では、住宅は食品冷蔵倉庫のような高性能の断熱が要求される。

木曜日, 1月 14, 2010

積雪200

13日
14日
あたりさわりなく天候の話題で始まる話で、誰もが同じように今年はおかしいという。例年雪が多いはずの所に雪がめっきり少なく、札幌のほうがよほど多いですねという。札幌も少ないですよと返すのだがいつでも帳尻が合うのが北海道の冬の常だから、まして昨年の記憶すら定かではない私の声は弱い。写真判定によると、今朝の庭は昨日よりおよそ200mm積雪が増えた。昨夜短時間の間に積もった雪だ。

水曜日, 1月 13, 2010

補講

今日13日は、北星学園大学で補講日。12月に、小樽祝津鰊番屋の工事入札業務が重なったためやむなく休講とした代替日。正月明けの学生はどんな顔をしているのだろう、と思いきや変わりなし。数日前に成人式を終えた2年生が1/3程度いる。試験に代わるレポートを課している最中なので、みな真剣。課題は、キャンパスの中で感謝する空間を見つけよというもの。キャンパスを設計した建築家、故上遠野徹氏への感謝の意味を込めた、数年続けているキャンパス発見の課題だ。感謝をどう解釈するのか、どこに感謝を発見するのか、それをどうレポートするのか来週の結果が楽しみである。

4時半をまわって校舎を出た。すっかり暗くなった雪明りの道を振り返って講義棟を写す。今年の札幌は、寒さは例年通りだがいままでのところ雪が少ない冬の日が続いている。

木曜日, 1月 07, 2010

続ルイス・カーン

バングラデシュに建築家ルイス・カーンが残した国会議事堂が、紙幣になっているという記事をイタリアの建築雑誌カザベラJAPANに見つけました。印刷された本の1ページとは言え、そのままコピーするのはいささか気が引けたので、見本と上書きしました。



自分が設計した建築が国の顔になっている、これぞルイス・カーンです。

他愛ない話題ですが、そのむかし現地を訪れたことを想い出したという、正月ならではの話です。

水曜日, 1月 06, 2010

鰊番屋続報

暮の大晦日に朝日新聞が祝津茨木家番屋を記事にしています。浜からの強い寒風の影響で屋根養生の工事が中断したままの写真。自然はいまも昔も変わらないだろうから、車も暖かい家も十分になかった頃の冬の浜の暮らしはどのようだったのだろうか。



住宅雑誌リプラン最新号に小樽の蕎麦屋藪半(やぶはん)の店主・小川原さんが載っています。彼こそが、祝津茨木家番屋修復工事の仕掛け人。知る人ぞ知るMACの使い手で私のiPhoneの先輩。得意のITを駆使して、山のようなメールとウェブサイトを操っています。興味のある方は、小樽藪半(おたるやぶはん)を検索してみてください。美味しそうな画像満載で、すいたお腹が鳴ること請け合いです。

仕事始め

6日、2010年の仕事始めです。よくわかりませんが、少しでも多くの人に見てもらえるのではとAdSenseをリンクしました。顔写真も載せました。
ちょうど印度の細密画「踊る男」のように自由に重心が動き自然に体が移動している。そんなふうにもう一歩前へ「出」る年にしたいと思っています。


正月休みに「SD選書ルイス・カーン建築論集」「建築家の講義ルイス・カーン」「私のルイス・カーン」3冊のルイス・カーン本を斜め読みしました。なかでも工藤国雄著「私のルイス・カーン」はみずみずしい表現で何度読んでも感動します。これといった根拠はありませんが、建築家ルイス・カーンは私に始まりを生む力を与えてくれると勝手に思っているからです。

日曜日, 1月 03, 2010

2010年 謹賀新年


正月はお決まりのTV三昧ですが、除夜の鐘の音を聞いた直後の新年最初はイチローのMLB9年間通算2030本の安打を延々と全て見せるというただそれだけの番組を観ました。2001年から年間最多安打262本を打った2004年までの、なんと3時間も付き合ってしまった。さすがに6時間全ては付き合いきれませんでしたが。これぞ記録男の記録映像という番組でした。BGMが米国の70~80年代のヒット曲というのも心地よかった。
今日3日は、午前中にウィーンフィルニューイヤーコンサートの中継を観ました。アンコールではヨハンシュトラウスの「美しき青きドナウ」が聴けましたし、門外漢の私でも知っている曲ばかり、映像も美しく楽しめました。時間を気にせず楽しむのが正月TVの鑑賞法なのかもしれません。

今年4月、山之内建築研究所は20周年を迎えます。この間、多くのクライアントの皆さまに出会いました。今年もあらたな出会いを期待しそして引き続きのお付き合いをお願い申し上げます。

水曜日, 12月 30, 2009

オールインワンとワンストップ、2冊の建築家本を肴に




年末に、2冊の建築家本が出版されました。
リプラン特別編集の「写真家 安達治×北海道の建築家18」と、JIA北海道支部編集の「北海道の建築家カタログVOL.4」です。一般書店で入手できます。前者は、写真家安達治さんのオールインワン的編集。後者は、JIA北海道支部住宅部会員による建築家の家づくりを伝えるワンストップ的編集。どちらも力作の2冊を見比べ肴にしながら、昨日から5日までの正月休みを過すことにしようと思う。

鰊番屋屋根養生


29日、鰊番屋の屋根養生の様子。ブルーシートで屋根を覆い防水し、雪を滑らせて雪荷重の負担を軽減させようとする作戦。これでなんとかこの冬を乗り切らなければならない。
写真は、小樽のK氏提供のもの。

月曜日, 12月 28, 2009

暮の鰊番屋




28日、小樽鰊番屋の屋根に保護シート掛けするというので見に行ったのですが、強い浜風のため作業は一部の雪降ろしのみとなった。明日は山風になる予報があり、崖下にあるぶん風が弱まるはずなので作業が可能だという。さすがに地元の工務店さんの話には説得力があります。


写真は、祝津漁港(しゅくつぎょこう)から見た番屋。中央が今回修復する建物。左が本宅。丘の上は、かつて積丹(しゃこたん)の泊村(とまりむら)から移築された鰊御殿(にしんごてん)です。今回はその移築を請負った同じ工務店が施工をすることになりました。

土曜日, 12月 26, 2009

イエメンの民家


26日、山の手の家で1年点検があった。引渡し後まる一年経過したが特に異常はない。
施主は、半年ぶりで赴任先のイエメンから帰国したばかり。拉致事件があったのは記憶に新しい。お土産に、ミニチュアの民家をいただいた。イエメンの代表的な土着の民家を模したものだ。二つならべ、砂漠地帯に建つ密度の高い建築の雰囲気を味わう。

金曜日, 12月 25, 2009

プレス発表


小樽祝津の鰊番屋の記者発表の様子を25日付け小樽版の北海道新聞が取り上げている。この工事は実は、国土交通省の「建設業と地域の元気回復助成事業」による修復事業だ。縁あって私は事業管理者の「北後志ツーリズム協議会」の委嘱を受け設計監理担当者として半ばボランティア作業しているのだが、どのような工事にも設計監理の役割が必要なことをあまりお上はご存じないらしいということが今回の経験でわかった。もっとも、建築家側にも仕事は社会貢献であるというような意識が少ないということが背景にあるのかもしれない。建築家は形だけを追い求めてデザインしているのではない。地域の再生や人々の暮らしが生き生きとなることを求めデザインしていると考えるべきなのだから。

水曜日, 12月 23, 2009

新そば新雪







月、火曜と小樽へ行く。二日間にわたる祝津の鰊番屋(にしんばんや)修復工事の詰めの打合せがありなんとか良い結果に導くことができた。
両日とも昼食に、新そばの大盛りせいろをいただいた。冷たく美味い。打合せ初日の月曜夜、札幌に戻り新雪にライトアップされた赤レンガ道庁と、つかのまの美酒に活力をもらった。全てiPhone画像。

土曜日, 12月 19, 2009

室蘭へ行く


18日、出身大学の室蘭工大へ向かった。同窓会が主催する建築家展と講演会を聞きに行く。講師は、同窓で学生時代から親しくしている西方里見氏。久しぶりで話ができた。世界の木造住宅を見てきた彼に言わせると、大金持ちではない一般の施主にあれこれと要望を聞いてひとつひとつ設計してつくる建築家がいる国は、日本とオーストリアぐらいだ、そうだ。だから、日本であればどこでも住宅設計が仕事として成立する、ともいう。それなので、もっとしっかり作りたいと彼は考えているようだ。私も同感である。写真は、講演をする西方里見氏。写真は、同窓会事務局から提供されたもの。