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土曜日, 3月 14, 2009

岩見沢駅舎


最近、JRで旭川へ打合せに行き来する車中からホームごしに見える新築の岩見沢駅舎の様子が気になっています。先日などは夜の暗闇の中に古レールマリオンのガラスカーテンウォールが見えていたので、オープン間近だと思っていたら、昨日、この月末に完成記念コンサートとコンペの当選者と主宰者によるフォーラムの案内が来ました。コンペは、2005年でしたから、すでに4年の歳月が過ぎたことになります。あらためて建築は時間がかかるもの、そして関係者のご苦労を思いました。

土曜日, 3月 07, 2009

キッチン2


昨日のつづき、ワンルーム化したキッチン+食堂+居間にはいろいろな法則がある。例えば天板の高さ寸法の序列がある。立ち仕事のキッチン天板では850mm、椅子に座る食堂のテーブル天板高さは700mm、ソファや床に座る居間のテーブル天板は450mmと、人の視線の高さとともに変化する。十分に広い空間を確保できる場合、人の目線の低い居間がより広い面積となり、目線が高いキッチンは必要最小限の面積になる傾向があるようだ。
写真は、「美しが丘の家」居間からキッチンを見たところ。居間の壁には視線の焦点となるテレビが掛けられている。テレビとの関係にもまた法則がある。

金曜日, 3月 06, 2009

キッチン


最近、アイランド型キッチンのように居間や食堂と一体化し、キッチンとして区切られた部屋を作らない傾向があります。室内構成がワンルームに限りなく近づく傾向と一緒なのかもしれません。また、キッチンが家族の共同作業場化していることにも関係があるようです。
食事が家族にとって大切な時間であることを考えると、キッチンが家の中心にあるのはおかしい話ではないのです。写真は、昨年末竣工した「東札幌の家」のアイランドキッチンです。見事にオープンになっています。調理の音や臭いを問題視することもありますが、家族のコミュニケーションに役立つならばそれも正解でしょうか。

水曜日, 3月 04, 2009

レスタウロ


(社) 日本建築家協会北海道支部の広報サイト、北の建築家たち「Hokkaido Architects」
Vol.65のコラム・ポケットギャラリー(http://archihokka.exblog.jp/)に、「小樽公園通教会のレスタウロ」が載りました。小樽公園通教会の構造改修の記事です。
レスタウロ(Restauro=修復、改装)は、小樽公園通教会の成立→米国→F.L.ライト→C.スカルパ→レスタウロ→小樽公園通教会の構造改修という順序で、再発見した言葉です。

月曜日, 2月 23, 2009

最終講義


20日は、室蘭工大の黒澤和隆教授の最終講義に出席してきました。師の新しい旅立ちに同席でき感慨無量でした。写真は、7階の黒澤研究室にてのスナップ。iPone携帯画像のため、不鮮明の件はお許しを。黒澤先生は3月末にて定年退職されますが、引き続き4月からも図学の講義を受け持たれるとのことです。

木曜日, 2月 19, 2009

センサー


昨日は、10年前に新築したお客様から緊急電話があった。「出かけようとして車庫の電動シャッターを開け、車を出したのだがそのまま閉まらなくなった」という。工務店と一緒にかけつけてみたら、車庫に置かれた古新聞紙の山に事故防止用センサーが反応していたのだった。住まい手の使い方が原因だった。機械の故障ではなく一安心。
今日は、事務所の個別暖房用として活躍している密閉式石油ストーブがダウンした。取扱説明書を見ても要領を得ないので、メーカーに緊急電話し来てもらう。カーボンが付着して異常燃焼防止用センサーが働いているため点火しないのだというので、センサーごと燃焼プラグを交換した。聞けば十分に耐用年数を全うしているという。写真は、生き返った三菱クリーンヒーター。20年近く使用してきたが、まだしばらくは現役だ。センサーが安全を守る、というお話2題。

火曜日, 2月 10, 2009

外断熱のすすめ


エコブームに乗って外断熱関連の企業は元気がいい。昨日9日は、外断熱工法部材の開発と施工販売を手がけて10数年の実績がある札幌市中央区の〈株〉テスク本社を訪れた。
現場打ち鉄筋コンクリートとプレストレス鉄筋コンクリート、工場生産プレキャスト鉄筋コンクリートの部材供給と施工バリエーションを持っている。私としては、これに補強コンクリートブロックを組み合わせたものも追加してほしいところだ。
本社近くにあるモデルハウスも見学させていただいた。設計は本社屋とも画工房。


実は、高校生だった40数年前、私の家族はこのあたりに住んでいたことがありとても懐かしかった。写真は詳しく説明をしていただいた丹社長。逆光のためお顔が写っていない。ごめんなさい。

土曜日, 2月 07, 2009

冬まつり


6日午後、打合せで旭川を訪ねました。札幌市内では、「雪まつり」開催中ですが、旭川市内でも「冬まつり」が7日(土)から始まります。JR旭川駅前を起点とする「平和通買物公園」がその会場のひとつで、写真のような氷の彫刻がけなげに並んでいます。建設中の構造体が見えてきた新しいJR旭川駅を背にして、丸井今井や西武などの動向が気になる大型店舗建築も視界に入ってきます。まさに、街はいきいきとした生きもの。凍てつく極寒の街は、強くたくましく見えた。

月曜日, 2月 02, 2009

温度測定


2月になり厳寒期の温度測定のため、「千歳のエコハウス」のセンサー(オンドトリ)の設置状況を確認してきました。2日は、昨日までの大荒れの天候がウソのような穏やかな晴天に恵まれ、また千歳は札幌よりもさらに暖かい1~2℃のプラス気温。
センサーは、室内各階×3、屋外×1の計4ヶ所に設置し、外気温と室内気温の変化を記録します。
写真は、暖房用ヒートポンプ屋外機。ヒートポンプの動力源である電気使用量も計測し、エネルギー消費量を確認します。今日は、太陽光発電の効率もいちだんと良いようです。

日曜日, 2月 01, 2009

建築家とつくる


2月初日の今日、北海道の住宅雑誌社リプランがプロデュースする「建築家との家づくり」イベントに参加しました。あいにくの大荒れの天候にもかかわらず、ご来場されたお客さま、ありがとうございました。そして私を含め6名の参加建築家の話に熱心に耳を傾けていただきました。皆さまの夢の住宅づくりに、私たち建築家は全力でお手伝いしたいと思います。
写真は、会場になったリプラン社屋前の駐車場。温水ロードヒーティング配管が降り始めた雪を融かしている様子が、模様になっている。外気温はー5℃、北海道ではやっぱり暖かい家が欲しいですね。

月曜日, 1月 26, 2009

キングポストトラス


24、25日は旭川でASJイベントに参加してきました。前日までの陽気とはうってかわり、両日とも氷点下の真冬日でしたが、外の寒さにもかかわらず多数のご来場を頂き感謝しています。
写真は、会場となった旭川デザインギャラリーの内部。キングポストトラスの豪快な木造小屋組みが見事な格調ある空間です。

金曜日, 1月 23, 2009

旭川デザインギャラリー


24日(土)、25日(日)は、ASJ建築家展に参加するため、旭川市宮下通11丁目にある「旭川デザインギャラリー」へ行きます。他の建築家のみなさんとともに、住宅写真パネルを展示しています。私は両日とも会場にいますので、お近くのかたは是非ご来場ください。入場は無料です。住宅相談などもいたしますので、お声をかけてください。
場所は、JR旭川駅の東側へ徒歩圏内です。地図でご確認ください。

水曜日, 1月 21, 2009

掲載誌


北海道建築士事務所協会の機関紙「BROWSEぶらうず」に昨年暮れに受賞した住宅「KWH」Kids with housesが掲載され、送られてきました。「きらりと光る北の建築」賞というもので、北海道建築士事務所協会札幌支部が独自に制定しているものです。この賞の特長は、ノミネート作品を市民に展示公開し、市民の投票を基礎点として評価した上で専門家による現地審査と最終選考に入るという透明性のある市民参加型方式であることです。
ともあれ年頭に私どもが受賞した栄誉をしっかり記録に残していただき、とても嬉しい。

水曜日, 1月 14, 2009

住宅の新年







昨日、「千歳のエコハウス」と「山の手の家」へ行きました。二軒の住宅はともに年末押し迫って竣工、慌しさの中で入居をしたというので、その後の様子が気になっていました。

「千歳のエコハウス」は、目玉の暖房用と給湯用の2台の空気熱源ヒートポンプが快調に作動中です。太陽光発電との組み合わせがどのような結果を生むか、今後のデータが楽しみです。
「山の手の家」は、白色をベースにした室内空間に、クライアントのセンスが光るインテリアが充実してきました。室内での生活を楽しまれているご様子、さらにすばらしい生活の舞台になることを予感させられるようでした。
どちらも入居後間もなしということで、若干の微調整や小さな手直し等ありますが、これもオーダーメイドの手作り住宅ならではのこと、これからも長いお付き合いよろしくお願いします。

木曜日, 1月 08, 2009

なずなななくさ


年末年始に頂いたカレンダーの行事解説によると、7日は七草でした。かくいう我が家でも、風流にも朝食に七草がゆを食べました。
写真は昨年末に竣工した「千歳のエコハウス」。確認検査機関から連絡が入り、「建設住宅性能評価書」を7日午後受けとりに行きました。温熱環境の省エネルギー対策等級4等級以外は基準法レベルの等級なのですが、設計監理した住宅が持っている性能を検証できるのは魅力です。ただし、評価書を手にするまでには相当の時間と労力を費やさなければなりませんでした。検査機関で評価書交付のお礼を言ったら、お正月ですね受付でミニカレンダーを頂戴したのです。
谷川俊太郎さんのことばあそびうたではありませんが、「なずなななくさ、さすがのじゅうたくせいのうひょうか」帰り道で口ずさんでいました。

木曜日, 1月 01, 2009

謹賀新年2009


2009年元旦。
新年あけましておめでとうございます。
山之内建築研究所、山之内裕一です。

新年を迎えるにあったって2008年の私のブログを振り返ってみました。
年間総数105回アップしました。これは3~4日に1度書いた計算になります。
その内容は4割以上が進行中の現場報告です。これはほぼねらい通りの結果でした。
残りは私が出会い見聞きした建築一般の話題、そして身の回りの情報などでしょうか。

本年も、ネコのように好奇心のカタマリとなって、建築を中心としたさまざまな日々の活動をお伝えしたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。

土曜日, 12月 27, 2008

吹雪のなかのコンサバトリー


26日、昨日から大荒れの天候で、朝起きるとあたり一面雪景色だった。「山の手の家」は、竣工引渡しの最終段階。暗くなるまで、点検に余念がない。家の中心にある小さな「コンサバトリー」が雪に埋もれて光を放っている。北国住宅での半戸外空間として面白い場になりそうだ。

火曜日, 12月 23, 2008

完成迫る、千歳のエコハウス


23日、休日返上で最後の仕上げに拍車がかかる千歳の現場へ向かう。作業の進捗を見守るだけで、私はほとんど打合せする事項も理由もないのでじっくり現場を見ることができた。完成迫る現場で現場担当者や職人さんたちとの短いやり取りの中で、空間との一体感を感じていたいと思った。写真は、現場を離れる瞬間の夜景。まだ、作業が続いている。

土曜日, 12月 20, 2008

上遠野徹建築展


北海道の大先輩の建築家、上遠野徹さんの建築展へ行く。札幌市中央区のギャラリー「創」で1ヶ月間開催されていたものだが私はまだ行っていなかった。実は、本日が最終日なので見逃すわけにはいかない。「鉄骨の住宅」と題され、写真パネルと大きな模型で構成されたなんともシンプルな展示内容だ。40年間に設計された10棟ほどの代表的な住宅群の中で、JIA25年賞とDOCOMOMO100選に輝いた自邸の模型と写真が中心を飾っている。ご本人にはあいにくお会いすることができなかったが、ギャラリーの担当者に聞くところによると、自邸の敷地内にある事務所建物の増築を計画しているとかで、ますます意欲的なご様子だ。

日曜日, 12月 14, 2008

週末の車窓


金曜日12日は、建築学会北海道支部恒例の作品発表会が北海道立近代美術館講堂であった。私も住宅を発表させていただいた。全30数作品が紹介されたが、発表者は若い世代が随分増えた印象がある。もちろん同世代や先輩たちも健在。14日は、打合せで旭川に向かう。札幌発のJRに乗り込んだ時はカラリとした晴天だったが、30分もすると北に向かう車窓の風景が白一色になった。
手に取ったJR北海道の車内誌に「雪国への使徒、田上義也~モダン都市、札幌に抱かれて」という特集記事を見つけた。北海道でのプロフェッショナルな建築家のさきがけとして知られる田上さんの建築と物語が紹介されている。建築家の仕事の意味と役割を考えさせられた週末であった。