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水曜日, 1月 21, 2009

掲載誌


北海道建築士事務所協会の機関紙「BROWSEぶらうず」に昨年暮れに受賞した住宅「KWH」Kids with housesが掲載され、送られてきました。「きらりと光る北の建築」賞というもので、北海道建築士事務所協会札幌支部が独自に制定しているものです。この賞の特長は、ノミネート作品を市民に展示公開し、市民の投票を基礎点として評価した上で専門家による現地審査と最終選考に入るという透明性のある市民参加型方式であることです。
ともあれ年頭に私どもが受賞した栄誉をしっかり記録に残していただき、とても嬉しい。

水曜日, 1月 14, 2009

住宅の新年







昨日、「千歳のエコハウス」と「山の手の家」へ行きました。二軒の住宅はともに年末押し迫って竣工、慌しさの中で入居をしたというので、その後の様子が気になっていました。

「千歳のエコハウス」は、目玉の暖房用と給湯用の2台の空気熱源ヒートポンプが快調に作動中です。太陽光発電との組み合わせがどのような結果を生むか、今後のデータが楽しみです。
「山の手の家」は、白色をベースにした室内空間に、クライアントのセンスが光るインテリアが充実してきました。室内での生活を楽しまれているご様子、さらにすばらしい生活の舞台になることを予感させられるようでした。
どちらも入居後間もなしということで、若干の微調整や小さな手直し等ありますが、これもオーダーメイドの手作り住宅ならではのこと、これからも長いお付き合いよろしくお願いします。

木曜日, 1月 08, 2009

なずなななくさ


年末年始に頂いたカレンダーの行事解説によると、7日は七草でした。かくいう我が家でも、風流にも朝食に七草がゆを食べました。
写真は昨年末に竣工した「千歳のエコハウス」。確認検査機関から連絡が入り、「建設住宅性能評価書」を7日午後受けとりに行きました。温熱環境の省エネルギー対策等級4等級以外は基準法レベルの等級なのですが、設計監理した住宅が持っている性能を検証できるのは魅力です。ただし、評価書を手にするまでには相当の時間と労力を費やさなければなりませんでした。検査機関で評価書交付のお礼を言ったら、お正月ですね受付でミニカレンダーを頂戴したのです。
谷川俊太郎さんのことばあそびうたではありませんが、「なずなななくさ、さすがのじゅうたくせいのうひょうか」帰り道で口ずさんでいました。

木曜日, 1月 01, 2009

謹賀新年2009


2009年元旦。
新年あけましておめでとうございます。
山之内建築研究所、山之内裕一です。

新年を迎えるにあったって2008年の私のブログを振り返ってみました。
年間総数105回アップしました。これは3~4日に1度書いた計算になります。
その内容は4割以上が進行中の現場報告です。これはほぼねらい通りの結果でした。
残りは私が出会い見聞きした建築一般の話題、そして身の回りの情報などでしょうか。

本年も、ネコのように好奇心のカタマリとなって、建築を中心としたさまざまな日々の活動をお伝えしたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。

土曜日, 12月 27, 2008

吹雪のなかのコンサバトリー


26日、昨日から大荒れの天候で、朝起きるとあたり一面雪景色だった。「山の手の家」は、竣工引渡しの最終段階。暗くなるまで、点検に余念がない。家の中心にある小さな「コンサバトリー」が雪に埋もれて光を放っている。北国住宅での半戸外空間として面白い場になりそうだ。

火曜日, 12月 23, 2008

完成迫る、千歳のエコハウス


23日、休日返上で最後の仕上げに拍車がかかる千歳の現場へ向かう。作業の進捗を見守るだけで、私はほとんど打合せする事項も理由もないのでじっくり現場を見ることができた。完成迫る現場で現場担当者や職人さんたちとの短いやり取りの中で、空間との一体感を感じていたいと思った。写真は、現場を離れる瞬間の夜景。まだ、作業が続いている。

土曜日, 12月 20, 2008

上遠野徹建築展


北海道の大先輩の建築家、上遠野徹さんの建築展へ行く。札幌市中央区のギャラリー「創」で1ヶ月間開催されていたものだが私はまだ行っていなかった。実は、本日が最終日なので見逃すわけにはいかない。「鉄骨の住宅」と題され、写真パネルと大きな模型で構成されたなんともシンプルな展示内容だ。40年間に設計された10棟ほどの代表的な住宅群の中で、JIA25年賞とDOCOMOMO100選に輝いた自邸の模型と写真が中心を飾っている。ご本人にはあいにくお会いすることができなかったが、ギャラリーの担当者に聞くところによると、自邸の敷地内にある事務所建物の増築を計画しているとかで、ますます意欲的なご様子だ。

日曜日, 12月 14, 2008

週末の車窓


金曜日12日は、建築学会北海道支部恒例の作品発表会が北海道立近代美術館講堂であった。私も住宅を発表させていただいた。全30数作品が紹介されたが、発表者は若い世代が随分増えた印象がある。もちろん同世代や先輩たちも健在。14日は、打合せで旭川に向かう。札幌発のJRに乗り込んだ時はカラリとした晴天だったが、30分もすると北に向かう車窓の風景が白一色になった。
手に取ったJR北海道の車内誌に「雪国への使徒、田上義也~モダン都市、札幌に抱かれて」という特集記事を見つけた。北海道でのプロフェッショナルな建築家のさきがけとして知られる田上さんの建築と物語が紹介されている。建築家の仕事の意味と役割を考えさせられた週末であった。

月曜日, 12月 08, 2008

落雪防止屋根に新雪


8日午前中、きのう降った雪が日射の影響ですこし解け始めている。そしてまた午後、日が陰ると凍結する。北海道の冬は油断ならない。落雪防止屋根工法を施した「山の手の家」では新雪が均一に屋根を覆っている。突然、雪崩のように屋根雪が滑り落ちることがないので安心である。

土曜日, 12月 06, 2008

カラマツ羽目板水性塗装仕上


「山の手の家」の外部足場が外れ、外観が見えてきた。ブラウン色に塗装されたカラマツ羽目板竪張りの表情が優しい。耐久性に難があり解体した50年前の旧住宅も、外壁は下見板張りであった。半世紀の風雪にさらされた板材そのものは完全に朽ちてはいなかった。木はなかなか強い。今回の新設カラマツ外壁もまた長い時間を生きることになる。

金曜日, 12月 05, 2008

タモフローリングソープワックス仕上


4日、東札幌の家で改修工事の引渡しがあった。今回の工事は、外壁張替えと内部の一部改修が主な内容です。
以前の室内は暗く入り組んだ印象であった。改修後、和室とLDKをワンルームとし広くシンプルにするとともに、壁天井は白色系バターミルクペイント塗装、床はソープワックス仕上タモフローリングを使用することでさらに明るく清潔な印象になっている。これらはすべて自然素材仕上で再構成したのだが、今回のように住みながらの改修工事では、例えば刺激臭のない仕上を用いることなどがクライアントのストレスを少なくすることに役立っている。
写真は階段端部で、切りっ放しのタモフローリング床とパネルヒーターのサーモバルブ、巾木はアルミアングル。

水曜日, 12月 03, 2008

小さくてもきらりと光る


子供たちと暮らす家「KWH」が、北海道建築士事務所協会札幌支部で主催する「きらりと光る北の建築賞2008」を受賞しました。昨日、正式に受賞通知が届いたのです。他薦によりノミネートされ、札幌地下街で写真パネルを展示し一般の方に見ていただき、さらに専門家の現地審査を経たうえでの決定ということで、評価の視野領域が広く感じられるのがこの賞の特徴でしょうか。

なにはともあれ、嬉しいものです。再来週に市内のホテルで授賞式があるという。クライアントを始め関係者の皆さんに感謝です。

土曜日, 11月 29, 2008

長沼


29日、長沼町内で設計チームBASE4のメンバーたちと数件の建築を見て歩く機会があった。昼食に立ち寄った食堂の窓から偶然見えたのが、私のクライアントでもあった彫刻家・故丸山隆さんの屋外彫刻だった。作品名「触知座標」といい、1994年の制作である。丁度その年は長沼に離農敷地を借り受けてアトリエを開設するというので、私が依頼されて設計監理をしていた。断片的な記憶では、彫刻本体は南米産の白御影石で構成され、形状はこの地を走る緯経度グリッドを表しているということだった。彫刻設置の折、基礎や構造の技術協力をさせていただいた懐かしい思い出がある。いま、彫刻はナナカマドやシラカバに温かく守られているようだ。

東札幌の家リフォーム


28日午後、東札幌の家のリフォーム現場に向かった。ほぼ完成に近づき、来週には引き渡しができる。
水まわり配管の位置が固定されているため、プランは、リフォーム前とほぼ同じである。主に床壁天井の仕上げを新しく変更している。変更後のプランが読めることは、クライアントの計画を進めるうえでの理解を助けたようだ。家の片隅に追やられたような以前の暗く狭く感じる和室は、広さこそ無いが家の中央にあって開放的に明るく変身している。アイランドキッチンも今回のリフォームの目玉だ。いつものように、石狩市の家具屋さんの特注品。電気ボーラーによる温水パネルヒーターと24時間計画換気、水性塗料による壁天井仕上げと石鹸ワックス仕上げのタモ無垢フローリングなど、いつもの仕様。

木曜日, 11月 27, 2008

雪の小樽


27日午後、小樽公園通教会へ行く。先日納品した週報棚(しゅうほうだな)が好評で、今度は記載台を制作することになった。今日は場所や使い方を打合せし、戻ってゆっくり考えようと軽い気持ちできたのだが、可能であればなんとかクリスマスまでに間に合わせたいとのことで、その場で急遽ラフスケッチを起こしデザインすることになった。
外は、折からの雨で雪が融けシャーベット状になってとても歩きにくいが、空は冬の日本海のどんよりした深いブルーグレー、あせる気持ちを落ち着かせてくれる色だ。

日曜日, 11月 23, 2008

上棟の祝い





千歳のエコハウスで上棟のお祝いをした。当日のメインイベントは「もちまき」、施主のたっての希望である。あたらしくこの地域へ仲間入りする人と住宅のはじめての挨拶でもある。餅をキャッチする近所の皆さんの笑顔が、新しい隣人と住宅を歓迎しているようだ。補強コンクリートブロック造フラットスラブで梁の形すら見えない住宅の「上棟の祝い」だが、地域とつながることのできる古き良き慣習もまんざら捨てたものではない。

木曜日, 11月 20, 2008

新雪


朝、札幌市内は本格的に雪が積もり一面銀世界の新しい風景になった。きょう20日は日本人が大好きだというボジョレーヌーボーの解禁日で、そう言う私の手元にも1本ある。この赤ちゃんワインには、実はいろいろな価格と銘柄のものがあるのだという。
マイナス気温の外から暖房の効いた暖かい室内に入ると、適度に冷えたワインがある。厳しい寒さへの贈り物のようだ。

水曜日, 11月 19, 2008

ゲスト講師


今日は北星学園大学の授業があった。座学では半年も同じような話をしていると飽きてしまうので、ミニ演習として模型を作ったりレポート提出をさせたりしているのだが、今日はゲストを招いて話をしていただいた。
今日のゲストは、ビタレスクの鈴木敏章さん。自他共に認めるフィンランド通で、学生時代の話やら北欧の文化について思う存分語っていただいた。とはいえ講師の習性で、私が無理に建築の話に誘導してしまった。ご本人はもうちょっと違うことを語りたかったようだった。
写真は、90分の講義を終え、講師控え室で一息入れる鈴木さんと取り扱い商品のフィンランド製ドムス窓。ご本人同様、表情は優しいがちょっと頑固で期待を裏切らないすぐれものの木製サッシです。ぜひ一度お試しください。

月曜日, 11月 17, 2008

現場見学会


17日、千歳のエコハウスで、現場見学会があった。北海道建築技術協会(HOBEA)メーソンリー研究会主催のもので、外観と1・2階の一部をご覧頂いた。見学者から建設コストの質問があり、さまざまなコストダウンの工夫をして、たいへんリーズナブルな建設コストを達成していることを説明した。木造住宅並みの単価の安さには見学者のみなさんたいへん驚かれたようだった。住宅は、なにはともあれ見ていただくのが一番だ。外観は、外断熱施工の上に透湿防水シート張り状態。このうえにガルバリウム鋼板を葺く。

木曜日, 11月 13, 2008

山の手の家の現場


13日は、「山の手の家」現場で外壁色を確認した。カラマツ竪羽目板にキャピタルペイント水性塗料を施工している。色はクライアントご指定のブラウン色。水性塗料は、油性のような刺激臭がないばかりか難燃性能を有しているため採用している。作業性もよい。例年寒い時期だが、幸いここ数日は小春日和の暖かさが続いているので塗装作業現場は順調とのことだ。