「山の手の家」の外部足場が外れ、外観が見えてきた。ブラウン色に塗装されたカラマツ羽目板竪張りの表情が優しい。耐久性に難があり解体した50年前の旧住宅も、外壁は下見板張りであった。半世紀の風雪にさらされた板材そのものは完全に朽ちてはいなかった。木はなかなか強い。今回の新設カラマツ外壁もまた長い時間を生きることになる。
土曜日, 12月 06, 2008
金曜日, 12月 05, 2008
タモフローリングソープワックス仕上
4日、東札幌の家で改修工事の引渡しがあった。今回の工事は、外壁張替えと内部の一部改修が主な内容です。
以前の室内は暗く入り組んだ印象であった。改修後、和室とLDKをワンルームとし広くシンプルにするとともに、壁天井は白色系バターミルクペイント塗装、床はソープワックス仕上タモフローリングを使用することでさらに明るく清潔な印象になっている。これらはすべて自然素材仕上で再構成したのだが、今回のように住みながらの改修工事では、例えば刺激臭のない仕上を用いることなどがクライアントのストレスを少なくすることに役立っている。
写真は階段端部で、切りっ放しのタモフローリング床とパネルヒーターのサーモバルブ、巾木はアルミアングル。
以前の室内は暗く入り組んだ印象であった。改修後、和室とLDKをワンルームとし広くシンプルにするとともに、壁天井は白色系バターミルクペイント塗装、床はソープワックス仕上タモフローリングを使用することでさらに明るく清潔な印象になっている。これらはすべて自然素材仕上で再構成したのだが、今回のように住みながらの改修工事では、例えば刺激臭のない仕上を用いることなどがクライアントのストレスを少なくすることに役立っている。
写真は階段端部で、切りっ放しのタモフローリング床とパネルヒーターのサーモバルブ、巾木はアルミアングル。
水曜日, 12月 03, 2008
小さくてもきらりと光る
土曜日, 11月 29, 2008
長沼
29日、長沼町内で設計チームBASE4のメンバーたちと数件の建築を見て歩く機会があった。昼食に立ち寄った食堂の窓から偶然見えたのが、私のクライアントでもあった彫刻家・故丸山隆さんの屋外彫刻だった。作品名「触知座標」といい、1994年の制作である。丁度その年は長沼に離農敷地を借り受けてアトリエを開設するというので、私が依頼されて設計監理をしていた。断片的な記憶では、彫刻本体は南米産の白御影石で構成され、形状はこの地を走る緯経度グリッドを表しているということだった。彫刻設置の折、基礎や構造の技術協力をさせていただいた懐かしい思い出がある。いま、彫刻はナナカマドやシラカバに温かく守られているようだ。
東札幌の家リフォーム
28日午後、東札幌の家のリフォーム現場に向かった。ほぼ完成に近づき、来週には引き渡しができる。
水まわり配管の位置が固定されているため、プランは、リフォーム前とほぼ同じである。主に床壁天井の仕上げを新しく変更している。変更後のプランが読めることは、クライアントの計画を進めるうえでの理解を助けたようだ。家の片隅に追やられたような以前の暗く狭く感じる和室は、広さこそ無いが家の中央にあって開放的に明るく変身している。アイランドキッチンも今回のリフォームの目玉だ。いつものように、石狩市の家具屋さんの特注品。電気ボーラーによる温水パネルヒーターと24時間計画換気、水性塗料による壁天井仕上げと石鹸ワックス仕上げのタモ無垢フローリングなど、いつもの仕様。
水まわり配管の位置が固定されているため、プランは、リフォーム前とほぼ同じである。主に床壁天井の仕上げを新しく変更している。変更後のプランが読めることは、クライアントの計画を進めるうえでの理解を助けたようだ。家の片隅に追やられたような以前の暗く狭く感じる和室は、広さこそ無いが家の中央にあって開放的に明るく変身している。アイランドキッチンも今回のリフォームの目玉だ。いつものように、石狩市の家具屋さんの特注品。電気ボーラーによる温水パネルヒーターと24時間計画換気、水性塗料による壁天井仕上げと石鹸ワックス仕上げのタモ無垢フローリングなど、いつもの仕様。
木曜日, 11月 27, 2008
雪の小樽
日曜日, 11月 23, 2008
木曜日, 11月 20, 2008
新雪
水曜日, 11月 19, 2008
ゲスト講師
今日は北星学園大学の授業があった。座学では半年も同じような話をしていると飽きてしまうので、ミニ演習として模型を作ったりレポート提出をさせたりしているのだが、今日はゲストを招いて話をしていただいた。
今日のゲストは、ビタレスクの鈴木敏章さん。自他共に認めるフィンランド通で、学生時代の話やら北欧の文化について思う存分語っていただいた。とはいえ講師の習性で、私が無理に建築の話に誘導してしまった。ご本人はもうちょっと違うことを語りたかったようだった。
写真は、90分の講義を終え、講師控え室で一息入れる鈴木さんと取り扱い商品のフィンランド製ドムス窓。ご本人同様、表情は優しいがちょっと頑固で期待を裏切らないすぐれものの木製サッシです。ぜひ一度お試しください。
今日のゲストは、ビタレスクの鈴木敏章さん。自他共に認めるフィンランド通で、学生時代の話やら北欧の文化について思う存分語っていただいた。とはいえ講師の習性で、私が無理に建築の話に誘導してしまった。ご本人はもうちょっと違うことを語りたかったようだった。
写真は、90分の講義を終え、講師控え室で一息入れる鈴木さんと取り扱い商品のフィンランド製ドムス窓。ご本人同様、表情は優しいがちょっと頑固で期待を裏切らないすぐれものの木製サッシです。ぜひ一度お試しください。
月曜日, 11月 17, 2008
現場見学会
木曜日, 11月 13, 2008
山の手の家の現場
休講
日曜日, 11月 09, 2008
モエレ沼公園
金曜日, 11月 07, 2008
週末イベント続報
週末イベント
火曜日, 11月 04, 2008
庭に初雪
月曜日, 11月 03, 2008
土曜日, 11月 01, 2008
白い陸屋根の家
月曜日, 10月 27, 2008
初冠雪
月曜日, 10月 20, 2008
SDW(札幌デザインウィーク)
日曜日, 10月 19, 2008
Roof×2
金曜日, 10月 17, 2008
納品
16日、小樽公園通教会で家具の納品に立ち会った。およそ80年前の建築で、床は自然なたわみが生じている。倒れ防止のため家具は壁に固定した。既存の壁板との色あわせがうまくいって、以前からそこに置いてあったように見える。
6時から、小樽市内で開催された建築士事務所協会主催の講演会に参加した。
フィンランドの首都ヘルシンキ市の都市計画課に勤務している建築家・吉崎恵子氏が北欧の住宅や街づくりの現状をレポートする内容であった。「都市計画のないところに敷地はない」という計画コンセプト、「ヘルシンキの土地の大半を市が所有している」という行政力、「力を入れるべき計画はコンペで案を募集する」という伝統、現状でも厳しい「断熱性能基準を2010年にさらに引き上げる」という制度目標、などなど同じ地球上の出来事なのである。
6時から、小樽市内で開催された建築士事務所協会主催の講演会に参加した。
フィンランドの首都ヘルシンキ市の都市計画課に勤務している建築家・吉崎恵子氏が北欧の住宅や街づくりの現状をレポートする内容であった。「都市計画のないところに敷地はない」という計画コンセプト、「ヘルシンキの土地の大半を市が所有している」という行政力、「力を入れるべき計画はコンペで案を募集する」という伝統、現状でも厳しい「断熱性能基準を2010年にさらに引き上げる」という制度目標、などなど同じ地球上の出来事なのである。
木曜日, 10月 16, 2008
雪虫(YUKIMUSHI)
水曜日, 10月 15, 2008
「千歳のエコハウス」現場打合せ
水曜日, 10月 08, 2008
週報棚
木曜日, 10月 02, 2008
実現、10年の夢
水曜日, 9月 24, 2008
パッシブデザインのすすめ
月曜日, 9月 22, 2008
「千歳のエコハウス」配筋検査
木曜日, 9月 18, 2008
時間に耐える
水曜日, 9月 17, 2008
後期授業
きょうから、北星学園大学での後期授業が始まった。文学部心理応用コミュニケーション学科で空間コミュニケーションという授業を受け持っている。コミュニケーションという視点から建築空間をとらえ、暮らしに生かすのが目標。2003年に始めて今年で6年目。1コマ90分で週1×13週=のべ1170分の講義だ。1170÷60=19.5時間は私自身の学習時間でもあり、回を重ねるごとに奥行き深く興味が尽きない。
ともあれ、半年ぶりのキャンパスだ。キャンパスは、大先輩の建築家・上遠野徹さんの設計で、スケール感ある中庭を主要な講義棟や研究棟・図書館棟で囲まれた清潔感のあるたたずまいを見せている。温かい日差しを浴びて、芝生に寝転んでいる学生達の姿があった。社会人講座や社会人学生の受け容れも積極的に行なわれているようで、きょうは同年代の受講者とおぼしき方に教室の場所を尋ねられた。キャンパスはいつの時代も同じように自由な雰囲気が漂い誰でもが自分を見つけて元気になれる空間である。
ともあれ、半年ぶりのキャンパスだ。キャンパスは、大先輩の建築家・上遠野徹さんの設計で、スケール感ある中庭を主要な講義棟や研究棟・図書館棟で囲まれた清潔感のあるたたずまいを見せている。温かい日差しを浴びて、芝生に寝転んでいる学生達の姿があった。社会人講座や社会人学生の受け容れも積極的に行なわれているようで、きょうは同年代の受講者とおぼしき方に教室の場所を尋ねられた。キャンパスはいつの時代も同じように自由な雰囲気が漂い誰でもが自分を見つけて元気になれる空間である。
月曜日, 9月 15, 2008
エコの現場
「千歳のエコハウス」は1階CB(コンクリートブロック)積が終わったところだ。現場から13日状況写真が届いていた。CB積で現場最大の敵は雨。幸い先週は天候に恵まれたため作業が順調に進んでいる。
70年代のドムス誌でニューヨーク・ファイブの建築家ジョン・ヘイダック(John Hejduk)が紹介された号があった。クーパーユニオンの白黒写真と共に、ヘイダック・ファブリケーションと題された色彩鮮やかなドローイングがあったように記憶している。建築の意味の多様性をテーマに、エコロジー、エゴイズム、エコノミー、エッグといった単語が語呂合わせのように並んでいた。当時、エコは建築を本質から考えるためのアンリアルな抽象であったのだろう。40年後の現在は、ヘイダックの語呂合わせに笑えないほど身近にエコが迫っている。
木曜日, 9月 11, 2008
給気の工夫
少し気が早いのだが、北海道の冬の話。それも住宅の換気計画の話です。私は、室内の空気を排出し新鮮空気を屋外から取り込む換気システムでは、熱移動が合理的な熱交換給排気システムが理想。ですが、予算の都合で断念。いつも単純に外壁に穴を開けて外部の新鮮空気を取り込み、各室の汚れた空気をダクトで一ヶ所に集めて高性能換気ユニットから屋外へ排気する「第三種換気」にたどり着くのです。第三種換気の難点は給気が冷気を取り込み、排気が暖気を連れ去るところ。まして給気口まわりに寒さを呼んでしまいかねない。だからせめて給気口を暖房ヒーター近くに置き、冷気を直接感じないよう余熱をしてから取り込むという、快適性への工夫をすることになる。
写真は、床まであるガラス面のコールドドラフトを抑える目的の温水ヒーター、PSのCチューブを床に埋め込んだすぐ横から給気を取っています。「真駒内東町の家」でのちょっと涙ぐましい工夫です。
写真は、床まであるガラス面のコールドドラフトを抑える目的の温水ヒーター、PSのCチューブを床に埋め込んだすぐ横から給気を取っています。「真駒内東町の家」でのちょっと涙ぐましい工夫です。
月曜日, 9月 08, 2008
山の手ハウス#5
日曜日, 9月 07, 2008
千歳エコハウスのCB
金曜日, 9月 05, 2008
真駒内東町の家の姿
火曜日, 9月 02, 2008
千歳のエコハウス(ecohouse in chitose)
土曜日, 8月 30, 2008
カーペンターセンターの手摺
施工図で最終チェックをする段階で、いろいろと考えを広げる楽しい時間がある。先日も手摺のことをあれこれ考えていた。時代を超えてなるほどと納得させられる先人の仕事には、おしゃれな誠実さがある。写真は、ル・コルビュジェ設計のカーペンターセンターの手摺。
元JIA会長の鬼頭梓さんが亡くなられた。レンガが印象的な作品を多く手がけた建築家で、ご自身設計の北品川の教会で葬儀が行われるという。数十年前、木造の旧教会堂を訪れたことがあった。当時、私の弟が竹中工務店の施工担当として現場常駐するというので、ひやかしに行った。後日現場が始まり、鬼頭さんが真っ赤なスポーツカーで現場にやってきて、十数メートルもある根切り底に下りて自ら地盤の確認をされた、と聞いてなるほどと思ったものだ。おしゃれで誠実な仕事をされた大先輩だ。ご冥福をお祈りします。
元JIA会長の鬼頭梓さんが亡くなられた。レンガが印象的な作品を多く手がけた建築家で、ご自身設計の北品川の教会で葬儀が行われるという。数十年前、木造の旧教会堂を訪れたことがあった。当時、私の弟が竹中工務店の施工担当として現場常駐するというので、ひやかしに行った。後日現場が始まり、鬼頭さんが真っ赤なスポーツカーで現場にやってきて、十数メートルもある根切り底に下りて自ら地盤の確認をされた、と聞いてなるほどと思ったものだ。おしゃれで誠実な仕事をされた大先輩だ。ご冥福をお祈りします。
水曜日, 8月 27, 2008
遣り方
火曜日, 8月 26, 2008
造作家具(handmade furniture)
金曜日, 8月 22, 2008
配筋検査
水曜日, 8月 20, 2008
現場再開
火曜日, 8月 12, 2008
千歳の家(house in chitose)
土曜日, 8月 09, 2008
小樽公園通教会(otaru park street church)
金曜日, 8月 08, 2008
私の一日
火曜日, 8月 05, 2008
握手
日曜日, 8月 03, 2008
サイン
金曜日, 8月 01, 2008
夏の庭
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