5メートル程度の竹数本から、16本の一輪挿しを作りバラを挿してひな壇上に並べた。竹は和、バラは洋の象徴として考えた。緑の竹と赤い花の対比も美しいと思った。ただ1本のバラはレゴの家に置き換えた。木に竹を接ぐとは「ちぐはぐで調和がとれていない事のたとえ」であるが、建築家の仕事は、社会の様々な局面でまさに調和がとれるかどうかのギリギリのところで成り立っているということを表現したかった。枯れ木に花を咲かせる翁の心意気でもある。実は20年以上前のまだ多くの企業が芸術文化活動をサポートしていた頃の建築家の展覧会に出品したもの。私の建築に対する考え方は今も変わらない。
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