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月曜日, 10月 27, 2014

木彫りのクマ

「北海道の木彫り熊の考察」という本が出版された。著者は山里稔さんという。ご縁があって、懇意にさせていただいている。玩具などない半世紀前のこと、私は畳の上で木彫りのクマにまたがって遊ぶのが楽しかった。記憶に残っている限り、唯一の遊び道具だった。最近、年老いた母にそのクマのことを聞いた。「私が嫁ぐとき、父が持たせてくれたんだよ」と。母の記憶は確かだ。母の父、私の祖父は当時国鉄マンで奈井江駅長だった。作者の堀井清司氏は奈井江町在住、顔見知りの祖父が一体のクマの木彫りを譲り受けたという。そんな話をつい最近聞いたのだった。そんな折、山里稔さんが木彫り熊の本を出すという情報を得た。すぐに我が家にあるクマを持参してお話を伺った。北海道の愛すべきそして精緻なクラフトとして、木彫り熊は見直される価値がある。
我が家にある木彫りクマ。伝 堀井清司作。銘はない。

1 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

ようやく「木彫り熊の考察」の出版にこぎ着けることができました。取材やら資料熊の収集、撮影、編集など手の抜けない状況が続きましたが、興味尽きること無く楽しく進めて来れたことが、満足に繋がっています。これから、この書籍が多くの人の目に触れ参考資料として使われることを願っています。また、死蔵されています木彫り熊の復活も期待するところです。先日は貴重な木彫り熊を見せて頂き嬉しく主ました。とても私の好きな形の熊です。ありがとうございました。