Powered By Blogger

木曜日, 7月 30, 2009

F35


不順な天候が続くなか、きょうは久々の夏らしい陽気に誘われるかのようにブログも更新。
30日、F35(フラット35)の中間検査立会いのため札幌市内の「柏丘の家」の現場に向かった。今回この住宅で選択した認定条件は、品確法の等級4を満たす省エネルギー性を備えることなので、断熱材を施工している今が検査時。写真は、壁に施工したグラスウールで、黄色120mm+オレンジ色30mm=150mm厚の外壁用断熱となっている。これは、等級4基準の10%増しの断熱厚である。

しかし近年、断熱材厚さは増加する傾向が急で、もはや外壁200mm断熱が視野に入ってきている。

月曜日, 7月 20, 2009

上棟


18日(土)、札幌市内の柏丘の家では上棟のお祝いがありました。クライアントの奥様お手製のご馳走をおいしく頂きました。写真は食事をたいらげすっかり満足、ニコニコ顔の参加者の表情です。

こうした食事をしながらの会話は、クライアントと大工さんや工務店担当者そして私、普段なかなか一緒に顔を合わすことが少ないお互いのコミュニケーションをする良い機会になります。

木曜日, 7月 16, 2009

旭川友の家現場




16日、旭川市内に行く。「旭川友の家別館」現場では、基礎工事の型枠を取り付けています。凍結深度800mmの旭川では、布基礎が深い。もちろん基礎断熱なので、断熱材をよけいに使用します。

外壁の一部に札幌軟石仕上げの曲面部分があり、予算を落とすため地中に隠れる基礎部分は多角形としていますが、どうも現場での作業性が悪くテマヒマかかるのだという。結局、施工会社の現場代理人の提案で櫛型の曲面基礎型枠を使用することに。机上計算からはでてこない、現場での工夫と改良があります。

ついでに、プレカット工場を見学。使用材はコストの関係で外材のスプルス集成材。産地は、バルト海のエストニア。現地生産のJAS規格製材を輸入し、ここでは高性能な機械で仕口加工しています。
コストを抑えると工場は国外へ出てしまう、という構図はどの業態も同じようです。もしも簡単に言葉のコミュニケーションが取れれば、プレカットだって現地加工で可能になるでしょう。この現実はエストニアの経済的自立には役立っているものの、北海道の自立循環型の建築づくりには程遠いようです。
木材の生産地、北海道のそのまた中心地旭川にしてこの現実です。今回はコスト優先で構造材は外材ですが、せめてもの罪滅ぼしで造作材はすべて北海道産材を使用する予定です。

日曜日, 7月 12, 2009

甘納豆




網走管内の美幌町へ、11日(土)行ってきました。「21世紀環境共生型住宅のモデル整備による建設促進事業」のコンペに参加するための勉強会に出席するためです。一般住宅の今後のありかたを地方の町が求め、プロの建築家が設計提案する画期的なものです。
それはともかく、街においしい甘納豆の名物老舗があるというので行ってみました。そこは老夫婦が営む時間が止まったような木造平屋の店舗兼加工場で、なんとも味わい深い雰囲気があり、もちろん甘納豆は美味しいお茶が欲しくなるすばらしいものでした。

木曜日, 7月 09, 2009

大ガラス


昨日の雨が上がった9日、「柏丘の家」の現場にS.O.S社から北欧製の木製サッシが搬入された。中でも居間の中央に取り付けるFIXガラスのサッシはひときわ大きく存在感がある。両側にガラス扉が取り付くと高さ2m×巾4mの開口部ができる。大きさだけで言うと、かのマルセルデュシャンの大ガラスより大きく(?)南側に広がるここだけの森のパノラマを映し出す大スクリーンとなる。サッシは、ガラス3層仕様で、熱貫流率(K値)1.3W/㎡・K。必ずしもトップレベル性能ではないが、次世代省エネ基準をクリアしフラット35へも適合した。床面積122㎡(約37坪)で、外部サッシ全ての金額は玄関ドアを含めて工事費全体の7%に納まった、このリーズナブルさは他にかえられない。

月曜日, 7月 06, 2009

旭川友の家別館







6日(月)、旭川市内で「旭川友の家別館」現場が10月中旬の完成を目指してスタートした。F.L.ライトが設計した自由学園で有名な全国的な組織と長い歴史を持つ「全国友の会」の施設で、会員相互のコミュニケーションの場を住宅並みの小規模空間のなかに意図している。
法規上の用途は事務所だが、会員限定の図書室と展示室そして託児スペースを備えた建築です。
設計者として全幅の信頼を寄せていただきながら、いままさに着工したところです。

木曜日, 7月 02, 2009

造形の力




3日、ひょんなことから知己を得た造形作家の山里稔さんの個展を覗きに行った。私が喫茶店に入るとたったいま帰られたばかりという。店の方のはからいで山里さんをわざわざ呼び戻していただいた。お蔭様でいろいろ楽しいお話を伺うことができた。
会場は個人住宅だったRC造のレンガ壁の建物を改装した喫茶店。店全体を使っての作品展で、古い建築と新しい造形がつくる時間と空間を一体に楽しむことができる素敵な展示だった。

山里稔 展は、札幌市中央区北10条西16丁目「Insomnia(インソムニア)」で12日まで開催中です。

水曜日, 7月 01, 2009

真駒内東町の家


「真駒内東町の家」が、雑誌リプランvol.85秋冬号の「北の建築家」ページに掲載されています。「これからの時間を長く住まいと共にしていこうという家族の住宅」という書き出しで私の解説も載せています。