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木曜日, 9月 24, 2015

都市住宅のこと

来月、雑誌・都市住宅の編集長として名高い植田実さん(まだお会いしたことはないが、尊敬と親しみを込めて)の講演会が札幌で開催される。テーマは1970年代の建築についてだという。
私は1970年に大学に入り、1974年に卒業した。私は、まさに雑誌・都市住宅こそ広い建築の世界を見せてくれたメディアであったと思う。このことは、同時期に建築を学んだ多くの建築家が一様に同じ感想を持っていることからもうかがい知ることができる。建築家・渡辺真理さんの文章(INAXREPORT・NO.170 再読「都市住宅」)を読んだ時に確信した。私も彼と同学年だからだ。

コールハースのPROJECTJAPAN(2012)やメタボリズムの未来都市展(森美術館2011~12)、2014年ベネチアビエンナーレ日本館展示、そして2015年の誰も知らない建築の話など、戦後とりわけ1970年代の建築がこのところ引き合いに出される印象がある。何がそこで起きていたのかを問う。
今でこそ、フランクゲーリ―のように建築がメディアそのものとして解釈されることは珍しくない。1970年代、雑誌・都市住宅はそのものが特別な建築メディアだった。だれにも分かりやすいテーマに絞りながら鋭く、中身が深く解像度がとにかく高い。

前出のINAXREPORT・NO.170で、植田実さんはまた「建築家は鮮烈でなければ」と言い放って、あの頃はよかった…と想い出話で終わらせてしまいそうな私たちを牽制している。今回の講演会が、鮮烈な建築家を生み出すひとつの契機になればと思う。
1970年代後半、消費文化を牽引したPARCO…私にとって、ああ原点と呼べるのは「都市住宅」




火曜日, 9月 15, 2015

店舗付き住宅

職住近接の店舗付き住宅で、店舗の部分にコンクリートブロックを用いた設計例。コンクリートブロックの凛とした雰囲気とラフな素材感が初めてのお客様に新鮮さを提供する。
ファサード見上げ
内部

日曜日, 9月 13, 2015

入賞しました

第22回空間デザインコンペティションの作品部門に入賞しました。このコンテストは、ガラスやガラスブロックを用いた設計を対象にするもので、提案部門と作品部門に分けられています。ガラスブロックは、箱状のもので内部に空気が詰まっています。四方がガラスでつながっているため、熱は表面を裏側まで伝わります。したがって、高度な断熱性能は得られません。北国の断熱性能を重視する設計シーンからは、近年完全に見放された素材になっています。しかしながら、ガラスの重量感や透光性は他の素材では得がたいものがあります。今回は、もう一つの特徴である遮音性能のよさを最大限に生かし、内部に小部屋をつくるという限定的な用い方をしました。適材適所ですね。
提出したプレゼンシートの一部

木曜日, 9月 03, 2015

コンクリート打設

基礎工事のコンクリート打打設。職人さんたちの非常に手慣れた様子で黙々と作業が進む。陽ざしも強くなく、雨も降りそうもない。コンクリート打設日和だ。
今回は、布基礎の立ち上がり部分。基礎断熱材XPS100mmを外側にはさんで打設した。北国仕様である。