「僕の小部屋」がリプラン誌に掲載されています。そもそもこの住宅は、13年前の新築時リプラン誌で掲載されたことがありました。2度目の登場という幸運な住宅。実は、子供室の新設が求められていました。新築時は、幼い兄弟が一つの部屋を二人でシェアすることで子供たちの独立心を養うことができました。いま成人を迎える年になって、兄弟それぞれの独立した部屋が必要になったのです。居間の上に設けられたオープンスペースが敷地です。敷地と会えて表現しました。小さな小部屋が設計条件ですが、これは一つの建築をつくるのと同じくらいしっかりと考えて設計しなければなりません。なにせ敷地は、居間の真上にあっておまけに吹抜けに面しているのです。吹抜けからの生活音や壁による採光遮断を防ぐことが求められました。そこで提案したのが、ガラスブロックを用い空間を仕切ることで遮音と採光の両立を可能にした子供室です。これは想定以上にうまくいきました。ガラスブロックは、およそ100kg/㎡の重量がありますが、コンクリートブロック壁と鉄筋コンクリートの構造体が難なく支えています。木造建築では重量のあるガラスブロックの壁を支えるのはとても難しい選択でした。コンクリートブロック造であったことが、この選択を可能にしたのです。
今年のブログは、この回を入れて26回。月2回程度の少なさでした。来年は、もっと情報発信していきます。