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月曜日, 12月 30, 2013

12月30日

今年のBLOG(ブログ)UP数は50件、なんと例年約100件の50%程度でした。原因は、FB(フェイスブック)のUPにありました。FBのUP数を合算すると100件弱で、丁度年平均UP数になっていました。月平均7~8度のUP、4日に一度のUPという頻度です。反応がリアルタイムに見えるFBの良さはBLOGでは得られない会話そのものの醍醐味です。一方、過不足のない情報やまとまった考えを伝えることのできるBLOGの発信力というのも、FBを使っていく日々再認識することになりました。FBがフロー情報であるならBLOGはストック情報です。当然、フロー情報の中にもストックすべき情報もあります。より多角的で多様な情報のなかから、留めておきたい必要としている情報を落とし込むのが私にとってのBLOGの役割かなと思っています。

今年、キンドルペーパーホワイトというモノクロ版電子書籍を入手して読んでいます。読み終えたものもいつも引っ張り出すことができるので、本棚ごと持ち歩くような感覚に近い。
「あの日からの建築」伊東豊雄著(集英社新書キンドル版)は、最近読んだものの中で考えさせられる一冊だった。あの日とは、言うまでもなく2011.3.11なのですが、ご自身が設計した「せんだいメディアテーク」の被災体験から、それまでの建築を通して思考してきたことを実に真摯な向き合い方で一気に吐露しています。被災地に真っ先に呼ばれることのない「建築家」の立ち位置について、実社会を反映しない概念優先の「大学」の建築教育について、伊東さんの柔和な外見からは想像もできない激しく鋭い言葉が紡ぎ出されています。読み終えて、戦場は異なっていても私も日々戦わなければと思う一冊でした。

土曜日, 12月 21, 2013

スクリーンレンガ

今年、当別町で医院の増築工事があり、レンガを外壁の一部に用いた。スクリーンレンガという乾式透かし積工法と、従来の湿式工法とを併用した。乾式工法は、鋼管を自立させ、レンガの穴に通して積み上げるというもの。実にシンプルな工法だ。モルタルを使わないので、簡単に解体することも可能だ。北海道農材工業社製。
鋼管にレンガを通して積み上げる乾式透かし積みレンガ工法

乾式透かし積み詳細

外断熱の外装材としてのレンガ積工法
湿式レンガ積工法

火曜日, 12月 17, 2013

住まいづくりYYAA: 1970~74

住まいづくりYYAA: 1970~74: 先日、JIA住宅部会の例会がありました。12月は、住宅賞授賞式と忘年会です。誰でも「旅のスライド」を発表して良いことになっているので、私は昨年来の神戸行について写真を交えて話しました。今回、特に発表しようと思いついたのは、たまたま数週間前にある図面のコピーを手にしたからです。それ...

1970~74

先日、JIA住宅部会の例会がありました。12月は、住宅賞授賞式と忘年会です。誰でも「旅のスライド」を発表して良いことになっているので、私は昨年来の神戸行について写真を交えて話しました。今回、特に発表しようと思いついたのは、たまたま数週間前にある図面のコピーを手にしたからです。それは、北海道釧路市生まれで神戸大学で建築を学んだ建築家・毛綱モン太(毅曠)の反住器(1972年竣工)の青焼製本のコピーという文字がかろうじて読み取れる程度の図面でした。私は、実物を1976年にご縁があって見学しています。当時の写真を添えての発表です。反住器の反とは、反省、反問、反芻、といった繰り返す振り返るという意味。反対や反発といったアンチの意味だけではないことは確かです。一年の終わりのこの機会に、ふさわしい言葉だと思いました。昨年見学した高槻日吉台教会も一緒に映しました。日吉台教会は、1970年竣工で建築家・毛綱モン太(毅曠)のスタートになった作品です。若々しくて、涙が出るほど生命感にあふれています。
反住器(平面図)~彩色は筆者

反住器(断面図)~彩色は筆者

反住器外観(1976年撮影)

反住器内観(1976年撮影)

日吉台教会(2012年撮影)

日吉台教会(2012年撮影)