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月曜日, 1月 04, 2016

2016年の始めに

新年あけましておめでとうございます。


玄関に取り付けた、「しめ飾り」は庭の隅にあるプンゲンス・トウヒ。一年間に伸びた枝先を切り取って使う。事務所の室内には、頂戴した日めくりカレンダーを取り付けている。台紙に商店名や電話番号とFAX番号及び住所などの広告入りで私の事務所にはちょっと違和感がある。先方には申し訳ないと思いつつ「日めくり」本体と台紙を「解体」し、シンプルなクラフト紙の台紙に付け替えた。もともとの台紙の隅をよく見ると、グッドデザイン・ロングライフ賞受賞とある。調べてみると、確かに2012年度の受賞だ。今年は366枚、一枚一枚の薄い紙にぎっしりと一日の情報が書き込まれている。読んでなるほどという一言もある。受賞理由のひとつに、暦文化というものの継承がある。WEBサイトをよく読むと、どうやら受賞対象は本体のみ、台紙は入っていないようだ。審査員・川上元美、山本秀夫とあるから、まあそうだろうと一人合点。少し大げさに言えば、本体のように継承されるものと台紙のように改変されるものとの出会いが文化をつくることじゃないか。そのために、本体と台紙を「解体する」という行為が時に必要なのではないかと思うわけです。
日めくりカレンダー
しめ飾り

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