木曜日, 1月 31, 2008

原寸模型(mock up)


明日から、JIA(日本建築家協会)北海道支部の建築家展が10日間の日程で、札幌市にある北海道立近代美術館にて開催される。多数の建築家の力作が展示されているので、是非ご覧ください。

私も現在設計中の日本キリスト教団小樽公園通教会の改修プロジェクトを発表している。82年前に竣工した木造教会堂に構造補強を施し、小樽市民に親しまれている歴史的建造物の末永い活用を目指すものである。保存改修コーディネーターとして友人の駒木定正氏(北海道職業能力開発大学校)、構造解析は武田寛氏(北海道工業大学)の協力を得ている。写真は、モックアップと呼ばれる建築部品の原寸および縮小模型である。設計者の体温がつたわる生きた展覧会にしたい、私にはそういう想いがある。

土曜日, 1月 26, 2008

雪影礼賛


積雪で生活の利便性を損ない、健康や安全を脅かされることは十分に理解しているものの、雪の表情の美しさは格別である。札幌では昨日からしんしんと雪が降り積もり、かくいう私も午前中に一度、夕方にはもう一度雪かきをする。雪を愛でているだけではすまないのだが。
太陽が雪雲を透過して弱々しく照らすとき、雪がつくる自然の起伏がなんともたおやかで柔らかい表情をみせる。あたかも障子を透過する光のような微妙な陰影をつくりだしている。
北国の住宅づくりは、積雪によって地盤面が高くなり風景が劇的に変わる、たとえばこのような積雪による見え方の変化についても考えられていなければならないのだ、と思う。

火曜日, 1月 22, 2008

竣工写真アルバム


昨年末に竣工し、オープンハウスにたくさんのお客様をお迎えした「発寒の住宅」の竣工写真が立派な冊子になって届いた。この住宅をプロデュースした会社が、写真家に依頼して数部限定で作成したものだ。竣工写真アルバムといえば、プリントした写真をアルバム帳に貼ったもの。という私の固定概念を見事に打ち破ってくれた。聞けば、この写真アルバムを手にした施主の喜びようは想像以上のものだったとか。私も嬉しくて、事務所を訪れる人たちに時々お見せしている。
昨日、日本画家の片岡球子さんが103歳で亡くなられた。実は、高校の大先輩である。もちろんお会いしたことはないのだが、北海道で生まれ育ち中央画壇で活躍されていた。いったいどのような人物だったのだろう。出身大学の女子美術大学同窓会のホームページでひととなりを知ることができた。絵画同様にエネルギッシュで粘り強く地道な努力を重ねた、ということだった。

月曜日, 1月 21, 2008

外気温


このところ気温の低い日が続く。むろん外気温は零下なのだが、日射をもろに受ける温度計は2℃を指していた。室内側では、別の温度計が24℃を指しているので、窓をはさんで気温差は22度ある計算。複層ガラスだけでこの気温差を耐えている。

写真は昨日。このあと、外部ガラス表面の汚れが気になって清掃したら、勢いで温度計の樹脂製ブラケットが折れてしまった。背後からの日射で劣化が進行していたようだ。暦では大寒の今日、寒冷地での住宅性能や暮らし方についていろいろ考えている。

木曜日, 1月 10, 2008

あと付け屋外階段


写真の階段は、明らかに後から取り付けられているものだが、うまくデザインされている。2階と3階からの避難を目的にした屋外階段である。下見板張り外壁にスチール下地を直接打ち付け、スチールの方杖を張り出し2階と3階の踊り場を支え、それぞれの踊り場からスチールのササラを架けて階段ができている。部材の細さ、それがこのデザインの生命線。それは、上げ下げ窓の方立ての繊細さに対応するように考えられたのではないか。真黒に塗られているのは、真白に塗られた下見板張りに対応させているためだ。エアコンが上げ下げ窓からお尻を出している。古い建物をなんとか現代に生かして使おうとする精神が見て取れるようだ。いじらしくもあり、誇り高くも感じる。
予備選挙が昨日行なわれた米国NH〈ニューハンプシャー〉州で、2003年秋に見た光景。TVニュースを見てふと思い出した。

金曜日, 1月 04, 2008

謹賀新年


新年あけましておめでとうございます。
山之内建築研究所(YYAA)は今春18周年を迎え、今日から始動します。

さて、私は今年の正月もTVかじり虫だった。中でも一番印象に残ったのは、NHKのイチロー密着ドキュメント番組。特に「プロフェッショナルとは観衆を圧倒し選手を圧倒し圧倒的な記録を残すこと」と最後に言い放つシーンには正直うなってしまった。直前にBSで放送していたヒルマンとバレンタインの両監督対談も面白かった。ヒルマンは試合中に書きとめたメモをファイルに整理して後日使えるようにしているとか、バレンタインは審判抗議が実は周到に用意された選手を鼓舞するための演技であるとか、「建築家監督論」を信じる私にとっては、聞き逃せない。なんと気がつくと3時間以上続けてTVにかじりついていた。
写真は、鉄の町室蘭のキャラクタ-人形ボルタ君。昨年購入したもの。ボルト、ナット、ワッシャー、ビス等をハンダ付けしたシンプルなつくり。これは、どう見てもイチローとSHINJOのようだ。新春一番、手にとってちょっと楽しい気持ちになっている。

今年もどうぞよろしくお願いします。