月曜日, 4月 30, 2007

借景の森


「大谷地の森の家」が近々竣工する。現在、外構工事と並行して細部の仕上げ工事を施工中だ。キッチンに立つと、木陰に雪の残る森を正面に望むことができる。施主が切望したここにしかない光景が広がる。これから夏にむかって木々はいっせいに芽吹き、またたくまに枝は葉をつけ、かすかに落ちる木漏れ日が美しい緑の深い森となるだろう。実は、この住宅にとって森は室内空間の延長とも呼べるもので、無くてはならないもの。施主は、小さな森へのライトアップを考えているのだという。さらに森と住宅とが「つながる」きっかけを模索しているところである。

水曜日, 4月 25, 2007

着工前夜


札幌は、ここ数日好天が続いている。まるで初夏の陽気のよう。高気圧に押されるように、先週の風邪はウソのようにどこかに消えた。今日25日は、ことのほか外の空気がいい。写真の「西宮の沢の家」敷地では、まさに着工前夜である。確認申請も下り、施工者も決まり、あとは工事が始まるのを待っている。

火曜日, 4月 17, 2007

春の地鎮祭


15日は大安の日曜日、早朝9時から「西宮の沢の家」の地鎮祭に出席した。数日来の寒波の影響で、吐く息も白い。この住宅は、2世帯住宅で今秋の完成を目指す。地鎮祭は安全祈願祭と称したり、当日工事着手の近隣挨拶を兼ねたり、お施主様のご家族に挨拶したり、敷地の再々確認をしたりと様々な意味を持っている。従って、住宅建築にとって不可欠なプロセスであると考えている。週末の14、15日の二日間は、札幌~室蘭を2往復した。寒波と強行軍の疲れのため風邪を引いた。数日、この風邪が鎮まるように静かにしていようと思う。

木曜日, 4月 05, 2007

イチロー(ichiro)


日米大小を問わず野球観戦は私の楽しみのひとつ。そのうちの大リーグ野球が今週始まった。朝、仕事を始める前にBSで観るのは、北海道の最北稚内よりもさらに数百キロ北に位置するシアトルの試合。観客の様子が寒そう。偏西風や海流の影響で緯度の高いヨーロッパや北米は暖かいのだと高校の地理の時間に習った。あらためて地球環境はダイナミックだと思う。開幕試合、我がイチロー選手は天然芝に転がる内野安打で出塁、ホームを踏んだ。半ばあきらめ顔で白球を追いかけた敵捕手は芝に手を伸ばした瞬間、ヒットを確信して首を横に振った。同時にふっと大きく芝の香りをかいだようにみえた。無味乾燥な人工芝ではなく五感に訴える天然芝が、みる者の想像力を刺激する。写真は、数年前、江別市のもえぎ野で数名の建築家たちがデザイン協働した建売住宅。JRの車窓からよく見える。真ん中が私のデザイン。実はこの住宅、ペントハウスのイメージはイチロー選手の頭。向かって右側の住宅を設計したBASE4の仲間、建築家の平尾稔幸さんが撮影してメールで送ってくれた。この三軒の外観だけは、いわば野球のようにいくつかのルールを決めてデザインした。みる者を楽しませることができただろうか。

火曜日, 4月 03, 2007

コミュニケーション試行


4月は、新しい気持ちになれる。正月とは違って、この季節が春の訪れと共にあることと関係しているのだろう。とりわけ北国では時間と共に雪が融け、季節が移り行くのが実感できるからかもしれない。いまいくつか新しい試みをしている。そのひとつ9月からの北星学園大学での空間コミュニケーションの講義では、大学ホームページのシラバスにも書いているが、ストレートに建築空間のコミュニケーション論を扱う。昨年までの4年間は、建築計画論からのアプローチであった。いわばボールゾーンからの試行の結果、空間コミュニケーション論のストライクゾーンの輪郭が浮かび上がってきたといっていい。秋の開講までによい準備をしたいと思う。準備をすることもまた楽しみである。講義では、JIA北海道支部発行「建築家カタログ第3集」を推薦図書としている。写真は、同カタログの私のページを再構成したもの。どのように表現したら伝わるのかをいつも考えている。