住まいづくりYYAA
北海道の建築家・山之内裕一の住まいづくりブログです。地域の歴史や風土の記憶を大切に住まいをつくります。お気軽にご相談を。
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山之内建築研究所
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木曜日, 4月 03, 2025
建築保存の正義
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札幌市役所屋上から500mm望遠で撮った。当時、開拓の村への移転議論の中で現地保存が決定した時計台。今から半世紀前の1973年8月、卒業設計の準備調査として札幌市建築課へヒアリングに行った帰り。デザインサーベイという言葉につき動かされ、国道5号線の幅員までも赤信号時に横断歩道上で...
月曜日, 3月 31, 2025
ブロック造の目地に宿る細部の力
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補強コンクリートブロック造(以下CB造)に限定しての話ですが、CB造の強度は目地で決まると言います。つまり接合面に使用するモルタルの強度が重要なのです。構造強度上の考察は後日に譲るとして、ここでは施工およびデザインとして考えてみたい。まず全体的な積み方についてですが、縦横を通すイ...
金曜日, 3月 28, 2025
ハビタ札幌機関紙「はびたvol.4」
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ハビタ札幌機関紙「はびたvol.4」は1978年12月13日に発行された。この年、ハビタ札幌は小樽運河保存問題に深く関わることになった。小樽在住の若者仲間たちと、小樽運河に人を呼びその魅力を実証する祭り「ポートフェスティバル78」や、小樽運河の意義を対話するシンポジウム「第一回...
水曜日, 3月 26, 2025
ハビタ札幌機関紙「はびたvol.2」
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印度にサルナートという仏教遺跡がある。現在はレンガ造の建物基礎が点々と散在している広大な遺跡公園になっているようだがその中にレンガでつくられた巨大なダメ―クストゥーパという仏塔がある。私はちょうど50年前、訪れたことがあるのだが、レンガと聞くと、その圧倒的な存在感を今も鮮烈に想...
火曜日, 3月 25, 2025
継承されたコンクリートブロック住宅
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本日発売のリプラン誌148号、20年前に設計した住宅が掲載されています。数年前、若い所有者に替わり改修させていただいた。その機会に住宅の何が気にいったのかと尋ねたところ、コンクリートブロックの古びた良さだと教えてくれた。その経年変化が価値なのだという。なるほど今となってはスルーし...
月曜日, 3月 24, 2025
ハビタ札幌機関紙「はびたvol.1」
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49年前のこと、1976年、北海道札幌を拠点に活動した建築家集団、正式名称は北海道の環境を研究する会が組織された。 会の主な活動は様々な分野の専門家を招き講演会・勉強会等であり、札幌市中央区の竹山実建築綜合研究所札幌分室(アトリエインディゴ)を会場に月一回程度開催した。 (注:ジ...
日曜日, 3月 23, 2025
3月といえどまだ雪の中
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先日、札幌市内南区某所の打ち合わせの帰り道に旧作の前を通った。2000年に竣工した住宅で、今年25年目になる。竣工時の外観がそのままで、定期的に良い維持管理をしている建主に感謝している。
水曜日, 3月 12, 2025
ハビタ札幌機関紙「はびたvol.3」
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かつて「ハビタ札幌」という建築家集団があった。1976年から1979年までの期間に若い建築家の卵たちが勉強会を企画していた。当時20代半ばだった私もその一員として参加している。勉強会や講演会等の熱気を伝え記録として残せないだろうかとの思いで機関紙を数人のコアメンバーで作った。第...
日曜日, 3月 09, 2025
住まい再訪・美しが丘の家
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週刊ブロック通信2月号への寄稿です。建築専門誌リプランの取材に同行しました。
日曜日, 1月 26, 2025
ねじのある建築現場
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とある住宅現場で外壁まわりに使用されている「ねじ」を並べてみた。ざっと7種類あった。 外壁は厚さ15mmのカラマツ羽目板を大和張りしている。大和張りは縦張りだから横胴縁が下地。 またXPS板厚100mmの断熱材を外貼りしている。そのため一番長い「ねじ」は180mmだ。 建築史の村...
月曜日, 1月 13, 2025
建築への捧げもの
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ビタレスクの鈴木さんが提供してくれる月曜から始まるカレンダーがある。 13 日の月曜日は今年の 3 週目。今年は 52 週なのですでに4%ほどが過ぎ残り 50 週がスタートした。 週刊ブロック通信の令和7年1月1日「ブロック造住宅の系譜」今年の初めての投稿は、建築への捧げも...
日曜日, 12月 08, 2024
住まい再訪(週刊ブロック通信11月寄稿)
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週刊ブロック通信に掲載された「蘭東の家・再訪」です。かれこれ23年前に竣工したコンクリートブロック造2階建ての住宅。久しぶりに訪ねる機会があった。器としての建築は長い時間を経てもあまり変わった様子はなく竣工当時の感動を再び与えてくれた。それは時間に耐えることのできるコンクリート...
金曜日, 12月 06, 2024
食卓テーブルのデザイン
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家具工房の北風ワークスさんとのコラボ企画第二弾です。ダイニングのスペースに合わせ、特注サイズの食卓テーブルをデザイン・製作しました。材料は北海道産シラカバ積層材(エコシラ合板)です。白味の繊細な表面に仕上がっています。 [山之内+北風works]焼印!
水曜日, 10月 30, 2024
住み継ぐこと
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週刊ブロック通信10月21日号に「住み継ぎ」をテーマにした住宅改修事例を紹介しています。 「美しが丘の家・改修」として11月23日(土)開催の建築作品フォーラムで発表する予定。 耐用年数が長く丈夫で(頑丈なため解体しずらいとも言えますが)、そのため長い命を与えられている建築が...
月曜日, 10月 21, 2024
モックアップ作成 (make a mock-up)
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設計から現場に至る過程では、時間の許す範囲で様々な検討を行うのですが、実物大試作品によるモックアップ検証が一番最終形に近いと考えています。 今回は臥梁下に間接照明を組み込む設計のため、私の事務所エントランスの CB 壁を利用して間接照明のモックアップを作りました。あらかじめ...
月曜日, 10月 07, 2024
厚別東の家
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札幌市内で新築住宅の工事が始まっています。北海道の素材をフルに使用した小住宅です。1階は補強コンクリートブロック造で、2階は木造の混構造です。これから徐々に建築情報を発信していきます。
火曜日, 9月 03, 2024
1+7=8
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前回のブログで書いたのだが、70年代「遊」の特集で松岡正剛は「似ているものは本質を共有する」という相似律を視覚的に編集した。先ごろ40/40で話題の大谷翔平選手がいつも全力で走る姿が誰かに似ているなと思っていたら、半世紀前のテレビ漫画のヒーロー・エイトマンの全力疾走シーンがそっ...
土曜日, 8月 24, 2024
松岡正剛さんの記憶
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雑誌「遊」相似律と題されたゲシュタルト心理学副読本のような画像集。その中に書かれていた「似ているものは本質を共有する」という断定的な言葉に打たれてしまった。1978年の出版だから、今から46年前、私はまだ20代。ちょうどそのころ、旧札幌市民会館で開催されたワークショップに参加し...
木曜日, 7月 18, 2024
建築とは?
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建築とは?ふとそのような原初的な問いが浮かぶことがある。 盟友・泉徹の著書「品質トラブル解決集」。北海道の建築家仲間で地道に建築を追求してきた人物で私の CAD の師匠でもあった。序文で「技術とは問題を解決する方法論」と書いている。
水曜日, 7月 10, 2024
ブロック造の店舗
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ブロックの楚々とした佇まいは、店舗にこそ向いているのかもしれない。公共空間のように誰でも出入りができること、拒絶感を感じないこと、日常的に利用する理髪店のような店舗にはそのような性格が求められているのではないだろうか。加えてオシャレな空間であれば、来店のお客様はスッキリした頭と...
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