住まいづくりYYAA
北海道の建築家・山之内裕一の住まいづくりブログです。地域の歴史や風土の記憶を大切に住まいをつくります。お気軽にご相談を。
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山之内建築研究所
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木曜日, 5月 26, 2016
混構造は建築のパッチワーク
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コンクリートブロックで建築を設計して30年になる。北海道の大地に大量に埋蔵されている火山灰を原料としてセメントで固めたのがコンクリートブロック。実に北海道らしさの漂う建築材料である。いわゆる地場産品であるから、かつては全道各地に生産拠点があった。人力で1枚1枚積み上げる職人の弁当...
土曜日, 4月 23, 2016
親方の把手(handle of boss)
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把手に鉄を使おうや、と言ったのは大工の親方であった。面白い、と私は思った。ただ言われた通り造ればよいのが大工の役割ではない。私はどのような場面であっても作り手としての矜持がなければならないと思っていた。そして、手に持っていた図面の裏に、親方の言う把手のスケッチを描いて見せた。そ...
木曜日, 4月 21, 2016
コンクリートブロックでつくるもの
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コンクリートブロック造住宅の設計や建設現場に関わっていると、構造体だけではなく家具などより人体に触れる部分をブロックでつくることが出来たらいいなと考えることがある。例えば、木造住宅で、 くまなく木材で仕上げるのと同じこと。さらに、丸太を輪切りにした手作りスツールなどが並べてある...
金曜日, 3月 18, 2016
室工大建築設立50周年その2
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室工大建築学科は、1966年に1期生を迎えた。私が1970年に入学するのと入れ替わりに初めての卒業生を世に送り出したのだ。1970年といえば、世の中はまだ騒然とした雰囲気が残っており、室工大にも1年遅れで学園紛争の最後の波が打ち寄せていた。 しかし新入生の私たちは、授業やキャン...
木曜日, 3月 17, 2016
室工大建築創立50周年その1
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本年4月で、私の出身校である室蘭工業大学の建築工学科が創立50周年となります。その記念行事が、3月19日に大学で行われます。卒業生が数人パネラーとなり、私もその一人として学生時代の思い出話をさせていただくことになりました。私は、ちょうど今頃、4年の卒業の直前に東京を中心におこなっ...
水曜日, 3月 16, 2016
ENZO MARI の主題によるベンチ
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バス停のある札幌市内のコンビニ店前に、ENZO MARIの主題によるベンチを製作して半年がたった。木がいい色に焼けてきている。鉄釘は錆を出してしっかりと木に刺さっている。店主に聴くと、よく利用されているという。私の興味は、デザインがどう人の行動に作用するのかということ。見るからに...
金曜日, 1月 15, 2016
続・僕の小部屋
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雑誌「リプラン東北」に、「僕の小部屋」が掲載されています。築後13年物のリノベーションです。以下、昨年末のブログから。 「僕の小部屋」がリプラン誌に掲載されています。そもそもこの住宅は、13年前の新築時リプラン誌で掲載されたことがありました。2度目の登場という幸運な住宅。実は、...
月曜日, 1月 04, 2016
2016年の始めに
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新年あけましておめでとうございます。 玄関に取り付けた、「しめ飾り」は庭の隅にあるプンゲンス・トウヒ。一年間に伸びた枝先を切り取って使う。事務所の室内には、頂戴した日めくりカレンダーを取り付けている。台紙に商店名や電話番号と FAX 番号及び住所などの広告入りで私の事...
木曜日, 12月 31, 2015
僕の小部屋
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「僕の小部屋」がリプラン誌に掲載されています。そもそもこの住宅は、13年前の新築時リプラン誌で掲載されたことがありました。2度目の登場という幸運な住宅。実は、子供室の新設が求められていました。新築時は、幼い兄弟が一つの部屋を二人でシェアすることで子供たちの...
木曜日, 12月 10, 2015
太平洋と日本海
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積丹町の海・日本海 浦河町の海・太平洋 太平洋岸の浦河町と日本海岸の積丹町、中間に位置する札幌から車で3時間と2時間の距離にある。建築はそれぞれに異なる土地に建つものだから、新しい仕事は初めての場所との出会いだ。はじめて見る風景や建物に出会うことは楽しいもので、そ...
火曜日, 10月 13, 2015
建築家はチャレンジし続ける
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10・6の午後、半蔵門近くの会場で第22回空間デザインコンペティションの表彰式があった。「僕の小部屋」が作品部門で入賞した。実は、9年前にも同じ受賞をしている、2度目だ。コンペのアドバイザーは、かつての新建築編集長だった馬場璋造氏。表彰式の後の懇親会で、「選ばれてこそ建築家です...
木曜日, 9月 24, 2015
都市住宅のこと
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来月、雑誌・都市住宅の編集長として名高い植田実さん(まだお会いしたことはないが、尊敬と親しみを込めて)の講演会が札幌で開催される。テーマは1970年代の建築についてだという。 私は1970年に大学に入り、1974年に卒業した。私は、まさに雑誌・都市住宅こそ広い建築の世界を見せて...
火曜日, 9月 15, 2015
店舗付き住宅
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職住近接の店舗付き住宅で、店舗の部分にコンクリートブロックを用いた設計例。コンクリートブロックの凛とした雰囲気とラフな素材感が初めてのお客様に新鮮さを提供する。 ファサード見上げ 内部
日曜日, 9月 13, 2015
入賞しました
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第22回空間デザインコンペティションの作品部門に入賞しました。このコンテストは、ガラスやガラスブロックを用いた設計を対象にするもので、提案部門と作品部門に分けられています。ガラスブロックは、箱状のもので内部に空気が詰まっています。四方がガラスでつながっているため、熱は表面を裏側ま...
木曜日, 9月 03, 2015
コンクリート打設
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基礎工事のコンクリート打打設。職人さんたちの非常に手慣れた様子で黙々と作業が進む。陽ざしも強くなく、雨も降りそうもない。コンクリート打設日和だ。 今回は、布基礎の立ち上がり部分。基礎断熱材XPS100mmを外側にはさんで打設した。北国仕様である。
月曜日, 8月 31, 2015
色と形
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アーティストの畑江さんは、実は私のクライアントでもある。かれこれ20年前に、札幌市内に住宅を設計させていただいた。その畑江さんが先日、北広島市と札幌市内のギャラリーで個展を続けざまに開いた。そのうちの1点を今回、私の事務所で譲り受けた。微妙な空気の動きにつられて動き出す繊細な彫刻...
火曜日, 7月 07, 2015
スキップフロアーの家再訪
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先日、札幌市南区の住宅を訪れた。6年前に竣工した木造2階建て地下1階のスキップフロアーの断面構成が特長の住宅です。メンテナンスの打合せで向かったのですが、自分の設計した建築は懐かしく愛おしい。設計時の濃密な時間と、現場進捗時の充実した時間を反射的に想う。居間からの景色を撮ろうとし...
火曜日, 6月 23, 2015
黒いコンクリートブロック(black concrete block)
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小屋群住居Oは2棟の小屋と称する大小建築が連結する構成の住宅です。小さい方は車庫で、黒いコンクリートブロックを積んでいる。一方、住居部分の外壁は燻煙加工で黒っぽくなったカラマツ羽目板でおおわれている。そこで外壁は、コンクリートブロック自体もできるだけ燻煙木材に近い落ち着いた色調で...
火曜日, 6月 16, 2015
ブラケット照明K
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居間の外壁から少し離れた場所に2階への階段がある。居間天井に5.1チャンネルの音響スピーカーが用意され映像鑑賞時に使われる。階段の上部に自然光の採光窓があり、直下に冬場の冷気を防いでくれるコールドドラフト防止用の放熱器が取り付けられた。階段には磁器製のレセップにLED球を組み合わ...
水曜日, 6月 10, 2015
地盤調査
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地盤調査をしました。木造住宅では、一般的にスウェーデン式サウンディング試験という簡便な試験方法があります。「スクリューポイントを取り付けたロッドの頭部に、100KGまでの荷重を加えて貫入を測り、貫入が止まったらハンドルに回転を加えて地中にねじ込み、1mねじ込むのに必要な半回転数...
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