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月曜日, 4月 01, 2013

1974

4月1日に合わせるかのように、アマゾンに発注していた書籍が英国からエアメールで届いた。私が社会人になった1974年に当時の雑誌・建築文化の海外書籍紹介欄で初めてお目にかかったEnzo Mariの家具プロジェクトを収めたスケッチブック風の小冊子で、数年前に復刻しているのを知っていた。DIYとも違う気高いデザインが満ちている。手に取って眺めているだけで満足しそうだ。


日曜日, 3月 31, 2013

年度末

明日からは、H25年度。今日まで、H24年度というのでなにかと駆け足で数日を過ごしてきた。
合間に、六本木の国立新美術館に立ち寄り「カリフォルニア・デザイン展」を観ました。衣食住を横断するモダンデザインの系譜を観ることができる楽しくも教育的な展覧会でした。

美術館前の桜

ミッドタウンの桜

火曜日, 3月 26, 2013

ロマンとリアル

24日早朝、北海道の建築家の先駆者・田上義也さんのTV番組「MODERN TIMES北海道 昭和の彩り・建築家田上義也」を観た。田上さんは大正12年の関東大震災を契機に、日本の中のアメリカ的風土の北海道に移住し、北海道に建築文化を植え付ける開拓者となった。番組は、昭和初期の代表作と当時の貴重な映像を編集した丁寧な作りとなっている。映像から伝わるシーンに、あらためて先駆者の覚悟と努力を想わざるを得ない。
観終わって私は、一人の名もない大工棟梁のことをぼんやりと考えていた。小樽に住みニシン番屋を手掛け、関東大震災の復興特需で東京に移り住むことになった大工棟梁・山田留三を知ったのは小樽祝津のニシン番屋を改修した時であった。一枚の棟札からその足跡を奇跡的に知ることができた。このことは、過去のブログでも繰り返し書いてきた。上京した当時、山田留三はすでに40代であった。リアルな現実を見つめて、自身の家族を引き連れての一大決心であったに違いない。
一方、田上さんが単身北海道の地を踏んだのは20代半ばで、若者ゆえのロマンと情熱に満ちた北帰行と言っていいだろう。ロマンとリアル、私の頭の中で両者の足跡が交差している。
小樽の写真館で撮影した、大工棟梁・山田留三(中央)~ご子孫の山田保之氏提供によるものを再録しました。

日曜日, 3月 17, 2013

日曜の朝

日曜の朝、事務所の玄関を開けてると心地よい冷気を肌に感じる。もう3月まだ3月、北国の長い冬の出口が見えてきた。

水曜日, 2月 27, 2013

10年(decade)

昨年末、10年を経過した住宅のクライアントから、見て欲しいという連絡があり伺った。心配していた灯油焚きのボイラーもまだまだ現役である。その話が、3月25日発売の「住まいNET北海道」に掲載されることになった。山鼻の2軒長屋です。

土曜日, 2月 23, 2013

当別町

23日、当別町内での打ち合わせの帰りの光景。打ち合わせに臨む心境そのままに、札幌の自宅を出発する時は晴天でしたが、当別町にさしかかる頃から吹雪もようで視界不良になり、3時間に及ぶ打ち合わせが終了してみると、一番の青空が 広がっていました。白い雪は敵にも味方にもなります。

月曜日, 2月 18, 2013

続オーバーハング

今朝は冷え込んで昨日の雪の表面がすっかり凍結して固まってしまった。事務所の看板のツッパリ前髪はさらに前傾している。刻々と姿を変える小さな自然を感じます。

日曜日, 2月 17, 2013

オーバーハング

昨日降った雪は、ふわふわとした軽い雪だった。降り積もったのはほんの2〜3cm程であったが 、事務所の小さな看板のわずかな厚みにさえ美しいカタチを造っている。看板厚さの10倍以上もオーバーハングする恐るべき雪の造形力。 この時期の設計打合せには必ず雪の話題が出ます。そのほとんどは厄介者としての雪ですが、こんなユーモラスな雪の話題もたまにはいいね。

水曜日, 2月 13, 2013

5年ぶり

運転免許更新のため、札幌市手稲区の運転免許試験場に行ってきました 。ちょうど5年ぶりに新しい免許証をいただきました。今までの2倍の厚さで、個人情報が入ったICチップが挟まれている。太陽にすかしてみると 、なるほど5mm角の影が真ん中 に浮かんできた。臓器提供の意志表示カードにもなっている。

月曜日, 2月 11, 2013

モデリング

設計のいろいろな段階にふさわしいサイズや形の模型を作ります。スタートの段階では、敷地だけの模型。次の段階では、発砲スチレンを削っただけのボリューム模型。プランを検討する段階では内部が分かるサイズの模型。設計の進み方にあわせて精度が上がる。模型を使って設計を進めるモデリング、その大切な作業の一部をオープンデスクの学生さんたちと共に進めている。


木曜日, 2月 07, 2013

モンタージュ

白銀の庭を見下ろす窓際に置いて撮った模型写真。北国の季節感を伝えてくれる。
学生の頃にも同じことをしていたのを思い出した。
山に囲まれた大学の屋上、その上にあるペントハウスにタラップで昇り360度視界が開けたところに課題提出模型を置いて撮った。都会の学生にはまねができないだろうなどと思ったのはずいぶんと後のことだった。現在は、管理上の問題とかで屋上にも出られないのだろう。
模型は、今春着工予定の住宅です。 大きく架けた屋根が印象的。

水曜日, 2月 06, 2013

1.5m

雪に埋もれる今日の庭です。1.5m以上は積もりました。あと2か月はこの風景を楽しめます。
右手、庭への出入りガラス扉の雪止め板の最上部まで雪で埋もれ、今年は積雪量が多い。

月曜日, 2月 04, 2013

16:9

昨年から調子の悪いパソコンを1月末に入れ替えた。今までは、専門業者の方にお願いしていたのだが、今回はオンラインショップで購入した。場所をとらないディスプレイ一体型のもので、自宅にあるTVと同じメーカーのVAIO。現在はまだ少し不安なので従来機も並べて見比べながら、作業をしている。従来機からのデータ移動もクラウド経由で簡単にできる。ずいぶんと簡単になったものである。画面は横長16:9のハイビジョン仕様、LEDで明るくなって驚く。今までソフトと呼んでいたものがアプリ。従来機は、XPですからこの落差は当然でしょうか。マウスもキーボードも扱いやすい。なにはともあれ今年はこれで快適に仕事ができるといい。

日曜日, 1月 27, 2013

倉本たつひこ展

札幌市内中央区のギャラリー創で、倉本たつひこ展が開かれている。倉本たつひこさんは、言わずと知れた北海道の建築家です。20代に設計した、ニセコの「ばあちゃんち」で一躍注目された。
私の義兄が倉本さんの仲のよい幼なじみというご縁で、私が学生の頃からお付き合いさせていただいている。先日のギャラリートークで、今まで語られなかった建築への想いを新たに聴くことができた。私が1977年に撮ったニセコの写真を添えて展覧会へのオマージュとしたい。
羊蹄山へ向けた屋根窓
背後から、手前は私が最初に購入した車で三菱ランサー

ご両親が金魚を飼っていた池に映る姿は、コールハースのCCTVのようにダイナミック

当時の倉本さんの愛車、VWビートルカブリオーレ

金曜日, 1月 18, 2013

キッチン

小屋群住居Kのキッチンをご紹介します。業務用のオールステンレス製のものを希望されていたクライアントでしたが、場所の制約と予算の壁にはばまれ、それでもなおクライアントが厳選したカランやコンロ、そしてレンジフードを組み合わせたこだわりの特注家具として完成することができました。

水曜日, 1月 16, 2013

小屋群住居K

左から、車庫+渡り廊下+玄関棟+居間棟の順に小さな家型が連続する小屋群住居K
札幌市内の小屋群住居Kが完成、先日引渡しを終えました。地震に強く寒い冬も暖かいコンクリートブロック造の家です。北海道の現在にこだわった素材を使い、新しいと同時にどことなく昔なつかしい雰囲気の家になりました。
車庫から渡り廊下を通して居間棟を見る、左に庭
居間棟2階、屋根勾配と冬の太陽高度が一致し無駄なくソーラーパワーをダイレクトゲイン
玄関棟、地元産札幌軟石は外断熱の外装材
ブラックウォールナットのテーブルが中心の居間
薪ストーブはもうひとつの居間の中心
テーブルは「ウッドいのうえ」オリジナルです

日曜日, 1月 06, 2013

生家

6日、TV観賞は「失恋建築家ガウディ」でした。2年前の再放送と言うことでしたが観ていなかったので興味深く、またちょうど2年前のその頃、私もバルセロナに行っていたこともあり楽しませてもらいました。ガウディの生家は、レウスの街からさらに入ったリュードムスというところにあります。現在は修復復原されています。4階建ての間口の狭い町家で、1階には父親の仕事場が、最上階にはガウディ研究者の田中裕也さんのドローイング展示室がありました。田中裕也さんのガイドでとても充実したガウディツアーに参加させていただいたことを今、楽しく想い出しています。
生家のファサード。軒先に荷揚げ用の滑車が見えます。

1階奥にある生家の仕事場。父親は銅の鍛金職人でした。
最上階にある田中裕也さんのドローイング展示室。前列右のジーンズ姿が田中裕也さん。
生家の窓から見た向こう三軒の町家。スペイン瓦屋根がきれいです。
見学の後は近くのレストランへ。
おいしい昼食です。
さらに街からはなれ、オリーブ畑の中にある母親の実家の前で記念撮影です。

水曜日, 1月 02, 2013

2013

新年あけましておめでとうございます。

2013年の正月に完成予定の住宅「小屋群住居K」。

山之内建築研究所/YYAAのホームページがリニューアルしました。(帰省中の息子のwebデザインです。)

日曜日, 12月 30, 2012

年末の現場

29日、札幌市内の現場の仕事納め。新年、2週間後の引渡しに向けて、最後の点検を行なった。1階は補強コンクリートブロック造、2階は木造の混構造住宅です。小屋群住居と呼び、建物を小屋状に分割し、太陽の向きや人や車の出入方向など敷地の性格に合わせて連続して配置しています。
外断熱仕様の住宅で、暖房を止めた状態でも陽ざしさえあればとても暖かいエコハウスです。色使いや建具.家具の意匠などにレトロな暖かさを感じることのできる住宅になりました。




火曜日, 12月 25, 2012

インテリア

札幌市内の現場、大詰め最終の段階です。一部、コンクリートブロックと壁合板の取り合いが見えてきましたので、ご紹介します。階段室の2階からの写真です。
余談ですがdepertment of the interiorというと米国では内務省のことだそうで、どのインテリアもいろいろ悩みが多いですね。

月曜日, 12月 17, 2012

足場解体

市内の現場、このところの降雪の中ようやく足場が解体され外観が現れた。屋根に降り積もった雪は、落雪防止屋根工法(ステイルーフ)の効果を早速証明している。外観からはうかがい知れないのだが、コンクリートブロックの構造体に外断熱を施し、地元の札幌軟石(凝灰岩)を外装材に一部使用した。圧倒的な存在感がある。完成が待ち遠しい。

金曜日, 12月 07, 2012

建築作品フォーラムに参加

5日(水)、第32回北海道建築作品発表会(主催:日本建築学会北海道支部)に参加しました。
私たちの発表は、「小樽茨木家中出張番屋修復」です。北海道職能開発大学の駒木研究室との共同でした。期せずして作品発表後のフォーラムの話題として取り上げられ、発言の機会が随分与えられました。建築家としては何も作らない、むしろ鑑賞者として一人の市民としての立ち位置を学んだ仕事でした。来年は、建築家としてこれがしたかった、というような作品を持ってこなければと思う一日でした。