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火曜日, 2月 07, 2012

タージマハール(snow taj m.)

打合せの帰りに「さっぽろ雪祭り」の会場を通った。雪のタージマハールが気になっていたのだ。37年前、初めて海外旅行したときに観た建築だったから。そして雪のように白い大理石だった。

1950年に始まった雪祭りは、今年で63回目を迎える。公式HPによると1週間の会期中に200万人以上の観客数を数える。寒い冬の一日家族連れで楽しめる、もはや札幌の街には無くてはならない行事となっている。街づくりは、なにも恒久的な箱物をつくるだけではない。こうした数日で姿を消す幻のような雪像建築(?)も美しい街づくりの光景のひとつだろう。
雪像は、実物の1/4スケールでたしかに小粒ではあるのだが、白い大理石を雪の白さで表現したのは成功だったように思える。また観光客が多いのもかの地に似てイメージが重なる。
雪像をiPhoneで撮影、この後ちかくで小さな雪像が崩れる事故があった

タージマハールは、印度のほぼ中央部の都市アグラにある霊廟。17世紀ムガール王朝時代のビザンチン建築の影響とペルシャの玉ねぎ形ドームが用いられ、多種の要素を総合して建てられたイスラム建築で、総大理石の美しい建築。(建築史:藤岡通夫他著・市ヶ谷出版社参照)
37年前にcanonカメラにコダックエクタクロームスライドで撮影したものをスキャン




日曜日, 2月 05, 2012

駅逓(えきてい)その2

4日午後、札幌市内のギャラリーで、駅逓(えきてい)の模型展示を観た。駅逓は、交通不便の地に駅舎と人馬を備えて、宿泊と運送の便をはかるために設置されたもので、その起源は寛政11年(1799年)蝦夷地に置かれたものをはじめとする。(当ブログ2011.7.16駅逓より)


現在、修復や復元され道内で見ることのできる施設は6ヶ所。そのうちのひとつ、別海町にある奥行臼駅逓の1/10模型で、道都大学の学生が10数人がかりで4ヶ月以上も製作日数をかけた大作だ。

木曜日, 2月 02, 2012

再録

10年前掲載誌に書いた「土壌蓄熱床暖房システムの家」の説明文を再録する。

美唄の家は、「眺め」がキーワードの住宅です。敷地は、北側に池をもつ自然豊かな公園に接しています。計画にあたり配置は、敷地の北側に住宅を南半分は庭を配し、南北両方向への「眺め」をいかに獲得するかを目指しました。


いつも住宅設計では、随所に開口部を設け、外の風や光を取り込み、室内が自然とともに呼吸したいと考えています。ここでは、断熱・気密性の高い北海道の住宅だからこそ、一日中さまざまな角度から光がまわり、暖房や換気と同じく「眺め」が良好であることが、大切だと考えました。

この想いを実現するため、内部に二つのヴォイド(吹抜け)をつくり、「眺め」を視覚化する場所としています。一つ目は玄関ホールです。ホール正面、ヴォイド下部に地窓を設けました。地窓は、床からの高さを目線までとし、視線を外部の坪庭に導きます。階段を2階に上がっていくと、窓から公園の緑が室内に入ってきます。窓前のテラスからは、池の全体を見渡すことが可能で、テラスは外観のアクセントになっています。

「眺め」を大切にした住宅ということが、外部の誰の目にもわかるのです。

二つ目のヴォイドは、居間・台所・食堂のヴォイドです。北には食堂前の庭があり、ここから入る朝日を浴びながら朝食をとる。また南は居間から庭がひろがり、家事をしながら夕日を眺めることもできます。「眺め」が開放感をもたらし、自然の時間の流れをいつも感じながら生活できる、素晴らしい空間です。

こうした室内いたるところからの「眺め」を実現できたのは、配置計画とヴォイド(吹抜け)の力によるものですが、外観のシンプルな構成や、徹底した無垢材・自然素材の使用、また電気熱源土壌蓄熱方式の床暖房システム(サーマスラブ)をはじめとするオール電化、そして外断熱仕様など、ハード面の充実が鍵になったと考えています。

火曜日, 1月 31, 2012

土壌蓄熱式床暖房システム

10年前、住宅でこの暖房システムを採用した。昨年、久しぶりにお会いしたクライアントから、すこぶる調子がいいとの話を聞いてよかったなと思った。今日、メーカーが訪れて、改めてこのシステムの特徴を聞くことが出来た。東日本大震災においてもシステム本体はベタ基礎コンクリートの下に設置するため無傷であったという。蓄熱性の優れたコンクリート躯体をもつ床暖房の心地よさは、快適な住空間を実現する。

日曜日, 1月 29, 2012

雪景色

28日午後から非常勤で通っている北星学園大学の講師交流会に出席した。1年に一度、それぞれの授業等について意見交換する。さまざまな分野のプロフェッショナルが自らの経験を引っさげて授業に臨んでいる。その授業でのエピソードが興味深い。今年も、9月から後期の授業が楽しみになった。
写真は、学生に人気のある体育館。立派なトレーニング器具が並んでいたり、外の景色を眺める休憩コーナーもある。血圧計なども用意されてメディカルチェック体制も整っているようだ。私の学生時代には見たことのない光景だ。

水曜日, 1月 25, 2012

仕事

24日、3時の休憩を1時間ほど遅らせてしかも1時間長く取ってTVにかじりついた。民放そしてNHKまでもダルビッシュの記者会見を札幌ドームからライブ中継するという。バッターと勝負するのが自分の仕事で、それが日本では出来ない。真っ向勝負をしたいから、とメジャー挑戦の理由を明かす姿に感動。

私たちの設計では、最低限度に仕上がっていたとしても、できればフィードバックしてもう一工夫したい。いまできる仕事としてここまではやっておきたいと考えるもの。その結果、もちろん誰が見てもプラスになるのだが、ごく稀にそこまでしなくてもよかったのに、と言われた日にはその失望感たるや想像に難くない。

彼の清々しい声を聞きながら、どんな仕事でも、真っ向勝負でしっかりキャッチしてくれるマウンドに立っていたいと思ったのは私だけではないだろう。

というわけで、YYAAでは仕事の資料を希望される方にお送りしています。

月曜日, 1月 23, 2012

雑誌

北海道新聞社から発行「only one の家づくり vol.7」の一部に、私どもで設計した「山の手の家」のコンサバトリーが北海道の半屋外空間例として引用掲載されている。北海道の家づくりを多角的に編集した一般市民向けノウハウ本だ。

金曜日, 1月 20, 2012

展覧会の案内( exhibition at COAC-Barcelona)

バルセロナから展覧会の案内が来た。現地を訪れたとき、工事現場で偶然出会った設計事務所EMBAの建築家エンリック・マシップさんからのものだ。COAC(カタルーニア建築協会)で展覧会を開催する、律儀にオープニング当日にメールしてきてくれた。工事中だったDiagonal Zerozeroという名の高層オフィスビルが竣工し国際的な賞を獲得しているので、それを題材にするらしい。階高4m×階数25階=100m。床下と天井内が1m+天井高3m=4m。エレベーターと階段のコアがあり、外壁はベアリングウォールとランダムなブレースを組み合わせたようなカーテンウォールが印象的だ。構造は橋梁土木のエンジニアが設計したと言っていた。地中海から生まれたビーナスの白いイメージだとも言っていた。早速、展覧会おめでとうのメールを即席の英文で送信した。

水曜日, 1月 18, 2012

新聞記事から

一昨日、16日の新聞記事にふと目が留まった。カレーライスの遠藤賢司、だ。

彼の生歌を聴いたのは、ただの一度だけそれも40年も以前のこと。室蘭での学生時代で、高田渡、三上寛、遠藤賢司、加川良の4人のコンサートだった。同級生3人で、閉演後の楽屋裏まで追っかけた。いやはや懐かしい。そして新作発表がニュースになる、素晴らしい。

火曜日, 1月 17, 2012

北海道建築作品発表会の動画

昨年12月1日、北大学術交流会館講堂での第31回北海道建築作品発表会の動画を、当日駆けつけてくれたかつての同僚のI氏が送ってくれた。自分自身の発表の様子は、ちょっと照れくさい。わずか21秒ですが雰囲気が伝わりますね。

月曜日, 1月 16, 2012

どんど焼

15日、近くの神社の「どんど焼」へ向かう。一年の無病息災を祈願しつつ古いおフダが燃え盛る。おフダ以外の廃棄物を燃やさないようにという配慮からだろう、まるで空港の手荷物チェックのように、持ち込まれたものを係りの方たちが事前にチェックするテーブルが用意されている。この時代らしい、といえばそれまでなのだが。

木曜日, 1月 12, 2012

雪のグラウンド

11日午後、週一で通っている非常勤の授業のため、大谷地に向かう。駐車場からグラウンド横を通って、教室に向かうのだが今日は勝手が違う。いつものグラウンドはすっかり5~60cmほど雪で覆われている。雪は風景をリセットする。見ている私もリセットされる。いつも新鮮な体験である。

月曜日, 1月 09, 2012

落成式の鏡開き

8日午後、設計をお引き受けしていたF社新社屋の落成式と新年会に招待されました。札幌市内の某所でおこなわれた会では、さっそくF社幹部の皆さんが樽酒の鏡開きでお祝いです。目の前で見ると、とても晴れがましく良いものです。こうした形式がいつから始まったのかは分りませんが、すこし緊張した皆さんのしぐさが、新年らしく新鮮でした。私は会の冒頭で祝辞を述べさせていただきました。

金曜日, 1月 06, 2012

雪だるま2012(snowman2012)

5日、正月休みを利用して北星学園大学学生のK君が私のところへ、事務所訪問と称してやって来た。話し始めるなり、隣家前で見た雪だるまの話で盛り上がった。私の授業で街の風景として取り上げていたこともあって記憶していたらしい。いまだ正月休みの私の頭は、いろいろ質問攻めにあって刺激を受けつつも楽しい時間を過した。
ファイルを整理していたら、1993年の年頭に「北国の家」(現在廃刊)に執筆した「建築家監督考」なる拙文が出てきた。その年に注目されてスタートするJリーグ、負けじと活性化をはかるプロ野球、そのなかで当時ダイエーホークスの初代監督になった根本陸夫氏の言葉にインスパイアーされたのだ、と書き出す。野球では選手が一番エライ、(中略)監督やコーチは選手の能力のさまたげになってはいけない、と根本監督の言葉を続け。家づくりの現場では職人さん達が一番エライ、実際つくり手のいい仕事がなければ家など実現しないのだ、と職人さんと選手を強引に結ぶ。そして、私たちには経験がたくさんあるのだからそれを選手に伝えればいい、という根本監督の言葉を再び引用、だから建築家はクライアントの目的(野球では勝利)に向かう立場が酷似している、と我田引水的結論。そして、建築家(監督)として今年も職人さん(選手)のハッスルプレーをたくさん見たいしクライアント(ファン)の勝利に喜ぶ顔もたくさん見たいと見事(?)締めくくっている。
しかし、19年前も今も私の想いは変ることがありません。今年もたくさんいい家づくり(試合)をしたい。
昨年末、メタボリズムの建築家.菊竹清訓氏が亡くなられたことを数時間前のtwitterで知った。私は直接お会いしたことはなかったが、大監督と呼ぶにふさわしい仕事をされた日本を代表する建築家だ。

月曜日, 1月 02, 2012

2012:新年あけましておめでとうございます(a happy new year)

小樽祝津茨木家中出張(なかでばり)番屋修復~土間から新設した水まわりを見る


元日の午後、近くの新琴似神社へ。冷たい風の中、参拝の行列に加わった。


夜は、TV三昧。「ニッポンのジレンマ」という数時間におよぶ討論番組に付き合った。勉強不足の私にとって、アナウンサー以外は顔も知らない初めての人たちが意見を交換する。40歳以下の若い世代を代表する論客たちだ。未来がない、将来を期待できないのがデフォルト(規定値)の世代なのだという。世代間格差社会で、団塊世代に比較してマイノリティ(少数派)の世代。しかし、分析は鋭く批評や提言は的を得ていた。この国のOS(オペレーションシステム=社会構造)を変えなければいけないと言う。共同体と機能体、自立と依存、テーマは多岐にわたる。自らこうしたイノベーション(革新)に立ち向かう覚悟はあるのかと問うところでNHKらしく番組が終わった。

年賀の整理、同い年の友人からは、リタイアしたので海外旅行しているとか、健康維持のために運動しているとか、視力が衰えて仕事が厳しいとか、しかしよく読むと皆さん楽しそうだ。クライアントの皆さんからは、この家が好きですとか、住み心地が最高ですとか、嬉しい言葉を頂きました。
この一年、勇気を持って乗り切ろうと思います。

土曜日, 12月 31, 2011

大晦日

北区の現場正面入口の見上げ


北区の現場、東面外観
 2011年も、きょうが大晦日。昨日まで、稼動していた北区の某現場も年明けの完了検査を待つのみだ。
フライング気味に届くメール年賀を気にしながら、今年のブログを振り返ってみた。
アップ数は、83回。4~5日に1回程度書いたことになる。当初twitterを始めたこともあって、昨年より減少したものの、後半はブログの方が落ち着きがよくアップ数が増えた。内容は、現場レポートが30%。出来事や天候などニュース的要素が同じく30%。以下、展覧会、旅、モノ、学校関連の順となった。
明日からまた新しい気持ちで書き込みたいと思っている。

日曜日, 12月 25, 2011

碍子(gaishi)

解体した古い住宅からいただいてきた碍子(がいし)。今はほとんど目にすることはないが、室内の露出配線に使われてきた電線を固定する器具。白い焼物独特の質感がなんともなつかしい。美しく露出配線が施工されていた時代からのプレゼント。ペグやノブに転用することもできる。


木曜日, 12月 22, 2011

新しい勲章

21日朝、第19回小樽市都市景観賞(2011年)に選定された、「茨木家番屋」に記念プレートが取り付くことになり、立会いで小樽に向かった。小樽市建設部の担当者と一緒に取り付け位置を確認した。250mm×250mmのずっしり重い鋳物のプレートが数日後に取り付く。番屋は一年の公開日を終えて現在休館中。この冬一番の寒さも気持ちよく、雪の反射がやけにまぶしいのは新しい勲章のせいだろう。
記念プレート取り付け位置を確認
これから半年雪に閉ざされる番屋

水曜日, 12月 21, 2011

レバーハンドル

床と壁と天井には開口部があり、そこには建具がある。建具の金物は、その場の雰囲気を作るほど重要だ。特にドアの取手は、直接手で触る部分だから選択には注意が必要だ。レバーハンドルは、握力が弱くても操作できる点が優れている。我が家では、開け方を習得してしまったネコが届かないように、ハンドルを高い位置に移し替えている。ネコの手でも開けられるレバーハンドル、私はシンプルなMIWA33TYPEアルミシルバーをよく使っている。

日曜日, 12月 18, 2011

この季節に想いだすこと

今年も残るところあと2週間。非常勤で通っている北星学園大学からクリスマスカードが届いた。私が小学生だった頃、近くの教会の日曜学校へ通っていた。そこではゴールマンさんという神父さんがネイティブ英語で歌や単語を、名前は忘れたが制服を着た近くの工業高校の元気のよい学生さんが算数やトランプ遊びを教えてくれた。転勤族のクリスチャンでもない両親が私の学力を心配して塾代わりに通わせていたのだろう。同世代の子供たち10数名が仲間で、クリスマス会など小学校の学級とは一味違う楽しみがあった。小林先生と言う優しいシスターもいた。特にゴールマンさんの英語は、今でも耳に残っている。TENはテンです、ティエンではありません。QUESTIONはクエスションではありません、クエスチョンです。というのが口癖だった。私はクリスチャンではないが、この季節になるとなぜか想いだす。今から半世紀前の話。

土曜日, 12月 17, 2011

サグラダファミリア

16日夜、NHKBSプレミアム「世界遺産時を刻む」は、ガウディのサグラダファミリアを1時間特集する番組だった。今年の夏頃の撮影であろうか、1年前に訪れた時とはまた少し様子が変っていて興味深く観た。ともすれば表面的な装飾性だけが語られがちだが、ガウディの真髄とされる幾何学や比例についてわかりやすい解説と映像に好感をもった。観終わって、敷地内にあるサグラダファミリア付属小学校内部に再現されたガウディの仕事場の机の上においてあった幾何学模型の意味がよく理解できた。
天井を見上げる
高さ45mの天井
これは1/10模型
ガウディの仕事机の再現、ピラミッドや円柱状の幾何学模型が並ぶ

金曜日, 12月 16, 2011

優れた木製断熱玄関扉

U値1.0W/m2・Kの優れもので、15万円程度で手に入れることが出来る木製断熱玄関扉がある。札幌のビタレスク社がフィンランドから直輸入しているもので、両面北欧パイン材の羽目板仕様で無塗装品。暖かい風合いと抜群の費用対効果が気に入って最近ずっと採用している一品。
外観
内観
木製なので湿度や直射日光の影響を受けやすく、ソリが出たりすることもあるがヒンジの調整が効きメンテナンスは容易である。
現在進行中の現場にも、もちろんのこと使っている。

木曜日, 12月 08, 2011

厚さ

週一で通っている北星学園大学文学部での講義、7日は小さな模型をつくる演習最終日。講評会と名付けて、それぞれに作った模型を自己紹介するコミュニケーションの場を設けた。生まれて初めて手にしたスチレンボードには2ミリの厚さがあることを、木工用ボンドはつけすぎてはいけないことを知ったという。70数名の学生のうち、この先の人生でそのほとんどが経験することがないだろう模型作り、その貴重なワークショップが終わった。リアルな物質としての建築には、模型以上に非ユークリッド空間としての厚さがある。などと思いつつ外に出ると、恒例のクリスマスの光が綺麗だった。

月曜日, 12月 05, 2011

日曜日の現場

平岸の現場は職人さんたちが日曜返上の追い込み中です。午後、一瞬の晴れ間にシャッターを切る。昨晩、降り積もった雪が融けて道路は水びたし。足場が外れて、白と黒の外観が顔を出している。ガルバリウム鋼板の白と、カラマツ燻煙木材の黒の対比を意識した。

日曜日, 12月 04, 2011

サッカーJ2で3位になったコンサドーレ札幌が、来年から2008年以来のJ1昇格が決定した。
私はTV観戦だけの「お茶の間サポーター」だが、来年は久しぶりにスタジアムで観てみたいと思う。
かつてクライアントに熱心なサポーターがいて、きっと勝利を願って手を合わせるだろう、そう思って居間の片隅に「コンサ神棚」を提案したことがあった。きょうは美酒が飾られているに違いない。