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金曜日, 11月 30, 2012

蓄熱

昨日から雪模様。庭のレンガ飛び石に白く雪が残っている。昨日の日射で暖められていたレンガの上だけ雪が解けている。レンガが蓄熱されていたことを示している。これが蓄熱のイメージ。

木曜日, 11月 29, 2012

建築フォーラム2012

12月5日に、建築学会北海道支部建築作品発表会(建築フォーラム)があります。
今年は小樽茨木家中出張番屋修復を発表する予定です。廃屋同然で解体されることが既定路線になっていた。幸いにも修復され保存されることになった。建物が残り、景観、地域、くらしが残り豊になった。これも建築家の仕事の一部です。という発表をします。ぜひ、ご来場ください。
日時:2012年12月5日(水)11時から16時30分まで。
場所:北海道立近代美術館(入場無料)

月曜日, 11月 26, 2012

メーソンリー外断熱

札幌市内の真駒内で、コンクリートブロック外断熱の住宅が工事中です。コンクリートブロック造は、いわゆるメーソンリーと呼ばれる組積造の一種です。正式には補強コンクリートブロック造といいます。鉄筋を縦横に組み込んで補強している点では、普通の鉄筋コンクリート造と同じですが、そもそもブロック形状になっているので型枠が不要です。そのぶん、現場での廃棄物が少なくなるので省資源なのです。
現場では、そのコンクリートブロックに断熱材を外から貼り付けた状態になっています。断熱材は押出発泡ポリスチレン(XPSーB3)の100㎜板を基礎と外壁に使用しています。

開口部。下は基礎、上は外壁。色の違いは断熱材メーカーの違い。
CB躯体にボンドで貼り付けるだけ、あとから胴縁で押さえる。作業が簡単。

すっぽりと断熱材で包まれている様子がわかります。これが外断熱。

水曜日, 11月 21, 2012

大谷地の森

21日、北星学園大学の講義に向かう。グラウンドを取り囲むように大谷地の森が広がっている。いつもは、ラクロス部の練習風景など学生の姿が見られるのだが、雪が降ったせいか誰もいない。

火曜日, 11月 20, 2012

手稲山

20日、銭函(ぜにばこ)の北海道職能開発大学校へ向かう。途中にある芝地からの手稲山が素晴らしい。

月曜日, 11月 19, 2012

初雪


今朝19日のようす、庭木の冬囲いの準備中。
 18日、初雪が札幌市内に降った。午前中、予約してあった冬タイヤ交換をディーラー工場で済ませて、現場の様子を見に行った。今朝、平地で数センチの積雪があった。遠くに眺められる手稲山頂は真っ白に冠雪している。1000メートルを超える標高の手稲山、平地とは5~6度以上の気温差があるだろう。例年10月下旬にはこの光景が見られたのだが今年は気温が高かった。おかげで進行中の現場はとても助かっていたのだが、これからはそうはいかないようだ。

木曜日, 11月 15, 2012

小樽数題

私どもで数年前に改修工事を担当した小樽公園通教会から、コンサートの案内が届きました。
今週末、18日(日曜日)の午後から、入場は無料でどなたでも予約なしでOKとのこと。
ハンドベルコンサートです。
小樽市美術館では、友人の画家・輪島進一さんの特別展が開催されています。

上の画像は美術館のHPより転載しました。
常設展の一原有徳(いちはらありのり)さんのコーナーも圧巻。

上の画像は、一原有徳さんのモノタイプという手法の版画。これも美術館のHPより転載。
この美術館は文学館が併設されていて、旧郵政省小樽地方貯金局の建物。設計は、吉田鉄郎や山田守の後継者と目された、小坂秀雄。まぎれもないインターナショナル様式の建築です。
当時の貯金局内部の写真、整然とした事務空間の様子が伝わってきます。美術館HPより転載。

月曜日, 10月 29, 2012

コンクリートブロックの現場

札幌市内で始まっている、コンクリートブロックの現場。正確には、補強コンクリートブロック造という。打放しコンクリートの滑らかな質感と違い、コンクリートブロックは粒々した肌合いの魅力がある。住宅の現場である。北側をコンクリートブロックで囲い込み、南側の大開口から太陽光のダイレクトゲインをしっかり蓄熱する、外断熱工法である。
半割ブロックは、型枠コンクリート用の役物
専用の大型トラック
基礎断熱はXPS3bの100厚、竪筋は400間隔で基礎から臥梁まで
敷地内から住宅全景、出隅に縦遣り方を設け積む準備をする

火曜日, 10月 23, 2012

タンポポモドキ

札幌市内の現場を歩くと、野の花に目を奪われる時がある。ウィキペディアによるとタンポポモドキは別名で、日本での正式名はブタナ〈豚菜)というのだそうだ。1933年に札幌市で発見された外来種で、英名はcatsear(猫の耳)、仏名はsalade de porc(豚のサラダ)という。季節の変わり目に摘んできた。

月曜日, 10月 08, 2012

Let it beと言った猫

5日の夜、NHK-BSの地球テレビ「エルムンド」は、ビートルズのレコードデビュー50周年を記念する番組であった。いつものように音楽と話題とスタジオバーでのカクテル談義、この日は特別にリバプールからの中継も加わってパーソナリティのアンディとアシスタントのマギーそして多彩なゲストたちがいつも以上に盛り上がっていた。私も風呂上りのいでたちでTVの前に陣取り、いつものように老猫をひざの上に乗せて次から次へと繰り出されるビートルズの歌や話題に浸っている、まさに至福のひとときであった。


翌日、誰もいないTVの前のお気に入りの籠の中で、我が家の老猫が18年間の愛くるしい姿のまま静かに来世へ旅立った。まさにレットイットビーとでも言い残すかのようだった。

月曜日, 10月 01, 2012

八窓庵(hasso-an historical tea house)

八窓庵は、札幌市にある小堀遠州の作と伝えられる茶室です。二畳台目の極小空間に8つの窓を立体的に配しています。国指定の重要文化財。通常は、外観のみ見ることができます。美しい形を作る要素としての寸法や比例を考える。

水曜日, 9月 19, 2012

後期授業始まる

19日、北星学園大学文学部での後期授業が始まった。今日から15回、週一で通うことになる。先週の、神戸大学医学部保健学科での特別授業と同様に、建築とその他領域の接点を探る貴重な時間だ。専門家の話は一般の人の耳に聞こえない、一般人は専門知識がないから言っても無駄。そのような不毛なコミュニケーションを無くしたい。私の授業の目的は、空間を読み解くことで豊かな楽しい暮らしを得ること。いわば教養としての建築を身に付けた素敵なクライアントとして、ゆくゆくは私たちの前に立ち現れることだ。期待を込めて。

世界の…


事務所へ戻ると、先週偶然にJR車内で出会った「世界のANDO」さんから、一冊の雑誌が届いている。一枚の丁寧な手紙が添えられていて、来月、苫小牧で予定されている講演会への案内が綴られています。私も当日は講演を拝聴しに行こうと思います。安藤さんありがとうございました。

各界のクライアントとの対話が面白い

月曜日, 9月 17, 2012

南区の現場

16日、札幌市内南区の現場が始まった。敷地にビニールテープを張って位置を確認する。
帰路の途中にある石山緑地に立寄る。札幌軟石の採掘場の跡地を公園化した所で、札幌軟石の上手い使い方が見られる。今度の現場では、札幌軟石を使う。

木曜日, 9月 13, 2012

阪神間の数日

月曜の朝、神戸大学へ向い医学部保健学科での出張授業を火曜日早朝から行なって、水曜日に札幌へ戻った。その間、現在は武庫川女子大(建築学科が使っている)の旧甲子園会館(1930年、遠藤新設計)、同じくヨドコウ迎賓館(旧山邑邸)(1924年、フランク・ロイド・ライト設計)、アサヒビ―ル大山崎山荘美術館(地中美術館は安藤忠雄設計)等を駆け足で見学した。30度を軽く超える炎天下を歩きたっぷり汗をかいた。
神戸大学での講義を含め詳細は、いずれまとめて報告する予定。

旧甲子園ホテル(1930年、設計:遠藤新)

旧山邑邸(1924年、設計:FLライト)

アサヒビール大山崎山荘美術館(地中美術館部分 設計:安藤忠雄)

神戸三宮の宿を後にして、北野のローズガーデン(1977年、安藤忠雄設計)、北野アレイを再訪した。テナントが変化していたものの、竣工時の原形をとどめていることに驚いた。神戸大学出身のまた北海道出身建築家として、毛綱毅曠(もずなきこう)を忘れるわけにはいかない。そこで41年前に発表された日吉台教会(1971年)を見るために高槻に向かった。途中、芦屋のルナホール(1970年、坂倉建築研究所)を眺めてJR芦屋駅から電車に乗ろうとした時に、こともあろうに安藤忠雄氏ご本人に遭遇した。まったくの突然の出会いだ。朝から3件の現場を見て回っていて事務所への帰路だという。私は以前に数度お目にかかっていることをお伝えして、あらためて挨拶させていただいた。何かしらご縁があるのだろう、古希を過ぎてますますエネルギッシュに活躍されている。
ローズガーデン(1977年、設計:安藤忠雄)
北野アレイ(同上)
芦屋ルナホール(1970年、設計:坂倉建築研究所、左側は仏教会館(1927年、設計:片岡安)
日吉台教会(1971年、設計:毛綱モン太(毅曠))

日曜日, 9月 09, 2012

神戸大学出張授業

10日から12日まで、出張授業のため神戸大学の医学部保健学科へ向かいます。UD4(ユニバーサルデザイン4)研究会の3人による出張授業です。私は、来週から始まる北星大学での後期授業への前哨戦と位置づけ、理学療法士にとっての建築空間の読み解きの視点を構築するというテーマに沿って話をする予定です。テキストは、届いたばかりの「建築ジャーナル誌」抜き刷り8ページ。
昨日は、苫小牧にてASJイベントに参加しました。あいにくの悪天候のため、来場者は少なめでした。そのため、イベントの空き時間を利用して出張授業の構想を練ることができました。

月曜日, 8月 27, 2012

建築ジャーナル誌

建築ジャーナル誌9月号巻末に、山之内建築研究所が8ページにわたって特集された。ちょっと変った編集にしましょうという編集者の甘言に乗って、20年間の軌跡とでも言うような一つの読み物として全体を構成した。実際に印刷物になって手にしてみると、小さな感激もまたひとしおである。
山之内のや行は50音順ではいつも最後で今回も指定席のような巻末だが、内容はちょっとは本の重石になっているかなと思っている。広告に協賛していただいた関係各社の皆様に感謝したい。

水曜日, 8月 22, 2012

木下泰男(建築家)展

札幌市内にあるギャラリー創にて、木下さんの展覧会が開かれている。木下さんは、ガウディの弟子であったジュジョールの研究者で、スペイン・モンフェリーの未完の教会堂を実測調査したことで知られている札幌在住の建築家。今回の展覧会では、その実測図などが展示されている。


2年前の、バルセロナ行では無理を言ってモンフェリーまで道案内をお願いした。コンクリートブロックの教会堂(日本ではコンクリートブロックのサグラダファミリアというふれこみだった)というので、なんとしても見ておかねばと思ったのだ。当日、教会堂はあいにく扉が閉まっていたのだが、木下さんが役場の管理人のところまで行って交渉してくれたおかげで内部を見ることができた。今回その時の感謝を伝えた。

ギャラリーで、右側が木下さん


教会堂をイメージしたと言う模型、建築家へのオマージュ
工事は、1928年に中止され、60年以上後に再開されて完成している。1929年は、バルセロナ万国博があり、大理石で壁と床を埋め尽くしたミースのバルセロナパビリオンが建設された。モンフェリーの教会堂は、いわば廃材を使って地元の有志が手作りしたもの。この二つの建築が同時代に同じ地域に出現したことに驚く。

月曜日, 8月 20, 2012

出張講義

2004年から、少人数のUD(ユニバーサルデザイン)の研究会に参加している。ほぼ月一のペースで会合を重ねてきた。しかし、ここ1年ほどは休眠状態が続いている。数ヶ月前、関西の大学に転出した主要メンバーから出張講義の要請があった。なんと、「ユニバーサルデザインの住宅設計」というテーマで講義をしてほしいという。3週間後である。4週間後には、北星学園大学での後期授業が始まるから、たった1日の講義だけれど立派な前哨戦となるだろう。今回は医学部の保健医療学科での講義で、建築学科の学生相手ではないところが共通している。
基壇のある側の全景
この建築は、車椅子が使えるだろうかといったことを最初に話題にしたいと思って、意地悪くも巨匠ミースのバルセロナパビリオンを眺めた。

実は、段差がない車寄せ側が正面なのだという記述があった。誰もが使えるようにきちんと考えられていることがわかって、脱帽している。ただしトイレはない。
段差のないアプローチ

土曜日, 8月 11, 2012

建築ジャーナル誌

建築ジャーナル誌9月号の事務所特集に掲載する原稿が、昨日ようやく上がった。いろいろな事情により、今回はモノクロのいたってシンプルな印刷だが、組積造を骨格にして私のこれまでの設計活動のプロセスを組み立てている。写真は、SHINKOTONI-HOUSINGの中庭を見たもので、写真家の安達治さんと二人で隣家の屋根に上り、私が安達さんのベルトをしっかりつかんでサポートし、空中に身を乗り出して撮影したもの。はるかな地平線に住宅をつくる、と題した最初のページを飾っている。